90日、愛する時間
(2006年、韓国MBC)

脚本/パク・ヘヨン

http://www.bs-j.co.jp/90days/


第6話 罪の意識


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電話をくれて有難う。
ミヨンからの電話にジソクは嬉しい気持ちを隠さないで居た。
しかし近くにチョンランが居ることもあり、長くは話さず
電話を切る。
一人で考え込まないでというチョンラン。もう少し頼りに
してくれたら嬉しいという彼女は、素っ気ないジソクに
素直な気持ちを告白。
翌日画廊に運ぶ絵画をジソクも手伝って運ぶ。

一方ミヨンはワルスクに会うと彼女から忠告を受ける。
過去には愛で有ったかも知れないが、今は不倫であり倫理的
反道徳的であるという。ミヨンは死期が近い人に倫理や道徳
ほ押しつけるのはどうかと尋ねるが、テフンに話せないのは
後ろめたさがあるからだと語る。

画廊から帰るジソクは、ミヨンがバスに乗るのを見かける。
急いでバスを追い掛け、強引に乗り込み彼女の隣へ座る。
タイミングよく雪が降ってくる。
ミヨンはジソクに結婚していることを告げるが、既に知って
いるという。人生でやり遂げた事は何もないが、死を前にして
も悲しみもショックも無いという。しかしミヨンの事ばかりが
頭に浮かぶという。結婚していても当時の雰囲気そのままで
有ることを嬉しい事を告げた。
一方画廊から突然消えた夫・ジソクを心配するチョンラン。
携帯電話も車の中に置き忘れていて連絡が取れないでいた。

二人で最寄り駅におりると雪が降るために傘を買うジフン。
そして駅に着くとその傘をミヨンに手渡した。
また今度電話を待つというジフンは、今度美味いものを奢ると
告げると別れることになる。ミヨンは夫から駅まで迎えに来て
いる事を告げられ、傘の処理に困るが結局持って行くことに
する。
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今回は二人だけの関係が徐々に互いの相手に伝わっていき、
最後には車に二人で乗っているところを見られてしまう話
だった。

前回も書いたけど主人公があまりの酷さに開いた口が塞がら
ない。
最早自分の欲求を満たすために周りのことなど気にせず、
愛するミヨンの事情さえ考えずに突き走る様に、憤りの感情
ばかりが募ってくる。

ここまでずうずうしく他人の領域に踏み込んでくる主人公に
誰が感情移入できようか。

責任が持てないならば子供まで作るなよといわんばかりの展開
だし、妻のことを完全に無視している所は、死期を前にした
人間であっても、やってはいけないことだと思う。

驚いたのは言葉尻一つを取って"オレの事が好きなんだろう"
と告げたときには、流石に切れそうになった。
一緒に3ヶ月暮らした後のミヨンの生活。これまで離れて暮ら
してきた9年という月日。もう相手のことを見て見ぬ振りが
酷すぎる。
ホントに二度ミヨンの人生を壊そうとしている姿に、とても
信じられない感じだ。

正直早く死ぬなら死んでくれと願うばかり。

私に会えなくて苦しいでしょうとミヨンが告げたときには
おおっ良い展開だと思ったけれど、
"お互い罰はここまでにしよう。俺の人生は短いんだ。"
って何? お互いの罰ではなくあんたの罰だボケナス!って感じ。

その後のやりとりも全く的を射るものではなく、何故ミヨン
がお礼を言うのか全く意味不明。
ただ四人が鉢合わせしてしまうという展開自体はとても興味
深い。

ヒョン・ジソク (カン・ジファン) 主人公。
コ・ミヨン (キム・ハヌル) 耳の具合が悪い
キム・テフン (ユン・ヒソク)
パク・チョンラン (チョン・ヘヨン) 銀行の支店長娘

パク・トック (キム・ヒョンボム) ジソクの友人
ピョンチャン () ジソクの友人
ジソクの父 (イ・ジェヨン)
ワンボン () ミヨンの父。国語教師
パク常務 () チョンランの父。銀行経営

ジヒ () ジソクの妹
ワルスク () ミヨンの友人・職場の同僚

評価:★★★☆☆☆☆☆☆☆ (3.0)

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