ホワイトカラー
(2011年、アメリカ White Collar) シーズン3

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Jun. 14, 2011
第2話 遺書に秘められた謎 Where There's a Will

脚本/Mark Goffman 監督/Sanford Bookstaver
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ピーターとニールはある資産家からの依頼を受けて、遺言状の
鑑定へと向かう。亡くなったのはナサニエル・ローランドで、
遺産は4千万ドル相当だった。ローランド家の次男のジョシュ
は兄のジェームズが遺言状を偽造したものだと考えて鑑定を
依頼。それぞれに遺言状があり、2枚存在していたのである。
ニールはそれを見破ることが出来る為にFBIを通して

彼を派遣する。兄・ジェームズも娘のサバンナを連れてジョシュ
たちの元にやってくると、僕は決して偽造などしていないと
否定する。ジョシュは父がジェームズに全財産を託すなんて
あり得ないとし、浪費家呼ばわり。
兄弟が言い合う中、ニールは遺言状を鑑定する。
その間、ピーターはサバンナの相手をする。サバンナはニール
に装着されている監視システムに興味を示す。ピーターは
ニールが迷子にならない為におじさんがあげたものだと説明す
る中、サバンナにも祖父からもらったとするアンクレット
付いている事に気が付く。

鑑定を終えたニールは、ジョシュが持っていた遺言状もジェー
ムズが持っていた遺言状もどちらも偽造だという。その根拠と
して公証人の署名がどちらともに名前が違うのに、それを書いた
筆の速度と筆圧が同じであり、同一人物が書いたものだという。
ピーターは署名はもっと詳しく調べる為に持ち帰ってより詳しく
調べる事を約束する。

ニールはモジーの元にいくと、モジーは突然ソ連崩壊時の
レーガンの言葉を引用し「検証の上に信頼は成り立つ」と告げ
ナチスの財宝を保管している倉庫に監視カメラを設置してきた
事を語る。ニールはあの倉庫に行けないのでこれでパソコンから
見ることが出来るだろうとのこと。そんな中、モジーは倉庫の
絵画の一つ、ドカの絵の買い手が見つかったことを語る。
モジーはそろそろニールに逃走する際の偽名は決まったのか
と問うと、ニールは一生付き合うことになる偽名なので、
慎重に考えていることを語る。

署名をバイオメトリクスで調べた結果やはりローランド家の遺言
状は偽造だと分かる。ナサニエルの文字のクセが出ているので
彼が書いたものだろうとし、署名き彼が左手で書いたものだと
いう。それに妙な名前が付いて居るとし、それぞれサイレス・
バイス、ハッチ・オブレイだという。まるでサリンジャーの小説
にでも出てきそうな名前だというニール。二人は同じ文字の並び
であることに気が付き文字を並び替えるとどちらもティコ・
ブラーエという16世紀の天文学者の名前だと分かる。何かの
メッセージがこの遺言状の中に込められているのだろうとの事。
遺言状の最後には「お前たちの間には何もない。だが、全てが
ある」と書かれていた事を知る。
ニールは遺言状を光に照らして見ると、道と羅針盤が書かれてい
る事が分かり、地図が記されているものだと判明する。

一方ピーターのオフィスに見慣れない女性が来ている事が分かる。
ニールはジョーンズに誰が来ているのかと問うが、分からない
という。ニールは彼女の持つバッグのマークからFBIワシントン
本部の芸術家犯罪班のトレードマークだろうと語る。しかし
一体何の事件を調べているのか。
ピーターはマシューズ捜査官に、高価な美術品を積んだドイツの
潜水艦が爆発し沈没し美術品は消失したように見せかけられて
いるが実際には存在していると語る。ピーターは彼女に決して
他には漏らすなと告げ、今はまだ十分な証拠がないので正式な
捜査はできないが、目録の一部が残っている事を告げ、この件
をワシントンに持ち帰って調べて欲しいとの事だった。
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■遺言状の謎

二人の息子に残された別々の遺言状。どちらも鑑定すると
偽物で偽造されたものだと判明する。
こういう時ってFBIが捜査に乗り出すものなのか?
それともニールが個人的に持ち込んでピーターに相談した
ものだったのだろうか?

