ウォーキング・デッド
The Walking Dead (シーズン3)

監督・脚本・企画:フランク・ダラボン
原作・脚本:ロバート・カークマン

http://tv.foxjapan.com/fox/lineup/prgmtop/index/prgm_cd/1131




 

Mar. 24, 2013
第15話 この世の定め This Sorrowful Life

脚本/Scott M. Gimple
監督/Greg Nicotero
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リックと総督はある取引をする。総督はミショーンを渡せば
刑務所を襲撃しないことを約束。総督は部下たちにミショーン
を生け捕りにすることを要求する。
アンドレアは総督が襲撃しようとしている事を知って、刑務所に
知らせに行こうとするが直前に総督によってウッドベリーの街
に連れ戻され軟禁される

リックは刑務所に戻った後、みんなには全面戦争をすることを
伝えそのための準備を整える様語る中、リックはハーシェルと
ダリルには総督との取引のことを話す。ミショーンを引き渡せば
仲間を助けるとしたこと。そしてそれを今日実行すると語る。
しかしダリルはミショーンを渡しただけで済むことなのかと問う
がリックは戦いだけは避けたい事を語る。ダリルは手伝いが
いる事を告げ、メルルに協力を求めたい事を告げ話をすることを
告げる。

リックはメルルの元に行くと君の助けが必要だと語る。
本題に入る前にリックは何故メルルが好き勝手に行動をする
のかを問う。そしてミショーンの件で総督と取引したことを
告げ、彼女を渡せば襲撃はしないと言っている方を語る。
君の手を借りて誰にも気が付かれないようにミショーンを渡したい
事を告げる。他にこの事実を知っているものがいるのかと問うと
ハーシェルとダリルには話をしていると語る。
メルルは総督がミショーンに拘っているのは、アイツは自分が
されたことをミショーンに仕返ししたいだけで殺すことはない
だろうと告げる。恐らく自分の目を奪った仕返しにミショーン
の片眼を奪うつもりだろうと。メルルはリックが保安官にしては
冷たい態度を取っていることを指摘すると、彼女を縛って行くに
はロープでは食いちぎられるので鉄のワイヤーが必要だぞと語る。
リックに対してお前は間違っていないさと告げる中、俺が
自分勝手な行動をばかり取るのは自分でも分からないことを告げ
俺はミステリアスな男だからだと語る。自分の事は分からなくても
お前のことは分かっていると告げ、お前は信念が無いのだという。
リックはメルルに正午までにミショーンを給油所の所まで連れて
行ってくれと頼む。

リックとマギーとダリルとミショーンは車を調達。
そして刑務所のセキュリティを厳重にする。攻め込まれた際に
タイヤにダメージを与える為に鉄条網を仕掛けたこと。
ダリルはミショーンのアイディアである事を語る。ミショーンは
この戦いは別に勝たなくても良いのだとし、相手が攻めるつもり
ならばそれ相応のリスクがあるという事を知らせれば良いのだ
と語る。

キャロルの元にメルルがやってくる。
キャロルはメルルに対して私たちと一緒にいるのかと問う。
どちらに付くのかハッキリさせないといけない事を語る。
メルルはキャロルがキャンプにいた頃とは随分と雰囲気が変わった
事を指摘し、あの頃のお前は自分の影から逃げていたのではない
かと問う。私は暴力を奮う夫(エド(Adam Minarovich))から
逃げていただけだという。随分と遅咲きの心変わりだと指摘する
メルルに対して、あなたもそうじゃないのと語る。

ダリルはグレンの元にいくと兄の姿を見なかったかと尋ねる。
グレンに対してまだ兄は謝っていないのかと問うと必ず兄は
謝ってくれると告げ、そして俺もまた君に謝りたいと語る。
グレンはメルルが散々俺をイスに縛って殴り飛ばし、ウォーカー
をあてがったことを指摘するが、一番の問題はマギーを辱めた
ことだと告げ、俺に謝るのではなくマギーに謝罪してくれと語る。

ダリルはメルルの元に行く。
メルルはダリルが何を言わんとしているのかおぼろげに感じていた。
うまくいっている時ほど俺は人生を台無しにするということ。
ダリルはリックとは話をしたのかと問うと、リックの態度を見ると
彼は何か踏ん切りが悪く必ずこのままだとつぶれる事を語る。
メルルはダリルが心変わりしたことに対して、以前のお前ならば
彼らを見下していたのに一体どうしたのかと問うと、彼らは俺の
仲間だという。ダリルは状況は変化しているのだとして、成長しろ
と語る。お前の仲間は俺をまるで悪魔のように言っていることを
告げ、俺がしていることは今だって何処かで起きていることだと
語る。俺やお前のことを総督に渡そうとしているヤツだっている
かもしれない事を告げ、人はやり遂げるか死ぬかのどっちかだ
語る。
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■刑務所組

まさかまた一人の犠牲者が・・・って感じ。

全面戦争になるのかそれとも後退するのか、それともミショーン
を手渡して手打ちにするのか。

リックはミショーンを手渡さない決意をしていたと思ったのに
またしても心が揺れていた。多くの人を守るために一人の犠牲
はやむなしとするのか。こういう葛藤って刑事もののドラマ
ではよく見かけるものだよね。

