ベートーベン・ウィルス ~愛と情熱のシンフォニー~

演出/イ・ジェギュ

http://www.tv-tokyo.co.jp/beethoven_virus/


第8話 波乱の幕開け


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マエの目の前でルミが湖の中に飛び込む。マエは近くにいた
人に助けを求め、自らは竹串でルミを助けようとするかの如く
竹棒を使って広い湖の中を捜索する。
聞こえなくなると言うことはああいう事なのかと、ルミは帰り
の車中でマエに告げる。静かな世界、しかしとても寂しかった
という。ルミはマエに何で忠告などしたのかを問う。自殺幇助
で捕まるかもとジョークを飛ばすルミに対して、もうお前に
逢えないかも知れないと思ったと告げるマエの姿。マエの家で
シャワーを浴びるルミは、着替えにマエの大きなYシャツを
着る。そんな中タイミング悪くゴヌが戻ってくる。変に誤解
されまいとして二人は事故にあった事を装う。ゴヌはマエの
元で学びたいことを告げ、きっとマエを見返してやること、
その暁には育てたのは世界一の指揮者マエだという事を公に
すると告げる。
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マエとゴヌがルミを巡って微妙な駆け引きを始めようとする
様な話だった。

意固地で協調性のないマエが少しずつルミやゴヌのペースに
巻き込まれていく様子が実に微笑ましい限り。
前半部はゴヌがマエに対して甘えるような素振りを見せる辺り
は、ちょっとこそばゆい感じだったけど、マエもその雰囲気が
心地良かったのか嫌な口を叩かずに聞いているところがやや
彼らしさを失わせた。

今回のエピソードは、キャラクターが抱える病気をきっかけに
ストーリーを動かすという展開だった。

市響の正式メンバーの一人・ガブヨンの認知症がマエに伝わり
クビを宣告されてしまう。
どのようにしてまたメンバーに引き戻すのかと思えば、ゴヌ
が上手く手引きし、ガブヨンに体力と情熱が有ることを見せる
展開。でも今までのマエならば聞く耳持たない展開だったよね。

パブのオーナーらしき人との衝突はなんか滑稽だったけど、
クラシックを侮辱する立場の人間を挿入することで、上手く
ガブヨンを味方だと認識し、マエ自らに立ち上がらせた。

ドラマとしてはデート中にルミが行方不明になる。
このシーンの作り方が実に不自然で幼稚な感じもするのだが、
普通数時間姿が見えなくなっただけでもここまで心配するの
だろうか。耳が聞こえなくなることを知っているために過保護
になっているのか。大の大人が数時間姿を見せなくなっただけ
でうろたえる辺りで変だし、突然IT大国の韓国様が携帯で
連絡を取らなくなるという辺りが強引。
目の前に走っている姿を見て叫んでいるのに聞こえずに通り
過ぎてしまう。韓国ドラマ「美しき日々」の空港のシーンで
目の前に居るのに互いに気がつかないチェ・ジウとイ・ビョン
ホンのシーンを思い出すな。

そんな近くにいるのに見つからず、ゴヌが車で探しているとき
に電話ボックスに居るルミを見つけてしまう猟奇的展開。
しかも二人の濃厚な抱擁シーンを電話で聞かされるマエ。
ルミの魅力が分かり始めたマエだけに厳しい展開だね。

最後は市響の正式メンバーが研究団員と衝突し、コンマスが
抜けたのを機に半分以上が退出してしまう。
次の公演は市響の創立公演なのに、研究団員が演奏しても良い
のかという感じだが、第9を演奏する機会が訪れる。
まさか第9だけ演奏する公演なのかという気がするが、その辺は
深く突っ込むまい。

カン・マエ (キム・ミョンミン) (40) マエストロ
トゥ・ルミ (イ・ジア) (26) バイオリン/市役所
カン・ゴヌ (チャン・グンソク) (24) トランペット/警察官
キム・ガブヨン (イ・スンジェ) (65) オーボエ/元プロ
ペ・ヨンギ (パク・チョルミン) (37) トロンボーン/キャバレー
ハ・イドン (ヒョン・ジュニ) (17) フルート/高校一年生
チョン・ヒヨン (ソン・ソクスク) チェロ/大家
パク・ヒョクォン (チョン・ソギョン) コントラバス/市役所先輩
市長 (イ・ハヌイ)
ホン・ジュンギ () クラリネット

チョン・ミョンハン () マエの大学時代のライバル

評価:★★★★★☆☆☆☆☆ (5.0)

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