遺言状は地図だと分かり、16世紀のティコ・ブラーエと
何か関係がある事が疑われた。
天文学に関してはニールよりもピーターが詳しかったりする
ところが何とも言えないけど、ピーターって意外とロマンチ
ストでエリザベスに対する気遣いはある人だからね。

ネタ的にはゲーム感覚。
公園には色んな謎が仕掛けられていそうで、かつてニールは
公園の噴水の像にケイトに渡すハズの婚約指輪を隠していた
ことことが有ったけど、それ以外にも探してみると謎として
利用されているところは多そうだ。
ちょっと無理矢理っぽい流れだったけど、六分儀と鏡を
使ってルモンドガーデンの日時計から、光を計算して、
それぞれにB・S・Hの文字を指していることが判明。
父が語っていた「ビッグ・スカイ・ハンティング」の略で
プラネタリウムの事だと分かる。それに関連して、遺言書の
文字と照らし遭わせて、「ティコ・ブラーエ」「双子」「片割
れ」「ノースギャラリーに寄贈された初版本」「デノヴァステラ」
「273ページ」判明し、そのページに何が書かれているかを
調べていく。

盲導犬作戦にサッチモを使うところは面白かったし、失敗したら
サッチモのせいにしようというモジーの無情さが何とも言えない。
サッチモも訳が分からないまま責任を押しつけられて困惑して
いた。
モジーが目が見えないフリしつつもしっかりの暗証番号を盗む
というところは面白かった。ニールが一時間に一ページしか
読めないとする初版本を操作して273ページを早急に見ようとする。
アメリカのドラマって、車のエンジンをかける時にも似たよう
に配線をバチバチさせるけどあんなことしても無理だろうって
突っ込みは多かった。

探していく過程で誘拐事件が発生。
兄か弟のどちらかが関与しているかなと思ったけど、結局
この家のセキュリティを担当しているブレットという男が
犯した犯行だった。


■ナチスの略奪した美術品

ピーターはニールの事になると目の色を変えるけど、ニール
もまたシーズン3ではピーターの行動をよく見ているな。
それだけピーターの動向が気になっているのだろうけど、
それにしてはピーターらしからぬ情報・セキュリティの
甘さが目に突く。ニールが裏切っていると知ったらどうなる
のかな。

エリザベスが前回の流れからディアミットギャラリーでの
面接を受けたみたいだし、彼女が経営しているのは
バークイベント社という名の会社であることも初めてしまった。
確かにイベントを手がけているシーンは何度も目にしていた
けどね。

ピーターがFBI捜査官のマシューズに手渡した証拠。
盗まれるのかなと思ったけど、思わずニールの口車に乗せられ
喋ってしまうという大失態。マシューズはクビだろうって
感じ。最近ピーターは信用仕切っているのか、ニールが
バーとかに行っても全然電話チェックが入らないね。

コンビ復活だとしていたピーターだけど、そう思っているのは
アナタだけみたいな感じでかなり切ないシーズン3ではあるな。

ニール・キャフリー (Matt Bomer) 天才詐欺師
ピーター・バーク (Tim DeKay) FBI知能犯専門チームの捜査官
モジー (Willie Garson) ニールの友人、犯罪者社会との深いコネ
ダイアナ・バリガン (Marsha Thomason) FBIピーターの部下
エリザベス・バーク (Tiffani Thiessen) ピーターの妻
クリントン・ジョーンズ (Sharif Atkins) FBI ホワイト・カラー・ユニット

サラ・エリス (Hilarie Burton) スターリングボッシュ・保険調査員
ジューン (Diahann Carroll) ニールの家の大家
アレックス・ハンター (Gloria Votsis) 泥棒

ブレット・ゲレス (William Sadler) 防犯システムエンジニア
フェリックス (Richard Bekins) マニングプラネット管理人
マシューズ (Anna Chlumsky) FBIワシントン本部芸術犯罪班
ジョシュ・ローランド (Christopher Masterson) 次男
ジェームズ・ローランド (Danny Masterson) 長男
サバンナ (Kaitlyn Fay) ジェームズの娘
--- (Marc Bicking) Attorney
--- (Sheena Colette) FBI Agent
--- (Lindsay Davis) Mob Wife
--- (Ed Heavey) S.W.A.T. Officer
--- (Alex Kruz) FBI Agent
若い頃のジェームズ・ローランド (Jake Bennett Siegfried)

評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

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