ウォーキング・デッド
The Walking Dead (シーズン3)

監督・脚本・企画:フランク・ダラボン
原作・脚本:ロバート・カークマン

http://tv.foxjapan.com/fox/lineup/prgmtop/index/prgm_cd/1131




 

Feb. 24, 2013
第11話 表と裏の狭間で I Ain't a Judas

脚本/Angela Kang
監督/Greg Nicotero
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総督率いるウッドベリーの街の武装集団によって思わぬ襲撃を
受けた刑務所組。柵が壊されて、中庭に大量のウォーカーを
放たれ、仲間の一人・アクセルも銃弾に倒れる。
しかしそんな状況の中、ダリルがメルルと共に刑務所に戻って
くる

より警戒心が増した刑務所組は、この場所を手放すかどうか
話し合う。中庭にはウォーカーも居る為相手側も容易には
近づけない状況だが、それでも相手にまだスナイパーが居れば
遠方から狙撃される危険性は有った。木製のパレットだけでは
持ちこたえる事は出来ないと告げる。
メルルは今頃総督たちはこの周辺を探り回り、襲撃するタイミ
ングを見計らっている頃だろうと仲間たちを脅す。
奴らには対抗策が有るし隠れる壁も有るのだという。
ハーシェルもまたここを手放すべきだと考えていた一人だった。
アクセルまでも無くなったこと。
グレンは襲撃すべきことを唱える中、リックは相変わらず決断に
加わろうとしなかった。それを見たハーシェルはリックに対して
以前民主主義ではなくなった事を主張していたのはリックだとし、
今もその通りの状況が続いている事を告げ、しっかりするよう
告げる。私たちの命は君の手に預けられた状態であり、今何を
すべきかハッキリしている筈だと。

リックは息子のカールと外を監視していた。
カールはリックが辛そうな姿を見て、もうリーダーの座から
下りても良いのではないかと告げる。ハーシェルやダリルも
リーダー的決断は出来る事を告げ、その決断をカバーするだけ
の役目でも十分ではないかと語る。

総督はミルトンの元にいく。
ミルトンは総督に頼まれて、住民のリストから戦闘訓練を受け
させる事の出来そうな人物をリストアップしていた。20名居る
慢性疾患の人、聴覚障害・関節炎の人をくわえれば26名になる
ということ。13歳以上の男女を含めた場合にはどうなるのかと
問うと35名になるという。ミルトンは幼い子にも銃器を持たせる
ことに違和感を覚えるが、総督は全員に銃器を持たせる様、
マルチネスに準備させるよう語る。
そこにアンドレアがやってくると、彼女は総督らが刑務所に行
ったことに関して憤りを感じていた。報復はしないと言って
いたことを指摘するが、総督は交渉に言ったら相手の方から
攻撃してきたのだという。アンドレアはミルトンに話を聞こう
とするが朝まで知らなかったのだと告げる。アンドレアは
こんな状況にはウンザリだと告げ、私はこの街を統率して見守る
つもりはないし、友達と銃を向け合うことも望まないと語る。
しかし総督はもう和解には遅いことを告げ、こちら側は戦える
様準備を整えている事を語る。アンドレアは車を一台貸して
欲しい事を告げ、自分が刑務所に言って話合いをしてくると
言うが・・・

アンドレアは街を見回っていた。
そんな中、みんな女子供も徴兵の為に総督に呼ばれているのを
目にする。14歳のノアはぜんそく持ちだとして母が徴兵に
反対するが、総督の命令だから仕方が無いという。
アンドレアはマルチネスに対して無理に子供に銃器を持たせる
べきではない事を訴えるが、自衛する為の唯一の方法は俺たちが
軍隊になる事だと語る。

刑務所組はこの場所を手放す場合、どのようにすべきかを話し合う。
ミショーンはあのバスを利用すれば良いという。中庭を取り戻す為
には相当の銃弾が必要だとするが、食料と弾はまだなんとかなる
という。
そんな中、メルルがここにとどまることに関して、グレンが
リックにあり得ない事だとして直訴する。しかしリックは
俺には追い出すことは出来ないと告げる。シェーンだってあんた
を殺そうとしていたのだとし、危険である事をグレンは訴える
が・・・
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■刑務所組

刑務所にまたメルルが戻ってくることでドラマとしては一騒動
あるのではないかという不安感が生まれた。
外からの攻撃にも備えなければならないのに、内部で恐怖に
震えているというのもかなり辛いしストレスが溜まりそうだ。
一度ついてしまった不信の種火はなかなか消しきれないのも
理解出来るけどね。

