アイリス (韓国KBS 2009年10月14日から12月17日) 演出：キム・ギュテ、ヤン・ユノ 脚本：キム・ヒョンジュン、チョ・ギュウォン、キム・ジェウン http://www.tbs.co.jp/iris2010/

第5話 絶望の果て-復讐の鬼と化す
--------------------------------------------------------
プタペストの単独任務をこなしたヒョンジュン。
しかし待っていたのは、仲間からの非情な宣告、そして北朝鮮
護衛部からの激しい追跡だった。
駅前でスンヒが乗った車が爆発炎上し、失意のままセスナ機で
国境を越えようとしていたヒョンジュンの前にサウが現れ、
機体目掛けて銃を発砲。セスナ機は損傷を受け湖に墜落する。
それを確認に行くサウ。

6ヶ月後、銃の密造品の捜査を行っていたNSS。未だにヒョンジ
ュンの居なくなった影響が現れていた。
一方大統領はNSSが世間に公に出来無い組織である事を時代錯誤
だとして、公式な国家情報機関に改編する事を宣言。初代局長
にはペク・サンが就任する。
サウはサンの忠実な部下になり、彼の指示通りの任務をこなして
いた。お前を選んで正解だったというサン。
その頃には、ソンチョル暗殺に関して南の仕業だとする北の勢力
も影を潜め始めていた。
大統領はサンに対して、ソンチョル暗殺は誰の仕業だったのか
問うが、皆目見当も付かないと答えるサン。暗殺されたのは
核開発中心メンバーだったが、まるで30年前にも開発メンバーが
謎の死を遂げた事件のようだと呟く。

スンヒは生きていた。未だにヒョンジュンの事が忘れられず、
ジョンインにブタペストでの動きを調べて貰っていた。しかし
彼と思われる人物は無く、死んだのではないかという。
更に彼女からヒョンジュンを追っていた北朝鮮護衛部の2名の
顔写真が送られてくる。

北朝鮮の平壌では、任務の失敗により責任をとらされたチョリ
ョンとソンファ。特にソンファは牢獄に入れられていたが、
体力作りを欠かさずにこなしていた。
チョリョンは労働党委員のヨン・ギフンに逢うと、ユンの死に
よって思いがけないものが手に入ったとつげる。それは核開発
の主導権だった。自尊心回復のために核開発を行うのに際して
チョリョンを復権させると告げる。

一方ブタペストの施設で目が覚めるヒョンジュン。彼の元に
一人の男が携帯電話を持ってくる。電話口の男性はヒョンジュン
の命を救ったモノだと告げ、陰謀に巻き込まれたのは偶然では
ない事。これには根深いものがあり黒幕が居ること、陰謀は遥か
昔から続いていることを聞かされる。今度連絡を取るまでに
体力を回復しておけと言われる。
--------------------------------------------------------

★ドラマでは肝心の所が描かれていない

後々真相が描かれるのかも知れないが、スンヒが何故助かった
のか、何故ヒョンジュンがあの場面で助かったのか、その辺の
接続部が一切削除されている。

★スンヒは失望し、NSSを休職

母親の実家らしき所で療養する姿があった。
母親からはそろそろ自分の居るべき場所に戻りなさいと言われる
も、まさか職場がそんな酷い所だとは思いもしないだろうな。

★大統領はNSSを公の組織にする

今の時代、公に出来無い組織は相応しくないとして、公表する
事になる。
ただ大統領もNSSの実態は把握していない様子。

★ヒョンジュンに接触してくるモノの存在

声を掛けてくる人物は、一体誰なんでしょうか。
核開発を主導してきた人たちの組織なのか、それとも過去のNSS
の職員で陰謀を知った人たちが寄り添い組織を作っているのか。
敵となるのか味方になるのかも良く解らないね。

★再び秋田へ

何故秋田なのかという必然性は無いのだけど、綺麗な雪山の姿
が有ったな。韓国に居るスンヒはガーデニングで花をいじる姿が
あるけど、日本では雪が降って相当寒そうな姿。地理的には
日本よりも韓国の方が北緯に有るので寒いけど、秋田くらいに
なると似たようなものなのかな。

★ボーイッシュなソンファと美人なスンヒ

ヒョンジュンは実に美味しい立場だな。
北朝鮮の軍人がそんなに簡単に相手に心を開くのかは疑問な
ものが有るけれど、ヒョンジュンに対して興味を持たせるだけ
のシーンは用意できた感じ。ただソンファが恋愛感情を持って
手を差し伸べる辺りはちょっと違和感があったな。

それよりも秋田に居るヒョンジュンは、秘密基地に居たり
民宿に居たり、その辺の地理的関係が良く解らない所。

★ソンファとスンヒは対面

なんでソンファは韓国に行ったのだろうか?
江原道での検問に引っかかったみたいだけど、わざと掴まった
という事では無いのか。スンヒが薬物を渡したのは、せめて
楽に死なせてやろうという意図があったのかどうか。


キム・ヒョンジュン …… イ・ビョンホン (NSS国家安全局)
チェ・スンヒ …… キム・テヒ (NSS国家安全局)
チン・サウ …… チョン・ジュノ (NSS国家安全局)

ペク・サン …… キム・ヨンチョル (NSS国家安全局・副局長)
パク・サンヒョン …… ユン・ジェムン (NSS国家安全局・室長)
オ・ヒョンギュ …… ユン・ジュサン (科学捜査室・室長)
ヤン・ミジョン …… ジュニ (NSS国家安全局・ハッカー)
ファン・テソン …… キム・デジン (NSS国家安全局)
ヤン・ジョンイン …… キム・ヘジン (NSS、スンヒの友人)
オ・ソンシク …… キル・グムソン (NSS国家安全局)
ファン・ミンギュ …… ??? (NSS国家安全局・眼鏡天パー)

パク・チョリョン …… キム・スンウ (北朝鮮護衛部)
キム・ソンファ …… キム・ソヨン (北朝鮮護衛部)
ビック …… チェ・スンヒョンT.O.P (敵)
パク・ジュングォン …… パク・スヒョン (北朝鮮護衛部)

チョ・ミョンホ …… イ・ジョンギル (大統領)
ホン・スジン …… ミョン・ジヨン (官邸広報企画官)
チョン・ヒョンジュン …… チョン・ハニョン (秘書室長・眼鏡)
クォン・オヒョン …… チョン・ジョンジュン (政務首席・白髪)
ユ・ガンオ …… パク・ヨンギ (外交安保首席)

ラファエル神父 …… ウ・サンジョン

評価：★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)