シンデレラマン

演出/ユ・ジョンジュン
脚本/チョ・ユニョン

http://www.tv-tokyo.co.jp/cinderella_man/


第1話 運命の再会

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母・ユ・ジョンヒは助産院で双子のデサンとジュニを出産する。
祖母・ジュオクの命令でアン室長は、その内の一人・ジュ
ニを裏から手を回して奪い去っていく。しかしその時双子だっ
た事を知らずに去っていく。

2009年、東大門のファッション市場。デサンはホステスを相手
にドレスレンタル業とコピー商品で生計を立てている中、孤児
院で過ごしていたデサンを救ってくれた老舗「イースタン」の
ソ社長が急死する。デサンにも同じファッション市場で働く
クッスンから電話を受け、急いで葬式の行われる場所へと足を
運ぶ。ソ社長の娘・ユジンはフランスのエスモードでデザイン
の勉強をしていたが急遽帰国し駆けつける。母親はショックの
余り倒れて病院へと運ばれていく。

その頃大手アパレル会社"ソフィア"のイ・ガンイン会長も
死去する。パリでグランシェフの修行をしていた次男のジュニ
も急遽帰国。同じ空港にはセウンの姿もあった。
祖母のジュオクは父の最後も看取らなかったジュニを帰宅早々
殴りつける。
家族が揃うと早速弁護士立ち会いの下で遺産相続の為の話し合い
が持たれる。会社"ソフィア"の株は、40%が長男・ジェミン、
40%が次男ジュニ、そして残りの20%を祖母のジュオクが相続する
事になった。ジェミンは継母であるソニョンの連れ子である為
正確には血の繋がりがなかった。

父を亡くしたユジンは母も倒れて全てを失うことになる。
しかも店"イースタン"も借金の抵当に入っていること、そして
多額の借金が有ることを知り落ち込む。ユジンが商売を知らず
に無愛想な対応をしているのを見かねて、デサンが手助けする
も、ユジンは彼を不審に思い詐欺呼ばわりする。

ソニョンは息子のジェミンを"ソフィア"の後継者にしたがる。
ジュニは経営に興味がないみたいだし心配は無いとするが、
唯一この家と接点のあった主を失ったことで、この家とは何の
関わりもなくなってしまったというソニョン。しかも経営には
祖母のジュオクが復帰したことで、ソニョンは焦りを見せる。
ジュオクは血の繋がりのあるジュニにこそ経営を継いで欲しが
っていたのだった。

デサンは高級ブランド店に足を運び陳列されている商品を盗-撮
していく。店員に見つかり追い出されるが、その時不思議にも
他の店から購入した高級ブランドを忘れたとして店員が荷物を
運んでくる姿を見て、店員は謝罪する。
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テレビ東京の「スターの恋人」の次に始まった韓国ドラマ。

双子、財閥と貧乏、アパレル会社、ヤクザ、後継者争い。

ドラマとして目新しい所は殆ど無く、過去の韓国ドラマの設定
を拝借して切り貼りしたようなドラマだった。
過去のドラマの踏襲と言えば聞こえは良いが、びっくりする位
何処かで見たことが有る設定ばかりだ。
まるで韓国のドラマは、良い設定は互いに共有しようとばかりに
設定が同じである。

ドラマとしては東大門を舞台にしている点は興味深いところ。

展開として意外に思えるところは、一話の段階で早くも双子
が出会ってしまうところか。

相変わらず海外に頼っている展開も同じで、海外で研修したり
勉強してきた人は、無条件に優れているとばかりに利用されて
いる。
今回の舞台はフランスの様で、みんなが一斉にフランスから
戻ってくる設定がどこか滑稽だった。

ドラマの中ではコピー商品を扱うという事で設定自体はグレイ
ゾーンだが、コピー商品を開発に手を貸す事を嫌うユジンと、
それに頼らないと生きていけない人間も居るとするデサンの
主張が真っ向から対立する。ユジン自身がコピー商品を開発して
きた父親のお陰で生活・留学できたとする理想と現実との間に
揺れる立場の人間で有るところは面白いと思う。

韓国では現実的に政府自身が低所得者層の為にコピー商品を取り
締まる気配がまるで無く、容認されているところが有るので
こういう設定も生み出されるのだろうな。

ジュニの母親を捨てた理由が、3000人の社員を率いるのには体の
弱さがネックだからだという。祖母の情け容赦のない鬼のような
人物像と、そんな被害を受けて育った孫のジュニ。
全ての不幸は人災に依るところがが凄いね。
ジュニは裕福な家庭で育ってきたから良いものの、その煽りを
受けたデサンにとっては、敵対するだけの理由が存在するのかな。

ユジンの店に来るバイヤー役でイ・ヘウンさんが出演していた。
「冬のソナタ」でジンスク役を演じていた彼女。
この辺日本人向けのサービスって所なんだろうな。

イ・ジェミン …… ソン・チャンウィ (長男)
オ・デサン …… クゥン・サンウ ("坊ちゃん"の店員)
イ・ジュニ …… クゥン・サンウ (次男)
チャン・セウン …… ハン・ウンジョン (財閥モア)
ソ・ユジン …… ユナ (デザイナー志望)

カン・ジュオク …… チョン・ヘソン (ジュニの祖母)
オ・ソニョン …… ユ・ヘリ (ジェミンの母、後妻)

アン …… アン・ソクファン (執事、冒頭で赤ちゃんを連れて行く)
エレガンス・カン …… イ・ビョンジュン (セウンの先生)
ユン・ウニ …… イ・ギョンジン (ユジンの母。倒れる)
イ・クッスン …… チャン・ジョンヒ (婦人服"オードリー"主人)
キム・ドンヒョン …… カン・ドンヨプ (ソフィアの面接官)

ヤン・マダム …… パク・チュヒ (ホステス、テボンが売り込み)
ユ・ジョンヒ …… イ・イルファ (ジュニの母)
イ・ガンイン …… アン・ネサン (ジュニの父親・故)

評価:★★★★★☆☆☆☆☆ (5.0)

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