ありがとうございます
Thank You for the Miracle
2007年・MBC

脚本/イ・ギョンヒ (「ごめん、愛してる」など)

http://arigato39.jp/index.html


第13話 おばあちゃんの涙


ヨンシンの目が覚めると彼女を見守っていたのはソクヒョン
だった。生きていることに感謝すると共に、彼女の事を
そっとキスする。その様子を見ていたギソは、怪訝な顔を
見せる。
ヨンシンは設備の整った本土の病院へと移送される事になり
ギソが付き添うことになる。移送中車が揺れ、ヨンシンは
再び出血するが、20分の道のりもなんとか無事やり過ごすこと
が出来た。
一方グクチャの家ではシムシムがグクチャに対して、昨晩
ボムの輸血のためにソクヒョンが協力していたことを告げる。
ソウルに居るはずなのにそれは無いと告げるが、次の瞬間
ソクヒョンがボムとMr.リーを連れて家にやってくる。
二人を家に届けるとソクヒョンは本土の病院へと行きギソと
合流する。ソクヒョンは今まで男として生まれてきたからには
愛や恋よりも他にするべき事が有ると思っていたという。
道を踏み出したので踏み出す前に遡ってやり直したい事を
告げるが、それは遅すぎる事を告げるギソ。俺が進みすぎた
というと、自分の気持ちがヨンシンに有り、決して渡さない
事をアピール。ボムやヨンシンはギソにとって奇跡であり、
ゴミみたいな人生を送ってきた彼の人生を再び活気有るものに
したかけがいのない存在であることを告げる。
そうしている間にもヨンシンの手術は無事成功するのだった。

一人の女性、一つの家族を巡って二人の男性が牽制し合う
様な展開だった。
一度は捨てた彼女とやりなおしたいソクヒョン。しかしそれは
手遅れであり、そう都合の良いようにはさせないとするギソ。
有る意味ここに来て典型的な韓国ドラマの形にハマリ始めた。

相変わらず目の前の彼女が自分にとってかけがいのない人物
であると気がつくのが遅いわけで、色々と踏み出せなかった
理由も分からないでもないのだが、とにかく後戻りするには
少々辛い位置まで来ている事は確かだ。

ボム周りの話しでは、今回グクチャに取り入る話しになった。
ボムは自分の病気のことを認知しており、自分に触れると病気が
移ると思って子供ながらに気遣いしている。そんな子供らしく
ない姿を見て、グクチャもまたこれまでの行動を反省する様な
態度に出る話だった。

まぁこういっては何だが、ボムが老人に付けいるのが上手い
感じ。グクチャに優しい顔をしていると言ってみたりする辺り
は計算ではないのだろうが、ちょっと計算っぽく見えてしまう。
子供の特権を上手く利用して大人に取り入った感じがして
しまうのは、これまでのボムにしてきた仕打ちとのギャップ
が存在するからであろうか。

そしてソクヒョンもまた都合の良い人物だ。
ギソに対して、ヨンシンを愛するだけではダメで、ボムや老人
を受け入れてこそ成立する関係であることを告げ、ギソには
出来るハズはないので身をひけという。あまりの身勝手な言い
ぐさにソクヒョンに対する好感度も下がるわけだが、黙って
見守る訳もなく、色々と圧力を掛けてくるのだろうか。

相変わらず男二人は仕事もしないでヨンシンの周りをウロウロ
としている。恋愛にばかりかまけて仕事を一切しようともしない
典型的な韓国ドラマといった感じだ。

ミン・ギソ : チャン・ヒョク (医師)
イ・ヨンシン : コン・ヒョジン (苦労人・母。みかん農家)
イ・ボム : ソ・シネ (ヨンシンの娘。HIV患者)
チェ・ソクヒョン : シン・ソンロク (ヨンシンの友)
イ・ビョングク : シン・グ(ヨンシンの祖父。Mr.リー)
イ・ヨンウ : ユ・ミノ (ヨンシンの弟)
チャ・ジミン : チェ・ガンヒ (医師。ギソの恋人。亡くなる)
ミン・ジュノ : キル・ヨンウ (ギソの父)
カン・ヘジョン : ホン・ヨジン (ギソの母)
ソ・ウニ : キム・ソンウン (ソクヒョンの婚約者)
カン・グクチャ : カン・ブジャ (ソクヒョンの母)
チェ・ヨンジュ : ヤン・ヒョヌ (グクチャの孫)
オ・ジョンス : リュ・スンス (町の医師)
パク・ソラン : チョ・ミリョン (町の看護師)
パク・テクドン : キム・ハギュン (ヨンシンに好意)
ソン・ドゥソプ : キム・ギバン (チャンジャの息子)
ソン・チャンジャ : チョン・ウォンジュ (旅館経営)

評価:★★★★★☆☆☆☆☆ (5.0)

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