90日、愛する時間
(2006年、韓国MBC)

脚本/パク・ヘヨン

http://www.bs-j.co.jp/90days/


第15話 しばしの幸福な時間


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施設での最後の生活を始めたジソク。
ジソクはミヨンとの初対面の時の彼女の目を思い出す。
彼はミヨンと会っていなければ父のようになっていたと感じ
ていた。
一方ジソクの母はミヨンの元を訪れ、彼に会いに行ってあげ
て欲しいと頼む。そして傍にいてやってくれと。

一方トックはワルスクと共に酒場に来ていた。
ジソクとの別れに涙し、自分は施設に彼を見捨ててきたと責め
る。そしてジソクはもうミヨンとは会わない決意をしている
事を語り、テフンの事を責め立てた。そんな会話をテフンも
飲みながら聞いており、二人して酒場で泥酔するまで飲んだ
くれる。

チョンランはビョンチャンの元を訪れる。
施設行きを許したことを責めるが、どう死ぬかは彼の決める
ことだと告げる。彼にはこれまでの慌ただしい日々からの
休息が必要で整理する時間を与えるべきだと主張する。

トックはテフンの家で目が覚める。朝ご飯をミヨンの作った
料理を食べることになる。
テフンは今度ホスピス救援の担当が自分に回ってきたことを
告げ、"天の休息所"の手伝いに行って欲しいとミヨンに頼む。
週2回の仕事であり、帰りは迎えに行くという。ミヨンは
テフンの行動の意図が分からず、そんなに私を引き留めたい
のかと悲しい表情を見せる。
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TV枠の関係なのかも知れないが、明らかに不自然なドラマの
カットの連続。

あとジソクが施設に行った事によって、もっとドラマが面白く
動くかと思われたが、何の面白さも感じなかった所が残念。

私が想定していたドラマの展開では、ジソクがミヨンに内緒で
施設に行ってしまったので、ジソクに会いたいのに会えない
状況を作ったのかと思われた。
そしてその橋渡しをテフンが行い、彼に会わせてあげるという
展開を用意しているのかなと思ったが、そんな気の利いた展開
など一切無い。

そもそもテフンがこの事実をミヨンに知らせなくても、ジソク
の母親が息子は施設にいることを告げているので、あんまり
効果的ではなかった気がする。

そしてテフンの言動もイマイチよく分からない。
彼はジソクとミヨンが会うことを容認したのではないか?
少し帰りが遅くなっただけで、テフンの荒れ方が尋常ではなか
ったところは、逆にどんな意味があるのかとさえ思った。

ドラマとして悲しいのは、何と言ってもチョンランが完全に
無視された展開である事。ホント全く出てきません。ヘジンも
また用済みとばかりに映像として全く登場しないところなど、
あまりにも不自然に思う。

さて今回は最終回前の話という事もあり、ツッコミ処満載。
一番大爆笑したのが、ミヨンがちゃんと息子に会いに行くか
どうかを確認するためにジソクの母親が一日中監視している
という所。テフンの家の前に都合良く監視部屋みたいなもの
が有る所は、流石に酷いシナリオだと思った。

そしてミヨンが施設に初めてやってくるシーン。
なんだか驚いた様子も見せず、すんなりと運命を認めている
様な気もするし、自分の中では夢で彼女が施設に会いに来る
のを思い描いている割りに、来た途端もの凄い剣幕で彼女を
追い返したところ。
彼女との事は踏ん切りを付けたいと思っていたのかも知れない
し、独りで考え事をしたいというのも有るのだろうけど
この主人公が今までしてきた身勝手さを考えると、彼の言い分
がまた酷く勝手だなと思わざるを得ないわけで。

そして次の瞬間、何故か彼女が来ることを受け入れて楽しい
デートシーンを演出してしまう。さっきまでのもの凄い剣幕は
どこに行ったのだろうかと。
亡くなる前に最後のデート。韓国ドラマにはありがちだね。
ビリヤードしている姿を見ると病人には見えない所が悲しい
けどね。まぁケンチャナヨって所なのだろうか。

ヒョン・ジソク (カン・ジファン) 主人公。
コ・ミヨン (キム・ハヌル) 耳の具合が悪い
キム・テフン (ユン・ヒソク)
パク・チョンラン (チョン・ヘヨン) 銀行の支店長娘

パク・トック (キム・ヒョンボム) ジソクの友人
ピョンチャン () ジソクの友人
サンマン (イ・ジェヨン) ジソクの父
ワンボン () ミヨンの父。国語教師
パク常務 () チョンランの父。銀行経営

ジヒ () ジソクの妹
ワルスク () ミヨンの友人・職場の同僚

評価:★★★☆☆☆☆☆☆☆ (3.0)

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