戦争になると何が正しくて何が正しくないのか分からなくなると
語られるけど、まさにそれぞれのキャラクターは自分たちの
している事に対して、正義というものが何かが見えなくなって
いる時だと思う。

で、今回はミショーンとメルルが窮地に陥る。
前回の冒頭の展開の中で、ミショーンとアンドレアが森の中を
さまよう映像なんかが挿入されていたけど、あれって何だった
のだろうか。未来を予知している映像なのかそれとも
二人だけで越冬した時の映像なのか。

メルル自身が殺されることには正直それほどの感情はないのだ
けど、ダリルの悲しむ姿を通して見るメルルの姿にとても象徴
付けられるものが有ったのは確かだね。

メルルが元々は優しい人物だったという頃を見てみたい感じ
だけど、弟思いであることには違いないし、ダリルがメルル
に辛抱強く問いかけているのもまたメルルという人物の本来
の姿を知っているからなんだよね。

これって前回の展開でのミルトンから見た総督にも言える
事なんですかね。

リックが一話の頃から変わり無い性格を見せている所がまた
何とも言えない。
リックはメルルのことを一度は置き去りにして、そして助けに
いくという決断をしたけど、今回ミショーンに取った行動も
まさにそんな感じがするところだった。

ただ最後になってリックは自分が総督とは違うという事を
示す流れは興味深く出来ていて、またしても民主主義復活
の構図がある。越冬する時には絶対的リーダーが必要だった
けど、今の彼にはリーダーはなくても良いのではないかと
思う所もあるしね。

一方グレンはマギーと結婚する。
最後の時を感じたのか。
ハーシェルもまた聖書か何かをベスとマギーに読み聞かせて
いたし、大戦の時が近づいていることを察知しているのだろう。
その聖書を読む台詞は正義に揺れるリックの心なり選択に
対するものを指摘していて興味深く出来ていた。
結婚指輪を即席がウォーカーの指からもいでそれを利用する
というところが何とも言えず。今回一人で乗り込んだメルル
もまた総督によって指をもがれているところがなんとも
言えなかった。

相変わらずゾンビになる人と、ゾンビによって食い尽くされ
てしまう人の違いがよく分からないのだけど、形がある分
だけメルルのウォーカー姿は切ないものが有った。

腹を割って話せば心は通じるところも有るのだろう。
ミショーンを連れて行く際のメルルとの会話を通して、
メルルもまたあの会話でミショーンを解放する気になった
のではないか。総督とリックの頂上会談の際にも、二組の
人たちが語り合うことでちょっとした情が生まれていたんだ
よね。一度負の側面を見てしまった相手に信頼を寄せるという
のが難しいことは分かるけど、総督が人々を駒扱いしている
のに対して、リックはみんなの事を考えている分だけ救われて
欲しい感じがする。

ローリの出演の仕方も今回は良く出来ていて、リックが間違い
を犯そうとするのを止めるシーンに繋がっていた。

しかしメルルが今回随分と相手の兵力を打ち負かした所が
有るのではないか?

■ウッドベリーの街

メルルがなんで車の中で大音量で音楽を聞いているのかなと
思ったら給油所のところにお仲間として連れて行ったようだ。
CDは入りっぱなしになっていたんですかね。

その直前にミショーンを捉えつつ、車を調達するシーンで
ウォーカーに襲われるシーンは恐かったね。

作戦としては総督たちが以前刑務所にウォーカーを放ったのと同じ
仕返しの方法論だった。


・The Walking Dead Main Title
・MotorheadのFast And Loose
・'Ted Nugent'のTurn It Up

リック・グリムズ (Andrew Lincoln) 保安官
ローリー・グリムズ (Sarah Wayne Callies) リックの妻
アンドレア (Laurie Holden) リックに銃を突きつける金髪女性
グレン (Steven Yeun) 市街地組、アジア系
カール・グリムズ (Chandler Riggs) リックの息子
ダリル・ディクソン (Norman Reedus) メルルの弟
キャロル・ペレティア (Melissa Suzanne McBride) 妻

マギー・グリーン (Lauren Cohan) ハーシェルの次女
ベス・グリーン (Emily Kinney) 娘
ハーシェル・グリーン (Scott Wilson) 獣医師
ミショーン (Danai Gurira) 剣を持つ女性

メルル・ディクソン (Michael Rooker) ダリルの兄
フィリップ (David Morrissey) The Governor / 総督
ミルトン・マーメット (Dallas Roberts) 研修者、メガネ
カエサル・マルティネス (Jose Pablo Cantillo) 武闘派
ヘイリー (Alexa Nikolas) 少女、弓矢
カレン (Melissa Ponzio) 住民
--- (Travis Love) Bowman
--- (Andrew Gostel) Woodbury Resident
--- (Dango Nguyen) Guard

タイリース (Chad L. Coleman) 刑務所へ、リーダー格
サシャ (Sonequa Martin-Green) タイリースの妹
ベン (Tyler Chase) 刑務所へ
ドナ (Cherie Dvorak) 刑務所へ、しかしゾンビに噛まれる
アレン (Daniel Thomas May) 刑務所へ

--- Walker ---
(Frederick Carpenter) Warehouse Walker
(Lauren Henneberg)
(Demetrice Jackson)

評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

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