ありがとうございます
Thank You for the Miracle
2007年・MBC

脚本/イ・ギョンヒ (「ごめん、愛してる」など)

http://arigato39.jp/index.html


第10話 わたしの守護天使


寝ているボムをソクヒョンのソウルの自宅から連れ出すギソ。
お前にとってボムはどんな存在なのか。その問いかけにソク
ヒョンは答えられなかった。ギソは今答えられないのならば
メールで送ってくれても良いと告げると、その場から立ち去り
急いでプルン島の実家へ車を走らせる。
実家に付いたのはもう朝になってのことだった。
ギソはヨンシンの隣にボムを寝かせると二人の手を握らせる。
そして入り口の所で寝ているMr.リーを寝室に運ぶと、自らも
疲れた体を休めるために布団に入っていく。
ボムは翌朝目覚めると自分が何故ここにいるのか理解できな
かった。確かに置き手紙を残して出て行ったはずなのに、
不思議に思う彼女。それに気がついたヨンシンは、Mr.リーを
呼び出し、激しく祖父を叱りつける。Mr.リーがいつも置き手紙
を残して家出するのでボムが真似したのだという。怒られて
意気消沈するMr.リーを見てボムは責任を感じ、もう二度と
家出はしないと誓うのだった。

イマイチ面白みを感じない展開だった。
何せ一番の興味は冒頭のドラマの中に詰まっていたからだ。

ソクヒョンにとってボムの存在とは何なのか。
ウニが見ている前でその答えを語ることが出来ないソクヒョン
の中途半端なキャラぶりがドラマを複雑にさせているが、その
後の展開もボムに未練があるとばかりに、ボムと同じ世代の
子供を見ると思い浮かべては、恋人ウニを傷つける展開。
ウニに子供が出来たと言ったのは母親の手前嘘を付いているの
かと思っていたが、ソクヒョンは本当に妊娠していると思い
込んでいるのね。
ウニの事を知らぬうちに傷つけるソクヒョンには、怒りを感じ
ると共に、この人の母親もまた相当視聴者を苛立たせるキャラ
クターだと思う。

それ以外の要素としては、やはりボムがコートを着ていれば
病気が他人に移らないと信じている所に、とても不憫な気持ち
を感じるところだろうか。子供に真実を告げる事は躊躇われる
とはいえ、いずれ分かってしまうことなのだから、言い聞かせ
ても良いと思う。

母親から貴方は天使だったと告げられていた事も嘘だと思い
始めるボムにギソが語って聞かせるシーンはこれまでにも
一度有ったけど、ボム以上にヨンシンの心を直撃するような
シーンだった。

ミン・ギソ : チャン・ヒョク (医師)
イ・ヨンシン : コン・ヒョジン (苦労人・母。みかん農家)
イ・ボム : ソ・シネ (ヨンシンの娘。HIV患者)
チェ・ソクヒョン : シン・ソンロク (ヨンシンの友)
イ・ビョングク : シン・グ(ヨンシンの祖父。Mr.リー)
イ・ヨンウ : ユ・ミノ (ヨンシンの弟)
チャ・ジミン : チェ・ガンヒ (医師。ギソの恋人。亡くなる)
ミン・ジュノ : キル・ヨンウ (ギソの父)
カン・ヘジョン : ホン・ヨジン (ギソの母)
ソ・ウニ : キム・ソンウン (ソクヒョンの婚約者)
カン・グクチャ : カン・ブジャ (ソクヒョンの母)
チェ・ヨンジュ : ヤン・ヒョヌ (グクチャの孫)
オ・ジョンス : リュ・スンス (町の医師)
パク・ソラン : チョ・ミリョン (町の看護師)
パク・テクドン : キム・ハギュン (ヨンシンに好意)
ソン・ドゥソプ : キム・ギバン (チャンジャの息子)
ソン・チャンジャ : チョン・ウォンジュ (旅館経営)

評価:★★★★★☆☆☆☆☆ (5.0)

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