ある素敵な日
(韓国・MBCで2006年5月31日から)

演出:シン・ヒョンチャン
脚本:ソン・ウネ

http://www.fujitv.co.jp/hanryu/onefineday/index.html


第10話 悲しい誤解
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ハヌルはゴンを呼び出すと、金目当てで私を捜したのは本当の
ことなのか?と問う。ゴンはそれを拒否せず本当のことだと
告げる。
ハヌルは一体いくら要求したのか?と問う。テウォンによって
刺されたことと私が今まで15年の間暴力を受けた代償はいくら
なのか?という。ゴンはあの家族は何でも金で解決し、金を
利用していることを告げ、お前の苦しみを感じれば当たり前の
措置だという。決して罪悪感を抱く必要など無く、俺に任せて
おけという。
そういうとゴンはその場から離れるが、ハヌルが気になり
もう一度陸橋へと戻ってくる。しかしその時には既に彼女の
姿はなかった。

ヒョジュは帰宅すると、部屋の中でゴンが落ち込み涙している
のを目撃する。俺は冷酷な男で薄情者だと読んでくれという。
ゴンは突然5つも心臓の有るミミズになりたい事を語り、
5つも有れば、ヒョジュに一つやれるし、俺の心も今よりも
暖かくなるだろうという。そんな彼のことをヒョジュは慰める。

ハヌルはスヒョンの自宅の前に居た。
スヒョンが帰宅すると驚く。なんとなく会いたくなったという
ハヌル。最近テウォンの事がショックで父・チングォンは出張
が多いという。今晩はここに泊まっても良いか?と尋ねると、
当たり前だという母。
母親と一緒に眠るハヌルだが、翌日目が覚めると、スヒョンは
もうウチにはこないで欲しいという。母親とは子供を平等に愛
しているものだが、苦しいでいる子がいればそっちが心配に
なるのも事実で、今はテウォンの心の傷が深いことを告げ、
きちんと労りたいと語る。

ハヌルは出勤するとチーフが話しかける。
もう黙って帰宅するようなことはするなと告げ、例え怒っていて
も仕事はきちんとしてくれという。そんなチーフに対して、
今一度許してくれと告げ、一緒に仕事をさぼろうと告げる。
彼女は南山ロープウェイに連れて行くと、かつてゴンと一緒に
上った展望室へと向かう。
そこでハヌルはチーフの魅力を知っているか?と尋ねる。一つ
に絞れと言うのか?と問うと、ハヌルは冷たくて無鉄砲な所が
有るが、気になることがあっても理由を聞かない所が魅力だと
いう。知らんぷりをしてくれる事だとすると、先手を打ったのか?
とし、理由を聞こうとしていたのにこれでは聞けないと告げる
チーフ。

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ゴンの態度

以前にも書いたことだが、このドラマに出てくる人たちは何処か
共感しづらいものがある。
男性陣は何か問題が有ると、すぐに恫喝するように大声を
張り上げるし、出てくる女性陣は悉く目の前の事実にばかりに
しか目を向けない。

ゴンはこれまでの韓国ドラマの韓国人像そのままの役で、自分
の存在をとにかく相手にアピールして気持ちを押しつけようと
する。
愛している・妹だからという名目によって、どんどん自分の
描いた様に相手を誘導していく。
これまでは韓国人男性のそういう部分が日本人に受け入れられ
て来た部分も有るが、徐々にそういう態度も何処か日本では受け
入れづらくなっている所が韓国ドラマの飽きにも繋がっている
のかもしれない。

南山タワーへ

なんでこの時期にここに行ったのかよく分からないほど一瞬で
帰宅してしまったような感じの展開。
過去にゴンと一緒に来たときのことを思い出して、それと
心情的な変化を見比べるものなのかもしれないが、滞在時間
わずか5分くらいじゃないかというくらい一瞬で帰宅してしまった。

あなたは兄ではない

いよいよゴンの前で、ハヌルは自分がゴンと血の繋がりがない
事を知っている事をアピールした。
ドンハもその事実を聞いていたので、多少二人の関係を分かった
のかな。

ハヌルは実家へ

今回スヒョンの元に戻ったわけだが、そんな母から驚くべき
事を告げられた。
もうウチにはこないで欲しいというもの。
有る意味このスヒョンに踊らされていた感じもするのだが、
ここにきて今度は近づくなと来たもんだ。
理由はテウォンを労りたいというもの。
直前に子供を平等に愛しているといったのに、3秒後には別の
態度を見せている彼女の姿が滑稽すぎて笑える。
有る意味人間的な成長を見せていないのは、誰でもなくこの
スヒョンという親なのかもしれない。

ハヌルは家を出て行く。

またしても韓国ドラマによく有るシチュエーションである
同棲生活が始まるのかと思いきや、ドンハが自宅へと連れて
行くも一日で出て行ってしまった。
行く先のない彼女はモーテルに一人寂しく泊まる。

ラーメンを作ってもらってゴンを思い出す

ありがちなシーンのかぶせ方だけど、ゴンの優しさを思い出す
には十分なものがあるのかな。
最近の韓国ドラマでは、ラーメンをきちんと器に入れて食べる
らしい。それにしても韓国ではインスタントのラーメンを食べる
シーンが多すぎるよね。緊急的に食べるという意味では
インスタントも良いのだけど、韓国って完全に主食の一部になっ
ているような印象を受ける。

ドンハの優しさ

ハヌルに対して、ゴンが決して金だけでハヌルに優しさを見せて
いたのではないとする主張を遠巻きに語りかける。
金のために自分の命を捨てる覚悟で水槽内で倒れたハヌルを
助けたことを皮肉混じりに語っていた。

ハヌルは被害者意識ばかり

兄が捨てたとするハヌルの主張。
このドラマではゴンが捨てたことになっているけど、子供故に
どうしようも無かったとは考えられないのか?
ハヌル自身も孤独になるのを恐れるあまりに、兄に依存しよう
としていた事実があるのではないか。

苦しめられてきたスヒョンたちにハヌルが肩入れすることは、
状況的に複雑なものがあるけど、ゴンにしてみれば逆に
ハヌルの態度は不可解そのものだろうね。

テウォンは現状を知る

なんとテウォン自身もハヌルが自分の妹であり、チングォン
の本当の娘であることを知っているのね。
本当の娘であるといって、スヒョンを本当に傷付けるだろうか?
夫婦生活が円満な状況に於いては傷付けるものが有るけど、
スヒョンはハヌルを娘だと思いたい気持ちで接してきたわけだし
この辺の事を今の状況でも隠している所はやや不自然だ。


ソ・ゴン - コン・ユ (主人公)
ク・ヒョジュ - イ・ヨニ (心臓の病気)
ソンチャン - カン・ソンジン (ヒョジュの兄)
ギョンテク - イ・ギョル (ヒョジュの父)

ソ・ハヌル / パク・ヘウォン - ソン・ユリ (ゴンの妹)
カン・ドンハ - ナムグン・ミン (水族館)
テウォン - ユ・ハジュン (ハヌルの義理の兄)
チングォン - チョン・ドンファン (ハヌルの義父)
スヒョン - ソヌ・ウンスク (ハヌルの義母)
ソンギョン - イ・オンジョン (ドンハの部下、水族館)
マルチャ - (ハヌルの友達、水族館)


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