ベートーベン・ウィルス ~愛と情熱のシンフォニー~

演出/イ・ジェギュ

http://www.tv-tokyo.co.jp/beethoven_virus/


第17話 私の弟子


--------------------------------------------------------
マウスフィルのメンバーは遅れたもののなんとか到着する。
マエの計らいにより最後に演奏させてくれる手筈にはなって
いたのだが、いざ公演会場に入ろうとすると観客達が出払う
所だった。残念ながら間に合わず、スポンサーに事情を話した
が結局受け入れてもらえなかった。協力してくれたマエに
一同感謝の念を表し、そして講演会場前の広場でみんなで
最後に演奏する事になる。
--------------------------------------------------------

いよいよドラマは最終局面。
マウスフィルの存続だけでなく、マエが市響に居られなくなる
ばかりか市響自体の存続も危ぶまれる話だった。

マウスフィルが朽ち果てていくのは自然の理だと思うのだが、
市で組まれた市響が給料をもらえずに、更には勝手に解散
だの再オーディションだの言っている意味がよく分からない。

こんな滅茶苦茶な市に住みたいと思う人は居ないよね。
それを主導しているのはヤクザの様な市長。
音楽を筆頭とした文化的な街を作ろうとしていて今まで努力して
来たのかと思えば、市長が替わった途端に、その価値観が覆ら
せる。市民が選んだ市長なので、もう文化的都市を目指すという
市民達の気持ちも失われているのだろうか。

イドンもガブヨンとの別れ。
家族の者がガブヨンを施設に入れるのだという。
別れの日はイドンの英才コンクールの日という事でなんとも
皮肉な展開だが、イドンがコンクール用に練習している姿を
見たことがないし、楽団での彼女の態度も携帯電話で通話して
いる悪童な姿しかないので、英才コンクールと言われても正直
ピンと来るものがなかったな。それでも2位を獲得し奨学金を
得たらしい。

ヒョクォンの家庭の事情はとても可愛そうだったね。
結局マエの取り計らいで市響に戻れたけど、ヤクザな市長が
ただ働きさせていたのかな。よく分からない市長だね。
涙ながらに訴える妻の姿を見たら、確かにヤクザとこれ以上
関わるのは無意味にも思えてきてしまう。

マエは最後まで市長らと戦う。
これが最善の策なのか、そして市響を残せるための道なのかは
正直よく分からない。ただ市長に表現力の差を見せつけ、
多くの情景に耳を塞いでいる貴方と、音楽を聞きたい人たち
とを一緒にしないよう告げる辺りは気分が良かったかも。
ただそんな訴えでこの市長が心を入れ替えるとは思えないね。

マウスフィル最後の公演は、市民会館で行われる"希望音楽会"。
しかし指揮者・ゴヌが出るとの事で講演者側はokを出した様子。
実際に出るのは何の経験もないゴヌの方だと知り、急に参加を
認められなくなる。ようやくゴヌにもマエとは違い経験の無さ
がどういう事になるのかを知らしめるエピソードなので気分は
悪くないのだが、最後の公演が出来ないというのはちょっと
寂しいかもね。それより指揮者の名で公演の参加の許可を出す
音楽会ってのもなんだかね。ここって本当に音楽・芸術の街
なのか?

カン・マエ (キム・ミョンミン) (40) マエストロ
トゥ・ルミ (イ・ジア) (26) バイオリン/市役所
カン・ゴヌ (チャン・グンソク) (24) トランペット/警察官
キム・ガブヨン (イ・スンジェ) (65) オーボエ/元プロ
ペ・ヨンギ (パク・チョルミン) (37) トロンボーン/キャバレー
ハ・イドン (ヒョン・ジュニ) (17) フルート/高校一年生
チョン・ヒヨン (ソン・ソクスク) チェロ/大家
パク・ヒョクォン (チョン・ソギョン) コントラバス/市役所先輩
コン・チャンベ (イ・ハヌイ) 市長
ホン・ジュンギ () クラリネット

チョン・ミョンハン () マエの大学時代のライバル
ソ・ヘギョン () ソリスト
ファン・ヨンヒ ()

評価:★★★★★☆☆☆☆☆ (5.0)

inserted by FC2 system