ホワイトカラー
(2011年、アメリカ White Collar) シーズン3

http://mystery.co.jp/program/white_collar/





6 Aug. 2012
第10話 48時間の決断 Countdown

脚本/Mark Goffman 監督/Jeff Eastin、Channing Powell
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ニールは脱獄したマシュー・ケラーに狙われる。
モジーとニールが所蔵するナチスドイツの盗難美術品を狙って
いる事を知って、モジーは殺し屋たちに賞金首として600万ドル
を出す。しかしその金は所蔵品の一つを売って捻出したもので
FBIが把握していた美術品の目録の一つである事を知り、それが
裏市場であれ一度出回れば足が付いてしまうと語る。モジーは目録の件で
ニールから嘘をつかれていた事を知ってショックを受ける。

ニールはモジーに逢う。
どうしてもモジーと話したかったとして面会する。
目録を見つけた時にはすぐに逃げることを考えていたとするが、
ここでの生活のことを考えて考え直した事を語る。夢は変わる
ものだとし、ここで逃げたらニューヨークには一生戻れなく
なるのだと語る。モジーは最後にして最大のヤマだぞとするが
ドガを売ってケラーに懸賞金をかけるなんて危険だと語る。
ドガは故買屋のラスティに任せたのだという。ラスティが
誰に売ったのかを調べようと語る。

クレイマー特別捜査官FBI知能犯専門チームのオフィスへと
やってくる。ニールと顔を併せる彼は、「尊敬される生き方は
自分を装うこと」だとソクラテスをもじった発言をする。
ニールに対してルネサンス時代の肖像メダルに詳しいのか?
と問うと、8年前スミソニアン博物館からフィオレンティーノ
が盗まれたが未だに見つかっていないとして、ニールがやった
であろうことを示唆する発言をする。ピーターがやってくると
クレイマーのことをニールに正式に紹介する。彼はワシントン
のクレーマー捜査官で、芸術犯罪班チームのチーフだという。
先日ニールがインターポールだと語って接触したマシューズ
捜査官の上司だった。しかもFBIアカデミー時代のピーターの
恩師である事を知る。

会議室にいくとクレイマーから話が有る。
ずっと行方不明だった名画がついに市場に出たのだという。
ドガの「仮面を付けた者たちの入場」だという。
1984年にバレリーナをモデルにして描かれた絵で、1941年に
ドイツ軍によって今のサンクトペテルブルクの美術館から盗まれた
美術品だという。それ以来行方不明になっていたが、これが
見つかれば素晴らしいことだという。そんな話を聞いている
中ピーターはずっとニールの表情を見つめていた。

ニールはモジーに遭うと、FBIは既にドガが市場に出ている
事を知っていると告げ、ワシントンから助っ人を連れてきている
事を語る。幸いマシューズが来ていないのでばれていないが
何とかなっているという。モジーは馬鹿でかい砂時計を手にして
いたが、48時間で砂が全て落ちることを告げ、俺は逃げる準備を
するのでニールにそれまでに決断を迫る。

ピーターは自宅にクレイマーを招待してエリザベスも含めて
酒を飲む。ニールがこれまでストイックな捜査官だったが
ニールと出会って変わっていること。ゴッサムシティでFBIと
泥棒が組んでいるようなものだとして、不思議な関係だと語る。
クレイマーはピーターに対して今回の絵画はニールが売ったと
思っているのだろうと問う。ピーターはあなたの客観的な視線で
今回の件を診て欲しかったという。情報屋とは仲良くはなって
も決して長続きするような関係ではないと告げ、再犯率から
考えれば、いずれ友達を逮捕することになり辛い目に遭う
忠告される。あくまで相手を容疑者として扱うべきだという。

翌日オフィスでピーターとクレイマーは、ニールに対して
もしも君が70年前のドガを持っていたとしたらどうやって売る
かと問う。俺ならば故買屋に頼むだろうとし、普通に売っても
贋作だと警戒されるが、信用出来る故買屋ならば売れるだろう
という。クレイマーはこの辺で故買屋と言えば、ガス・リーランド
とラスティが居るが、君ならばどちらを利用するかと問われる。
ラスティは地元に顔が広いからラスティを利用するだろうと
語る。クレイマーによると既にラスティのことは監視している
事を告げる。
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逃亡したケラーに懸賞金をかける為にモジーはドガの絵画を
売りに出してしまう。すぐに回収しようとするが、既に
FBIの芸術犯罪斑は市場にドガが出たとする情報を掴んで
ピーターらと共に捜索する。
実はピーターが客観的に今の自分とニールの関係をどうみる
かを知りたい意図も有り、かつての恩師であるクレイマー
捜査官からの助言を得た格好だった。
ドガの件でニールに関係が無いかを調べる為、ピーターは
彼の行動を監視する。

ピーターが相当狙いを定める中でのニールの作成だっただけ
に相当緊迫感も有って楽しい流れになった。
しかも当時、目録のことを聞き出す名目で近づいたメリッサ
の存在もある意味ではもの凄く良い感じのアクセントとなり、
またしても彼女は利用され・・って感じだったけど、
正直ニールが見た書類はピーターが仕掛けた罠じゃないのか
と思っていただけに意外な流れでもあった。

しかしドガの絵の取り替え作戦はちょっと強引過ぎる所も
有ったかな。絵も即席で描いていたみたいだし。
モジーが直前に武器商人と接触していたら、監視しているで
あろうFBI捜査官たちにバレると思うしね。
窓から逃げる際に、ニールがピーターのことをチラチラと
見ている様に、ピーターもまたニールの事に視線を置いて
いる辺りの事情がなんとも切ない。
異性ならば恋愛モードに突入しそうだな。同人誌ならば
確実に結ばれてる。
ビルから飛び降りる姿は映画なんかでもよく見られるけど、
ドラマではレバレッジ 詐欺師たちの流儀のパーカーとかやりそうな演出
だ。

ニールが見つからないのと同様にケラーもまたやりたい放題。
あれだけ監視がいるのに、なんで捕まらないんだって感じ
だけどその辺は、ドラマの都合上仕方が無いのかな。

ニールが逃げるとは思わないけど、エリザベスが誘拐された
事を知ってニールやピーター、そしてモジーがどんな
リアクションを取っていくのか。シーズン3もまだ中盤なのに
シーズンフィナーレっぽい味付けだったな。


ニール・キャフリー (Matt Bomer) 天才詐欺師
ピーター・バーク (Tim DeKay) FBI知能犯専門チームの捜査官
モジー (Willie Garson) ニールの友人、犯罪者社会との深いコネ
ダイアナ・バリガン (Marsha Thomason) FBIピーターの部下
エリザベス・バーク (Tiffani Thiessen) ピーターの妻
クリントン・ジョーンズ (Sharif Atkins) FBI ホワイト・カラー・ユニット

サラ・エリス (Hilarie Burton) スターリングボッシュ・保険調査員
ジューン (Diahann Carroll) ニールの家の大家
アレックス・ハンター (Gloria Votsis) 泥棒
ブレイク (Charlie Hewson) FBI捜査官

メリッサ・マシューズ (Anna Chlumsky) FBI芸術犯罪班
マシュー・ケラー (Ross McCall) 泥棒、ニールの元相棒
エリオット・リッチモンド (Jamie Harris) 闇の武器証人
クレーマー (Beau Bridges) FBI芸術犯罪班・チーフ
ラスティ (Happy Anderson) 故買屋
--- (David Smilow) Guard
--- (Alex Kruz) FBI Agent


評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)


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