ホワイトカラー
(2011年、アメリカ White Collar) シーズン3

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28 Feb. 2012
第16話 自由への想い Judgment Day

脚本/Jeff Eastin 監督/Russell Lee Fine
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いよいよニールの貢献に対して、連邦保護監察局からの通達で
減刑の為の審問会が開かれることになる。
モジーからは逃げようと言われたがここで逃げたら二度と
ニューヨークには戻れないとしてその申し出を断っていた。
サラからはかつてニールがラファエロの絵を盗んだとして
問い詰められていたのも今は昔。
そんな中ワシントンから来た芸術専門のFBI捜査官のクレイマー
はニールがケイトに宛てて出した手紙の暗号の解読
している事を知る。

いよいよ審問会が開かれる。
保護監察局からホロマン他2名の審査官がやってきてニールを
含めた関係者たちから話を聞き取り調査をしていく。

先ずはニール・ジョージ・キャフリーから面接だった。
連邦検事が規約35を申請してくれた為にこれが通れば減刑が
認められ足かせが取れることについて聞かれる。
ニールは4年の刑に処せられていたが既に刑期の2年が経過して
いた。その間FBIに捜査協力して94%という脅威的な検挙率
達していた。特に評価されたのはマシュー・ケラーの逮捕に
よって美術品を取り戻したこと。ホロマンから貴方は変わった
のか?と問われる中、2日間で貴方の親しい人に話を聞いた後、
最後にまた貴方に話を聞くのだという。実際の貴方が資料
通りの人間であることを望むと面接官から言われる。

モジーは俺が証言に行っても良いのに何故呼ばれないのかと
問うが、犯罪者からの証言を受けても説得力がないだろう
事を語る。証人として、エリザベス、ジューン、サラ、ジョーンズ
ダイアナ、そしてピーターが証言する事を告げ、ピーターは
ニールの件で減刑を支持するのだろうかと語り合う。しかし
芸術犯罪班のクレイマーが何か調査しているので未知数である
事を語る。ニールは例え減刑されなくとも、今の状態が続く
だけなので全く問題はないのだと語る。

ニールはピーターの家にやってくる。
するとエリザベスはケーキを焼いていた。
減刑祝いのケーキだと知って気が早いとするが、エリザベスは
一応残念賞ケーキも用意している事を告げる。ピーターはどっち
にするか迷っていることを語る。ニールは何故クレイマーが
審問会に関わっているのかと問うと、ピーターはこの件では
俺はニールの関係者なので蚊帳の外に置かれているのだという。
しかしダイアンから情報は受け取っているとのことだった。
そんなダイアンからピーターに対して、クレイマーはニールの
仕事ぶりは買っているが、ケイトへの手紙の暗号のパターン
は既に読まれているようだと告げる。

クレイマーのオフィスにピーターが尋ねる。
ニールは二人の会話を聞きつつ、オフィスから出るのを見て
クレイマーが何を調べているのかを見る。
クレイマーはピーターが心配だと告げる。
ニールと関係した事件は、オルゴール、ファウラー、潜水艦など
衝撃的なものが有るが、まるでそれは解決ではなくおとぎ話
レベルの話だという。ピーターがニールを庇っているとしか
思えないとし、アイツを庇うと後悔することになると語る。
ピーターはクレイマーが何をしようとしているのか率直に
尋ねると、ニールをワシントンに連れて行きたいのだと語る。

ジューンの面接が始まる。
ホロマンは犯罪者のニールの受け入れに関して問題は無かった
のかと尋ねると、ジューンは夫のバイロンが亡くなって以降、
部屋で閉じこもりがちだった私のことをニールが来たお陰で
立ち直らせてくれたのだという。私もバイロンも息子を欲しが
っていた事を告げ、減刑の資格はあると語る。
ジューンは面接後モジーに逢うと、泣き落としでしっかり
アピールしてきた事を語る。

