ウォーキング・デッド The Walking Dead (シーズン3) 監督・脚本・企画：フランク・ダラボン 原作・脚本：ロバート・カークマン http://tv.foxjapan.com/fox/lineup/prgmtop/index/prgm_cd/1131

Mar. 3, 2013
第12話 守るべき思い出 Clear

脚本／Scott M. Gimple
監督／Tricia Brock
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リックとカールとミショーンは、ウッドベリー組の襲撃に対応
する為に街まで武器を調達に行く。
街の入り口には「エリンへ、俺たちはストーンマウンテンに行
く」とメッセージが書かれていた。
車で走る中、一人のバックパックを背負った男性が助けを求め
てやってくるが、リックは気にせずに通り過ぎてしまう。
道路の前方にはウォーカーに襲われたであろう形跡が見られる
中、道から外れると車の前輪を泥沼の中にハマってしまい、
立ち往生することになる。リックは息子のカールに対処法を
教える中、カールは父に対して、何故ミショーンを一緒につれて
来たのかと問う。メルルと一緒に居させるのは危険だし、彼女
も同じ目的・共有を持っているので都合が良いのだという。

三人は街に立ち入ると、リックが働いていた保安官事務所を
覗く。ここに有った銃器を確保して起きたかったが、残念ながら
すべて奪われた後だった。リックはミショーンに対して俺は
ここの警察官だった事を告げる。ミショーンはここの武器庫に
有る位の銃器は必要である事を訴えると、近くにあるティレル・
ダグの店には、自分が武器の携帯を許可したのであり、人には
見つからないようにカウンターの裏に隠すよう指示していた
のでそこに有るだろうと語る。

バーまでは近くなので車を駐めて歩いて行くと、何故かバリケ
ードのようなものが中途半端に有り、壁にはメッセージが書か
れていた。一体これらが何を意味するのかまるで分からない中
慎重に歩いていると後ろからウォーカーが歩いてくる。
リックは倒す必要はないとして、先ほどのバリケードが引っかかる
だろう事を告げる中、突然屋上からウォーカーの頭を吹き飛ばす
人物が現れる。そしてリックたちに銃器をすべて置いて立ち去る
よう要求し、三人に向けても発砲してくる。
すぐに物陰に隠れる三人。リックが銃で気を引きつける中、
ミショーンが倒す事を告げる。男が発砲しながら近づいてくる
中、その男を倒したのはカールだった。
しかし男は防弾チョッキをしている事が分かり、傷を負っている
が内出血だけで気絶しているだけだった。マスクを取ると、
リックが病院に入院している際に助けてくれた一人・モーガンだ
という事を知る。モーガンの居た建物に入ろうとするが、
相当厳しいブービートラップが仕掛けられている筈であり、
ミショーンにも気をつける様告げる。気絶しているモーガンを連
れて室内へと歩いて行く中で、室内にはなんと大量の銃器類が
隠して有るのを知る。しかしそれ以上に壁一面に謎のメッセージ
が書かれており、とりわけ"CLEAR"と書かれている文字が象徴的
に描かれていた。
リックは室内を調べる中で、彼の持ち物の中にリックが手渡した
無線機が入っている事を知る。以前はずっとこの無線機を使って
毎朝交信していたが、リックたちは遠くに逃げる為に、モーガン
を置いていってしまったのである。
リックはミショーンに対して、彼が目覚めるのを待ちたいことを
告げるが、ミショーンは壁の様子やトラップを見る限り、彼は
正気ではなくなって居るので危険だと語る。しかしリックは彼は
俺のことを助けてくれた人物である事を告げ、彼の事はよく知って
いるのだという。しかしミショーンは当時とは状況が変わっている
事を告げ、人も変わって居る筈だと唱える。

カールは壁に書かれていた街の地図を見ていた。
それに気がついたリックは声を掛けると、息子はこの地図はウチの
近所が描かれているものでしょ?と問う。リックは家に戻りたい
のかと問うと、すぐにでも戻りたいという。
カールはベビーベッドが残っている筈なのでジュディスの為にも
戻って取ってきたい事を語る。ミショーンはリックに対して
ベビーベッドを一人で持ってくるのは大変なので私も手伝ってくる
としてその場から離れる。

リックは室内でモーガンが目覚めるのを待っている中で、リック
はモーガンが一人で居たであろうことを考え、大変だっただろう
と寝ている彼に声を掛ける。しかしモーガンは少しずつ意識を
取り戻して、リックに対して反撃の機会をうかがっていたのだった。
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■刑務所組

ドラマを見る前にクレジット確認したら、殆どの人が出演して
いなかったのでどういう事なのかなと思いつつ見始めた
エピソード。

今回は刑務所組もウッドベリー組もなく、戦いの前の静けさ
みたいなものを感じるエピソードだった。

モーガンが生きていた!なんて言っても正直大して覚えても
いなかったりするのだけど、モーガンが登場した記念すべき
1話目のエピソードを見ると、当時既に転化した妻に関して
どうすべきか悩んでいるという役柄だった。
それを聞いてなんとなく思い出したけど、それでも詳細は
思い浮かばなかった。

このドラマではなかなか転化した後にも身内を殺せずにいる
というパターンが多い。ハーシェルもそうだったし、
シーズン3の最大の敵である総督もまた娘を殺せずに生かして
いるという状態だった。
自分の身内だけはいつか戻ってくれると信じているのだろう
し、変わった姿でも一緒に居たいとする情が皮肉にもこの
世界では何の意味も持たないところが実に切ない。

食料庫に確認しにいく僅かな間に自分の妻・ジェニーによっ
て息子のデュエインは転化させられてしまった様で、
これまでにずっと一人でただ生きるだけの毎日を過ごしていた
様子。

モーガンは自分の弱さを嘆き、この世の中に例外が無い事を
説いていた。リックとカールも今は生きているけど、後々
同じ目に合うと思っているようだ。これだけ苦しみつつも
人間の生きたいとする本能と、自殺することが出来ないこと
への決断を弱さとも捉えているのかも知れない。人間の本当の
強さ・弱さとは一体何なのかということが試されるところが
有るね。

で、凄い銃器が沢山手に入ったので、弾が残っていれば十分
に総督達とも戦えそうな感じ。
ただ人材が足りなさすぎるので、モーガンにも参入して
欲しかったけど、モーガンの登場は一話と今回のエピソード
だけで終わりのようだ。
途中にバックパックのヒッチハイカーが居たけど、人の
怖さを知っているリックは関わろうともしない。
そして帰りにバックパックだけを残して死んでいると知った
際にはその荷物だけを持ち去っていく。
今まで何処でこの人は生きていたのだろうかという疑問を
持ちつつも、リックたちの車を盗んで逃げてしまうのではない
かと思ってちょっとドキドキしていたけど、そうはならな
かった。

カールとミショーンは今回写真とベビーベッドを取りにいく。
正直、この街がリックたちが住んでいた場所だとは思って
いなかったので驚いた。一度は離れてやっぱり故郷に戻って
きたという流れだったのね。

ミショーンくらいの腕が有れば、カフェを制圧するくらい訳
がないかなと思っていたけど、意外と沢山のウォーカーが
居て驚いた。写真を落としたカールの変わりに採りに行った
けど一瞬で取りに行ってくるところはNINJAレベルの凄さ
だった。

ようやくリックもミショーンを受け入れた感じ。
自分にも幻視が見えていた事を告げていたね。その内現実
を受け入れるようになるとリックもまた正常になるという
ことなのかな。

■ウッドベリーの街

・The Walking Dead Main Title
・Tom Waits & Kathleen BrennanのHold On