90日、愛する時間
(2006年、韓国MBC)

脚本/パク・ヘヨン

http://www.bs-j.co.jp/90days/


第3話 残された時間


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ビザはある。後はアメリカに行くだけなのに・・・
別れると告げるジソクに対して泣いてすがるミヨン。
二人の関係に対して自信が無くなった。結婚なんて一時の気の迷い
だったというジソク。運悪く酷い男に出会ったと思ってくれ、
行き直せと告げてジソクは出て行った。

時は流れてすでに互いに30歳が過ぎた頃、
ジソクはチョンランと結婚し、ヘジンという子供を授かっていた。
チョンランたちはアメリカで暮らし、ジソクは韓国の大学教授と
して働いている。チョンランはこの日夫の様子を見に暫く韓国に
帰国しようとしていた。

一方韓国にいるジソクはトックと共に飲んでいた。医者となった
親友のビョンチャンを誘うもこない。あいつは変わったとして
トックは失望を隠せない。そんな中ビョンチャンは病院で仕事を
していた。たまたま目にした問診票。そこには大学教授たちの
再検診の為の問診票が並べられていたのである。彼はジソクの
結果を見て思い悩む事になる。

珍しく三人で飲むことになる。
しかしそこでも時間を気にする素振りを見せ、楽しそうな顔
一つ見せないビョンチャン。業を煮やしたように彼は先に
帰るとしてバーから出て行く。その後を追いジソクが店を
出てくる。そしてビョンチャンに向かって嫌ならば最初から
来るなと文句を告げる。するとビョンチャンからは突然淡々と
した表情でお前はすい臓ガンである事を告げるのだった。
手術か抗ガン剤治療から選べと言い、明日の10時に病院に
予約を取ってきたことを告げるのだった。
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二人が別れてからの時間の経過とか、思いっきり雑な展開で
有り、ミヨンが太ももから出血していた意味がよく分からな
かった。生理だったのか?それとも妊娠していたのか?

全く状況の説明が無い辺りは、日本のTV枠に収めた編集の
責任なのかな。

次の瞬間二人は互いの相手と結婚している。
実に状況が分かりづらいが、ジソクの拠点はアメリカなのか?
チョンランと結婚して一人の娘・ヘジンが居る。
ジソクは大学教授の仕事をしているし、チョンランは韓国にも
ギャラリーを持っていて仕事をしている光景が有った。
ミヨンはTV局(MBC)のお抱え脚本家なのかな。
旦那のテフンは保険屋。少し出世している感じだったけど。

何故ミヨンとテフンが結ばれるのか一切その描写無し。
これは今後ミヨンとジソクの関係が結ばれる事に対して、
あまり先入観や思い入れを視聴者に抱かせないための措置なのか。

30歳代になったとのこと。
トックとは仲良い関係が続いているが、医者になったビョン
チャンとはやや関係がぎくしゃくしており、相変わらず飲んだ
くれのジソク。
正直こんな主人公に同情する余地もなく、末期癌だと聞かされた
後にも特に特別な感情を感じないところが悲しいところ。

都合良くミヨンに会いたいというジソクの我が儘。
さも自分はワンマンだった父親の被害者と言わんばかりの
情けない主人公の姿に、正直辟易する思いがする。

後輩の警察官を頼ってミヨンの居所を探すわけだが、ジソクって
飲んだくれていてあんまり大学に行ってなかったのに、後輩なん
て都合良くできていたのね。

ミヨンも何処か具合が悪そうな役だ。
仕事にかまけてあんまり家事をしていない感じの役柄。
この日だけは何故か徹夜で弁当を作ったりして、その意味も
よく分からない。気紛れなのか。

ようやくミヨンの携帯電話の番号を知り会いたいことを告げる。
一緒に暮らそうとはよくぞ言った感じだ。それよりも
ジソクがミヨンの事を未だに思っている事は良いとしても、
相手が自分のことを同じように思っていると勘違いしている
ジソクの行動が実に痛々しい。どんな顔をしてミヨンに会える
のだか、面の皮の厚さばかりが目立つ内容だった。

ヒョン・ジソク (カン・ジファン) 主人公。
コ・ミヨン (キム・ハヌル) 耳の具合が悪い
キム・テフン (ユン・ヒソク)
パク・チョンラン (チョン・ヘヨン) 銀行の支店長娘

パク・トック (キム・ヒョンボム) ジソクの友人
ピョンチャン () ジソクの友人
ジソクの父 (イ・ジェヨン)
ワンボン () ミヨンの父。国語教師
パク常務 () チョンランの父。銀行経営

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