ありがとうございます
Thank You for the Miracle
2007年・MBC

脚本/イ・ギョンヒ (「ごめん、愛してる」など)

http://arigato39.jp/index.html


第15話 ありがとうございます


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Mr.リーは島中の住民の元へチョコパイを配って回る。
その頃グクチャは私に機会を与える変わりにあの人が旅立とう
としている事を悟る。
Mr.リーはギソの背中におぶさり自宅への道を歩いていた。
しかしMr.リーは何故か涙を流していた。
自宅に付くとヨンシンはMr.リーの体を心配しすぐに寝かし
付けようとするが、本人はそれを否定する。
そして早く行かないといけない、チョコパイを配らないとと
何度も必死で訴えかけた。ギソはその姿を見て、自分がMr.リー
の変わりに配ることにする。
100個全てが配り終わると、彼は倒れるようにして眠りに就く。
睡眠中のギソの元にMr.リーがきてお礼を言いながらチョコパイ
を置いていく。更にMr.リーはヨンシンやボムの寝室に行き
別れの挨拶をするのだった。
翌日Mr.リーは亡くなった。ヨンシンはここぞとばかりに
この島から出ていこうとする。そしてギソが保健所へ仕事に
行ったのを見計らい、家の荷物をまとめ始めた。
ボムはその行動に疑問を覚える。ソウルに引っ越すという母親
の行動が理解できないで居た。もうここにいるのが辛い、嫌だ
というヨンシンは、ギソにも言わず出て行くとボムに告げる。
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いよいよ最終回。
3話、4話前から急にヨンシンらの行動が明らかに可笑しくなり
始めた。どんな辛い仕打ちをされても"ありがとうございます"
と感謝の念を述べ始めたのだ。
今回はMr.リーが村人に感謝すべく、チョコパイを配る話しだ
った。

前回の展開の中で既に彼が亡くなっている事は描かれていたので
展開としてはチョコパイを配った夜のことが詳細に描かれた
事になる。HIVのボムを失うのではなく、痴呆症のMr.リーを
亡くす事で複雑な葛藤を持ち込むというのが上手いね。

ここ何話かソクヒョンの存在感が無かったわけだが、最後は
どうまとめるのか気になっていた。
結局ソクヒョンに対してもヨンシンはお礼の言葉を述べる。
ボムを授けてくれたこと。
ボムはやっぱり彼の子供だったのですね。
最後まで子供を認知しなかった事。最後は認知したくても
出来ない状況だったこと。とても複雑な物が存在していて
面白くできていた。

ヨンシンが選んだのはギソ。
最後は何故かギソを抜きにしてヨンシンとボムが海辺で遊んで
少し驚いたのだが、最後にギソが出てきてホッとした。

グクチャがソクヒョンにチャンスを与えてくれとギソに願い
出たこと。これまでの態度を見るとなんて身勝手な人なんだと
思うところもあったが、ソクヒョンがボムの本当の父親だと
すると、元の関係に戻った方が良いのかも知れないと思う所
もあった。

村人達も居なくなると分かってヨンシンの存在の偉大さに
気がついたのか。急に態度が優しくなる所が不自然にも見え
るが、チョコパイ効果が有ったと言うところだろうか。
丸く収まるだけ収まり良かったと思う。

ミン・ギソ : チャン・ヒョク (医師)
イ・ヨンシン : コン・ヒョジン (苦労人・母。みかん農家)
イ・ボム : ソ・シネ (ヨンシンの娘。HIV患者)
チェ・ソクヒョン : シン・ソンロク (ヨンシンの友)
イ・ビョングク : シン・グ(ヨンシンの祖父。Mr.リー)
イ・ヨンウ : ユ・ミノ (ヨンシンの弟)
チャ・ジミン : チェ・ガンヒ (医師。ギソの恋人。亡くなる)
ミン・ジュノ : キル・ヨンウ (ギソの父)
カン・ヘジョン : ホン・ヨジン (ギソの母)
ソ・ウニ : キム・ソンウン (ソクヒョンの婚約者)
カン・グクチャ : カン・ブジャ (ソクヒョンの母)
チェ・ヨンジュ : ヤン・ヒョヌ (グクチャの孫)
オ・ジョンス : リュ・スンス (町の医師)
パク・ソラン : チョ・ミリョン (町の看護師)
パク・テクドン : キム・ハギュン (ヨンシンに好意)
ソン・ドゥソプ : キム・ギバン (チャンジャの息子)
ソン・チャンジャ : チョン・ウォンジュ (旅館経営)

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