ベートーベン・ウィルス ~愛と情熱のシンフォニー~

演出/イ・ジェギュ

http://www.tv-tokyo.co.jp/beethoven_virus/


第15話 揺らぐ心


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ソクラン市民記念公演のためのオーディションに参加するゴヌ
ら楽団員たち。しかし審査員の隣にはなんとマエが座っていた。
パヴァーヌを演奏する楽団だが、ゴヌとルミによって元々は
ゆっくりとした楽曲が編曲によりテンポが早く書き換えられて
いた。それを知りマエは一言苦言を呈しようとする。しかし
論より証拠だとして指揮を振るう彼は、マエの解釈するパヴァ
ーヌを演奏させる。しかしそれを聞いたゴヌは先生の音楽も
序奏部分が省略化されていて、主観的な解釈である一種の編曲
では無いかと告げる。編曲にも程度の問題が有るのだとして
これではクラシックとは呼べないとゴヌの解釈を否定する。
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感情の表現に関してはマエよりもゴヌの方が上と言われたこと
でプライドの傷つき、自分の解釈する音楽性に疑問を持ち始め
るマエ。
そんな中ソクラン市では地方選挙が行われて、これまで市長
だったカン議員が落選しチェ議員が就任する。
カン議員の発案で発足した市響だっただけに、一体どうなって
しまうのか。

マエがルミという女性を愛する余り、徐々に彼らしさが失って
いくと同時にそれは彼の中の音楽性も失わせていく。
音楽を取るのか愛を取るのか、実に難しい選択を強いられる中で
マエはルミとの別れを決意する。

もう出演もないのかと思っていたガブヨンを頼りにする辺り、
マエの切羽詰まった状況が伺えた。人を愛することで今更変わ
れない、変わりたくもないというマエ。音楽家は恋愛の一つ
も出来ないのか、それともマエだけが特殊なものなのか。

市響での演奏の時に楽譜の解釈に於いて力強くすべきか、軟ら
かくすべきかで悩む彼の苦悩。そして夢の中で的外れな音楽を
周りが指示していく姿に自分の音楽性に関して苦悩する姿が
とても印象的。やはり後陣から才能有る若者が追い上げてくる
事へのプレッシャーを感じたのだろうか。

新しい市長が就任する。前の市長も市響を自分の所有物の様に
使っていた嫌な奴だったけど、今度の市長も何だか嫌な奴っぽい。
演奏を拒んだマエの事を審議委員に解任決議案を提出してしま
った。愛を捨てて音楽を取ったマエにとって、ここでクビになる
のは辛いけど、彼ならば他にもやっていく場所があるような
気もするけどね。

でもまさかマエはゴヌに対して嫉妬していたことを面と向かって
話すとは思わなかったな。

カン・マエ (キム・ミョンミン) (40) マエストロ
トゥ・ルミ (イ・ジア) (26) バイオリン/市役所
カン・ゴヌ (チャン・グンソク) (24) トランペット/警察官
キム・ガブヨン (イ・スンジェ) (65) オーボエ/元プロ
ペ・ヨンギ (パク・チョルミン) (37) トロンボーン/キャバレー
ハ・イドン (ヒョン・ジュニ) (17) フルート/高校一年生
チョン・ヒヨン (ソン・ソクスク) チェロ/大家
パク・ヒョクォン (チョン・ソギョン) コントラバス/市役所先輩
コン・チャンベ (イ・ハヌイ) 市長
ホン・ジュンギ () クラリネット

チョン・ミョンハン () マエの大学時代のライバル
ソ・ヘギョン () ソリスト
ファン・ヨンヒ ()

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