先日の様な襲撃を回避する為にこの刑務所施設を手放す
べきなのか。それともここに留まりなんとしてでも死守すべき
ものなのか。

唯一の希望かと思われたアンドレアが久しぶりにメンバーと
再会した流れは嬉しかった。ドラマを見ていると不思議な物
で元々は誰もが赤の他人ではあるのだけど、初期の段階で
出会った分だけ絆は深いということなのか。視聴者的にも
オリジナルメンバーとしての視線を向けてしまう。
皮肉にアンドレアもメルル同様に刑務所にいるメンバー達から
は不信の目で見られ、総督と共に行動している彼女に対する
視線は厳しいものがあった。

リックが取りあえず正気を取り戻したことと、ハーシェルが
メルルに対して色々と説得するところが良かったかな。
そしてミショーンがアンドレアに対する主張の複雑さを感じ
アンドレアばかりを責められないところもあるんだろうねと
感じさせる。

最後にベスが刑務所内でアカペラで歌う姿が印象的だったね。

■ウッドベリーの街

なんと言っても一度ついた火を決して止められないという
感じで、総督を中心として戦いの訓練を始めてしまった。
刑務所組も戦闘員には苦労しているけど、彼らにも人材
が不足していることに違いはない。

驚いたことに戦争のきっかけというのは既にどうでも良くな
っているという点なのかも。本質はそこにはないとばかりに
アンドレアは総督がしでかした事実を知っても今の暮らし
を求めている感じだし、感情的になるよりも和解の為になんと
かしたい思いが強いのかな。

アンドレアの事を刑務所に行かせるという辺りも意外では
有った。車を貸してくれたのかどうかはよく分からなかった
けど、ミショーンのようにして、ウォーカーをあのような形
で引き連れることで一応は隠れ蓑になるんだね。残酷だけど
いざという時の為にああいうウォーカーを所持して置くという
のも一つの手じゃなかろうかと。

懸念すべき材料としては、タイリースたちがウッドベリーに
来てしまったこと。刑務所組の情報が完全に筒抜けになって
しまう。逆にリックたちもアンドレアが来た際にもっと
情報を根掘り葉掘り聞けば良かったんだよなぁ。その辺の
描写が不足している気がする。

刑務所組は総督と寝た後に殺害せよとのことでアンドレア
を送り出したけど、流石にそれは出来なさそうだよね。
命を捨てることにもなりそうだし。
でもリックが最後に明日、ウッドベリーにミショーンたち
と向かうとしていたので、計画的にはアンドレアが総督を
殺すという前提で動いているのかな。


・The Walking Dead Main Title
・Tom Waits & Kathleen BrennanのHold On

リック・グリムズ (Andrew Lincoln) 保安官
ローリー・グリムズ (Sarah Wayne Callies) リックの妻
アンドレア (Laurie Holden) リックに銃を突きつける金髪女性
グレン (Steven Yeun) 市街地組、アジア系
カール・グリムズ (Chandler Riggs) リックの息子
ダリル・ディクソン (Norman Reedus) メルルの弟
キャロル・ペレティア (Melissa Suzanne McBride) 妻

マギー・グリーン (Lauren Cohan) ハーシェルの次女
ベス・グリーン (Emily Kinney) 娘
ハーシェル・グリーン (Scott Wilson) 獣医師
ミショーン (Danai Gurira) 剣を持つ女性
アクセル (Lew Temple) ヤク中の囚人、生き残る2人の1人・金髪の方

メルル・ディクソン (Michael Rooker) ダリルの兄
フィリップ (David Morrissey) The Governor / 総督
ミルトン・マーメット (Dallas Roberts) 研修者、メガネ
カエサル・マルティネス (Jose Pablo Cantillo) 武闘派
ヘイリー (Alexa Nikolas) 少女、弓矢
カレン (Melissa Ponzio) 住民
--- (Travis Love) Bowman
ノア (Parker Wierling) 14歳のぜんそく持ちの住民

--- (Dango Nguyen) Guard
Ms.マクラオド (Lucie Rivera O'Ferrall) 関節炎の住民

タイリース (Chad L. Coleman) 刑務所へ、リーダー格
サシャ (Sonequa Martin-Green) タイリースの妹
ベン (Tyler Chase) 刑務所へ
ドナ (Cherie Dvorak) 刑務所へ、しかしゾンビに噛まれる
アレン (Daniel Thomas May) 刑務所へ

--- Walker ---
(Kacie Jo Marta Nickles)(Lauren Henneberg)

評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

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