ベートーベン・ウィルス ~愛と情熱のシンフォニー~

演出/イ・ジェギュ

http://www.tv-tokyo.co.jp/beethoven_virus/


第9話 不惑の人


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マエの練習法や指導法に不安を持つ楽団員達は、密かに集い
指揮者について話し合う。イドンやヒヨンに事情を聞く。
全ては頑張らせるために挑発的な言葉を投げかけたのではない
かとマエを擁護するガブヨン。我々をいびってマエが得するこ
とは有るのかと、反抗派たちに言って聞かせる。しかし徐々に
不満勢力は拡大を続け、ついには先生とは出来ないと彼の前で
言い始める。マエは練習法に無理があるというのならばと、
変わりにゴヌに担当させようとする。そしてこんなくだらない
事で時間を無駄にするなとして楽団員たちを一喝する。
こんな事態を起こしたのは全て楽団員たちの責任だとするマエ
に対して、逆に団結心やプライドを踏みにじって滅茶苦茶に
したのは先生の方だとして互いに一歩も譲らない。

そんな中、雑誌にマエの事が掲載されており、機嫌を直させる
為にルミは雑誌の記事を読み上げる。冒頭こそクラシック界の
底辺を底上げする存在だとしてマエに称賛の内容の記事が書か
れているが、次第に記事の内容は現実を描いていた。今回は
どれくらいの期間持ちこたえることが出来るのか。マエは
半年以上一つの楽団に在籍した事がないという。その内楽団員
たちが反乱を起こし、彼は一ヶ月で今の現場から立ち去るであ
ろうと書かれていた事で気まずい思いをするルミ。
案の定、楽団員から三つの条件を提示される。

1) 人格を尊重しろ。 2) 追加練習をするな。 3) これまでの
無礼に対する謝罪と再発防止策の提示。

それを読み上げるヨンギたちは仲裁しに来たのだと言うが・・
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楽団員たち、更には味方だった研究団員たちもマエに謝罪を
要求するようになる。果たしてマエは謝罪し、無事継続して
オーケストラの指揮を執ることになるのか。

気難しい展開をゴヌやルミが上手い具合に緩和しているような
展開だった。特にルミの存在は大きく、浅はかだと言われた
彼女もめげずに本当の浅はかさを見せようとしてクッキーを
大量に頬張る姿を見せることで、一気にマエの心を掴んでしま
った様な気がする。

ただ今回は相当マエも参っていたのでは無かろうか。
特にヨンギとヒヨンからは、貴方は決して子育てをしてはいけ
ない人物だとか言われた辺りは、ちょっと可愛そうな気もする。

ゴヌの慰めの方法が突き放したような表現で居てそれで暖かさ
を感じる言葉だから上手かったね。
引退の準備だというマエに対して、40年以上生きてきて今更
自分が性格破綻しており、変人であることに気がついたのか?
と告げ、大騒ぎすることの程ではない事を告げる。この場面に
於いては最高の言葉だったのではないかと。

恋愛要素もばっちりとドラマを盛り上げた。
特にマエの言動の中に、ルミという単語が多くなってきた感じ。
別に聞かれても居ないのにルミは元気かとか、ルミと仲良く
やっているかなど、かなり意識している様子が伺える。
それに対してルミ自身も今までマエとの交流の中で、良い場面
ばかりを回想シーンとしてつなぎ合わせて、彼に対する愛情に
説得力を持たせる。

マエはルミの前で彼女が悲しむ姿をこれ以上見せたくないとして
謝罪をしようと決めたのだろうか。しかしやっぱり謝罪せず
自分がやるべき事が何なのかを上手く団員達に伝えたなという
感じ。ガブヨンはあれ程憤怒していたのに、言葉に感動して
居た感じだね。

最後はまさかのルミの告白。
それと創立記念の公演もバタバタしている感じだし、上手く
切り抜けることが出来ようか?

カン・マエ (キム・ミョンミン) (40) マエストロ
トゥ・ルミ (イ・ジア) (26) バイオリン/市役所
カン・ゴヌ (チャン・グンソク) (24) トランペット/警察官
キム・ガブヨン (イ・スンジェ) (65) オーボエ/元プロ
ペ・ヨンギ (パク・チョルミン) (37) トロンボーン/キャバレー
ハ・イドン (ヒョン・ジュニ) (17) フルート/高校一年生
チョン・ヒヨン (ソン・ソクスク) チェロ/大家
パク・ヒョクォン (チョン・ソギョン) コントラバス/市役所先輩
市長 (イ・ハヌイ)
ホン・ジュンギ () クラリネット

チョン・ミョンハン () マエの大学時代のライバル

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