ベートーベン・ウィルス ~愛と情熱のシンフォニー~

演出/イ・ジェギュ

http://www.tv-tokyo.co.jp/beethoven_virus/


第10話 歓喜の歌


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ルミは思わずマエの前で好きであることを告白する。
そこに丁度ゴヌが入ってくると、マエは彼の前でもう一度言っ
て見ろとルミに告げる。ゴヌが事情を知りたがっていると、
マエの口からゴヌを嫌いになり、マエを好きになったらしいと
声を掛けるもそれでも事情を飲み込めず。
マエはゴヌの居ない所で携帯電話口でルミに語りかける。
私はお前に感心がないのでゴヌにはこの事を言うなという。
今から気持ちを入れ替えろと告げられる。

一方公演を前にして次々と問題点が発覚。
公演チケットは完売したかと思っていたが、公演に反対する
企業が買い占めて嫌がらせをしている事が分かる。更に楽器は
雨で届かずリハーサルが出来ない。そしてその楽器を運搬する
車を取り囲み、水害の被災者達は災害復旧のための税金を無駄
遣いしているとして楽器を破壊しようと襲いかかってくる。
そして第2部で第9の演奏の時に合唱とコラボレートする予定
だった合唱団がマエの対応・扱いが悪いとして出演しない事に
決めたのである。
マエを書き叩いた雑誌社の記者も見ている中で、果たして公演
は無事行うことが出来るのか。
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ドラマとしては相変わらずマエの指導法や対応の粗相によって
争いが発生するという状況は変わらないが、展開の中に随分
恋愛的要素が加わってきて盛り上がりを見せ始める。

これだけ色んな問題が散見しているとシナリオとしての構成力
が問われるだろうし、見ている方としても目移りして忙しい
訳だが、その点は巧く処理してあったと思う。

被災者達の対応に当たるのはマエだった。
特にリーダーのチュ・ヒョンチョルをどのように説得し、楽団
に怒りの矛先を向けるのが不毛なことなのかを説いていくのか。
怒りを静めるために、マエ自らが殴られるのを覚悟で彼らの前
に躍り出て示談のウチに辞めておいた方が良いとして諭す。
そしてトドメは自らの境遇を語り、被災者と同じ目線に立った
所で、如何にクラシックという存在によって救われたのかを
説いて見せた。
マエも随分貧しい境遇を生き残って今の地位にたどり着いた
んだね。母親は寝たきりの状態でタンを取らねばならない状況
を無視していたが、結局この顛末はどんな結論だったのか?
あのまま母親を見殺してしまったのだろうか。

合唱団についてはゴヌが対応に当たる。
今まで適当に生きてきた自分の可能性に目を付け、今に導いて
くれたマエの存在を描きつつ、そんな恩師の期待に添えない
自分の不甲斐なさを前面に出して巧く同情を引き出すことに
成功する。

楽器は壊れたままで見窄らしかったし、一部の演奏はリハーサル
が無くて酷いものだったらしいが、二部は大成功。被災者代表
のチュ・ヒョンチョル親子の心も取り込んだし、巧い解決の
段取りだったね。

最後は仲間の団員達が、ゴヌとルミが不仲でいる事を察し、
100日記念日をやれとゴヌに持ちかける。
韓国も日本以上にイベント好きだね。
しかし必要以上に花をもらって涙するルミにタダならぬ様子を
感じたゴヌは一体どんな行動に出るのか。

カン・マエ (キム・ミョンミン) (40) マエストロ
トゥ・ルミ (イ・ジア) (26) バイオリン/市役所
カン・ゴヌ (チャン・グンソク) (24) トランペット/警察官
キム・ガブヨン (イ・スンジェ) (65) オーボエ/元プロ
ペ・ヨンギ (パク・チョルミン) (37) トロンボーン/キャバレー
ハ・イドン (ヒョン・ジュニ) (17) フルート/高校一年生
チョン・ヒヨン (ソン・ソクスク) チェロ/大家
パク・ヒョクォン (チョン・ソギョン) コントラバス/市役所先輩
市長 (イ・ハヌイ)
ホン・ジュンギ () クラリネット

チョン・ミョンハン () マエの大学時代のライバル

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