ピーターは帰宅するとエリザベスに対してニールへの送別会
用のケーキが必要かも知れないと語る。クレイマーはニール
を自分の捜査チームに連れて行くつもりだと語る。ピーターは
ニールとの間で免責にするので全てを話せと言った事がある
が、その件をクレイマーが知ったら最高刑になってしまう
かもしれないという。逃げれば余計にマズイことになるとし、
まさにクレイマーはパンドラの箱を開けようとしていることを
語る。
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いよいよニールの減刑の為の審問会が開かれることになり
関係者からの聞き取り調査が始まる。一人ずつニールと関係
のある人物に話を聞いていく事になる中で、ワシントンの
芸術犯罪対策班のチームであるクレイマーがニールのことを
調べ、そして自分のチームに入れようとしていることが
分かる。しかしニールが過去に犯した罪の一人であるラファ
エロの絵画について、ニールの犯行であることを解き明かそう
としている事が判明する。

シーズン最後のエピソードということだけ有って、また最後は
とんでもないオチが用意された。
減刑なんて話が持ち上がらなければ、こんなことにもならなか
ったであろう事を考えると、ちょっぴり皮肉な感じがする
し、ニールが善人で居られることの条件として、今の環境が
必要であるということをまるで理解していないことも有って
まさに今の状況をぶちこわす為ばかりに来たようなキャラクター
だった。

ラファエロの件で今まで散々サラからの追及をかわしていた
ニールだったけど、ようやく自分が盗んだとすることを告白
していた。サラに告白したらどうなるのか。ナチスの潜水艦での
お宝の件で関係が壊れてしまったことも有ったので、そういう
ピンチに陥るのかもしれないなと思っていたけど、逆に
サラが自分の狙いに狂いはなかったとして相当嬉しそうに
していた辺りが笑えた。

また興味深かったのはニールの両親について触れた部分かな。
父親は汚職に手を染めた警察官で、ニール自身も警察官の
父親の背中を追ってアカデミーに入隊しようとしていたけど
汚職に手を染めている事を知って人生が変わってしまった
感じ。母親との件は気になるものがあるけど、その辺も
追々と描かれていくのかな。

意外なのはニールってもっと重罪だと思っていたのに、
たったの刑期が4年だったこと。それだけ解き明かされていない
盗難・詐欺事件が多いのかも知れないけどね。今回ニールが
逮捕されている原因も偽造文章での有罪だったみたいだし。
残り2年の刑期で今と同じようにピーターを含むチームとの関係を
築きつつも捜査出来るので有れば足かせの有無などホント
気にならないと思う。

グダグダになってしまったけどシーズン最後のエピソードは
ダイアンな結婚式になるのかと思っていただけにちょっと
残念。

ロープウェイを上り線から下り線に飛び越える辺りは凄い
アクションだったし、ピーターはドガの贋作を追っていた
時のニールがすり替えた辺りの犯行の手口を聞いた際に
ペントハウスからパラシュートを使っていたと語っていた
けど、このドラマに於けるS3-10のネタのことを語っていた
のね。

■その他

・ラファエロの聖ゲオルギウスの竜
・「お前は足かせはしているけど夢は叶っている」
・ロナーラ
・ルーズベルト島 ロープウェイ 4221メイン通り
・ケイト・モロー


ニール・キャフリー (Matt Bomer) 天才詐欺師
ピーター・バーク (Tim DeKay) FBI知能犯専門チームの捜査官
モジー (Willie Garson) ニールの友人、犯罪者社会との深いコネ
ダイアナ・バリガン (Marsha Thomason) FBIピーターの部下
エリザベス・バーク (Tiffani Thiessen) ピーターの妻
クリントン・ジョーンズ (Sharif Atkins) FBI ホワイト・カラー・ユニット

サラ・エリス (Hilarie Burton) スターリングボッシュ・保険調査員
ジューン・エリントン (Diahann Carroll) ニールの家の大家

Ms.ホロマン (Patricia Kalember) 連邦保護観察局・面接官
エレン・パーカー (Judith Ivey) 元警察官、証人保護、ニールの父の元相 棒
ウィンストン・ボッシュ (Tom Mason) 保険会社スターリングボッシュ社長
クラマー (Beau Bridges)
--- (Richard Flight) Court Officer
--- (Montego Glover) DC Agent
--- (Ethan Grant) FBI Agent


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