ありがとうございます
Thank You for the Miracle
2007年・MBC

脚本/イ・ギョンヒ (「ごめん、愛してる」など)

http://arigato39.jp/index.html


第8話 知られた病名


ボムのHIVの事実が村人に知れ渡ってしまう。
急に態度を変える村人たち。友達と遊んでいるボムの前で
いきなり自分の子供をボムから引き離し自宅に帰る。
その姿を見てヨンシンは涙する。そしてボムを抱きしめ、
こんな天使みたいな子なのに、みんな分かってくれるだろう
かと心情を吐露する。自宅に戻るヨンシンとボムは、Mr.リー
の呼ぶ声に気がつく。何者かがMr.リーの事を閉じこめたの
である。恐らくドゥソプの仕業だと推測できた。
一方保健所には住民達が殺到する。ボムと触れた住民達は
自分たちに感染していないか心配の余り、検査して欲しいと
頼みに来たのである。ジョンスとソランは、HIVは空気感染
しないことを告げるが、ヤブ医者は信じられないとして耳を
貸そうともしない。住民達はヨンシンが病気の事実を知って
隠していたことが許せないという。するとソランは黙って
いる様言ったのは私だという。この国のHIVに対する偏見が
大きい為に仕方がないと訴えるが、逆にこの女もグルだと
して襲いかかってくる。そんな住民達の行動を見て、ソラン
はみんなにヨンシンの性格を知っているだろうと訴えた。
ウニたちもこの事を知り心配するが、グクチャは村には置いて
おけないと告げる。

いよいよHIVの事実が明らかになり、不安になる村人達の行動が
あからさまになる。

韓国人は情に篤い民族であると言われる反面、障害者やこの
手の患者には冷酷な一面があると言われている。
国の成長の過程で、福祉に掛けられた金額の比重を見ても
明らかなのだが、村人総出でボムを避ける行動を取るという
のはかなり可愛そうな展開だった。

そんな可愛そうな境遇にあるボムとヨンシンだが、唯一の光明
はギソが戻ってきたことだろうか。
ボムが落ち込んでいるのを見てからかうフリして立ち直させ
たり、気を別の所に回させようとするギソの優しい一面が見られ
た。
またヨンシンに対するギソのからかい方はとても面白かった。
前回の展開を皮肉り、父親に乗り移られたようにヨンシンに
接するギソとそれが分かった後のヨンシンの態度は、完全に
良い関係になった事を思わせる。

しかしボムがヨンジュ兄さんに聞いて全てを知ってしまった
様だ。ヨンシンはボムに本当のことを言わないわけだが、
本人に事実が伝わる事など時間の問題なのに、それでも尚
隠し通そうとするヨンシンの心が現れる様な話だね。

ミン・ギソ : チャン・ヒョク (医師)
イ・ヨンシン : コン・ヒョジン (苦労人・母。みかん農家)
イ・ボム : ソ・シネ (ヨンシンの娘。HIV患者)
チェ・ソクヒョン : シン・ソンロク (ヨンシンの友)
イ・ビョングク : シン・グ(ヨンシンの祖父。Mr.リー)
イ・ヨンウ : ユ・ミノ (ヨンシンの弟)
チャ・ジミン : チェ・ガンヒ (医師。ギソの恋人。亡くなる)
ミン・ジュノ : キル・ヨンウ (ギソの父)
カン・ヘジョン : ホン・ヨジン (ギソの母)
ソ・ウニ : キム・ソンウン (ソクヒョンの婚約者)
カン・グクチャ : カン・ブジャ (ソクヒョンの母)
チェ・ヨンジュ : ヤン・ヒョヌ (グクチャの孫)
オ・ジョンス : リュ・スンス (町の医師)
パク・ソラン : チョ・ミリョン (町の看護師)
パク・テクドン : キム・ハギュン (ヨンシンに好意)
ソン・ドゥソプ : キム・ギバン (チャンジャの息子)
ソン・チャンジャ : チョン・ウォンジュ (旅館経営)

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