90日、愛する時間
(2006年、韓国MBC)

脚本/パク・ヘヨン

http://www.bs-j.co.jp/90days/


第7話 幸せの崩壊


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二人で車の中に居るところを見られてしまったジソクとミヨン。
ミヨンの夫・テフンは見て見ぬ振りをする様に去っていく。
ミヨンはそれを追い掛けるようにジソクを車から降ろして
車を走らせる。

帰宅するとチョンランから質問攻めに合う。
"あの人がミヨンなの?"、"どんな仲なの?"、"彼女のことが好
きなの?"、"待っていたのは彼女からの電話なの?"、"いつから
なのか?"・・・・大学の時に別れたというジソクに、別れたの
にどうしてなのかと問う。オレはガンだ。自分が抑えられなく
なったという。真っ先に浮かんだのは彼女の姿である事を
告げる。黙っていたのはじきに死ぬから、ただ静かに暮らした
くて・・自由のない人生だったととして、死ぬ前に好きな人と
過ごしたいと告げると彼女は涙を流しながら話を聞く。
お前には弁解の余地がない。悪いと思っているが彼女を忘れら
れないとしてミヨンと生きたいことを告げる。

一方自宅に戻ったミヨン。夫は何事もないかのように振る舞う。

翌日、義母がジソクたちの自宅を訪れるが、ジソクは留守。
チョンランもまた素っ気ない素振りに怒り心頭。机の上の
薬を見てしまい、それが何の薬なのか気になる。更に壊れた
写真立てを見てしまう。

ミヨンは職場で監督から最近の彼女の様子を心配される。
今までミスの無い彼女がいい加減な仕事続き。
君らしくないという監督に向かい、私らしさとはと逆に問い
ただすのだった。
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これは視聴者を憤慨させるためのドラマなのだろうか。
ジソクのキャラクターの酷さ、無責任さは度を超し、なんだか
開き直る態度が実にカンに触る。

冒頭からチョンランに対する言葉責め。
正直に語れば良いってもんじゃないことを知らしめる展開。
自分がガンである事実を盾にして、本当に餓鬼のするような
態度に嫌悪感ばかりが付きまとう。

更に腹立たせるのが、ミヨンと二人でベンチに座るときの会話。
ミヨンは夫が優しい事を告げると、ジソクは自分も優しくて
純粋だと語るシーンが有る。何故私のことを捨てたのか、何故
会いに来たのかという疑問に大した答えも用意できず、純粋な
男だから会いに来たのだという。
あまりの脚本の酷さに唖然とするシーンだった。
翻訳が悪いのだろうかと疑うようなシーンだ。

ミヨンもまた変な行動。
夫のコートのボタンが外れているのを見て、哀れであるという。
普通哀れなんて言葉を夫に投げかけるだろうか。
しかもコートのボタンを直そうとする素振りも見せず。

愛情のない事は分かっていたというチョンランに対して、
結婚前は親父の所有物で、結婚後はチョンランの所有物だと
いう。自分には自由が無いと訴えているのだが、それが今回の
浮気を正当化出来るものではないところがそもそも間違って
いる。この身勝手さ、何を言ってもダメなんだろうなと思う
とこんな人間が存在すること自体に腹立しい限りだ。

これぞ韓国ドラマであるかのように最後は元彼女と妻が対面
するシーンは興味深いが、結局ミヨンもジソクのペースに
合わせる感じ。
三ヶ月という期間でやりたい放題のジソクとミヨン。

ホント気分の悪くなるドラマです。

ただ唯一、恋愛が即ベッドシーンなどに繋がらない清純な感じ
は好感が持てるところか。

ヒョン・ジソク (カン・ジファン) 主人公。
コ・ミヨン (キム・ハヌル) 耳の具合が悪い
キム・テフン (ユン・ヒソク)
パク・チョンラン (チョン・ヘヨン) 銀行の支店長娘

パク・トック (キム・ヒョンボム) ジソクの友人
ピョンチャン () ジソクの友人
ジソクの父 (イ・ジェヨン)
ワンボン () ミヨンの父。国語教師
パク常務 () チョンランの父。銀行経営

ジヒ () ジソクの妹
ワルスク () ミヨンの友人・職場の同僚

評価:★★☆☆☆☆☆☆☆☆ (2.0)

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