90日、愛する時間
(2006年、韓国MBC)

脚本/パク・ヘヨン

http://www.bs-j.co.jp/90days/


第5話 心の傷が消えるまで


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エレベーターでジソク、ミヨン、チョンランが乗り合わせて
会話の中からジソクがガンである事を知るミヨン。

チョンランはアメリカで治療を受けさせようとしてアメリカ
の友人に病院を探してもらうことに。

ミヨンはそれを聞いて仕事中も物が手に付かない様子。
ミヨンは大学にいき以前試験の最中に語りかけてきた学生
にジソクが何処の教授なのか調べてもらうことにする。
するとジソクは建築学科の教授であることが分かる。

ジソクはジョンスから連絡を受けミヨンが既婚者である事を
知る。相手はファンドマーケッターの男。そこで彼は直接彼を
尋ねて妻との関係を探ることにする。
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なんだか凄いドラマになってきた。
これ程主人公の身勝手さに憤りを感じるドラマも珍しいかも
知れない。
まぁ大概韓国ドラマというと、"幸せは他人の犠牲の下で成立
する"と言ったテーマみたいなのが存在するので、主人公は
誰かを傷つけた上で幸せを手に入れようとするんだけどね。

ジソクに感情移入できない理由は幾つか有るが、やはり自分が
死ぬという事実を盾に、全てを正当化しようとしているところ
が気に触る部分だろうか。

ミヨンの夫・テフンにまで会いに行くとは思わなかったが、
そこで不妊の事を口にして、不妊は夫婦の一因ですよねと
他人の事情にまで踏み込んで今後自分の起こそうとする行動
の正当化を試みる。

更に妻・チョンランがジソクに対して気を使っている事実に
対して、お前は完璧だが自分自身のために行っている事だと
して、気遣いしている妻を平気で否定する。

全ては今後自分がしようとしている事に対する伏線であり、
正当化であり、如何に自分が傷つかず悪者にしないように
しているか、実にせせこましい。

各々のシーンの演出もあまりに雑な展開だ。

ジソクの消息を掴むために試験の時の男を頼りにして行った
ときにはかなりの違和感を感じた。

ジソクと電話しているミヨンを見て、誰と電話しているのか
簡単に見抜いてしまうワルスク。なんで会話を聞いてミヨン
を捨てた男であることが分かったのだろうか。

また離婚届まで置いて出て行きながら、次の瞬間自宅に戻って
くるジソクの行動。

しかしチョンランとテフンの自動車がぶつかるというシチュ
エーションには今後を期待させるものがあるし、ワルスクが
食事に呼ばれた際にトックの名前を出してからの展開には
このドラマの醍醐味が詰まっていた様に思う。

ヒョン・ジソク (カン・ジファン) 主人公。
コ・ミヨン (キム・ハヌル) 耳の具合が悪い
キム・テフン (ユン・ヒソク)
パク・チョンラン (チョン・ヘヨン) 銀行の支店長娘

パク・トック (キム・ヒョンボム) ジソクの友人
ピョンチャン () ジソクの友人
ジソクの父 (イ・ジェヨン)
ワンボン () ミヨンの父。国語教師
パク常務 () チョンランの父。銀行経営

ジヒ () ジソクの妹
ワルスク () ミヨンの友人・職場の同僚

評価:★★★★★☆☆☆☆☆ (5.0)

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