ドラゴン桜 (勉強の神) 演出：ユ・ヒョンギ 脚本：ユン・ギョンア 原作：三田紀房（「ドラゴン桜」 講談社刊)

第2話 特進クラス発足
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ソクホは生徒達が集まる朝会の場で、今が人生のターニング
ポイントであることを告げ、天下大にいくよう主張する。
しかしそんな無茶な主張に対して、ベクヒョンは激怒する。
三流高校だからと言って俺たちを馬鹿にするなという。ここに
通う生徒の半数は両親が揃っていない家庭で、毎日放課後は
働きづめで帰ってくるのが夜中だという。そんな連中に天下大
にいけと言うのかと食って掛かる。
しかしソクホは一歩も引かず、お前こそ真の負け犬だとし、他人
のルールに従いながら、何をやってもダメだと諦め、卑劣さが
染みついているという。家庭の事情で一流大に入れないと言い
訳している事に呆れるとし、それ自体が他人のルールに縛られて
いる事だという。ベクヒョンは何も知らない癖に口を出すなと
告げ、生徒をダシに金儲けする気ならばとっとと帰れと告げる。
それを聞いた全生徒はベクヒョンコールで彼を称える。

特進クラスは、使われていない倉庫のようなクラスが使われる
事になる。早速掃除を始めるソクホ。あまりの汚さとスジョン
は用事があるとしてその場を離れてしまうが、一人で掃除させる
のも気の毒だと思い、再び戻ってくる。スジョンはもっと現実的
な再建計画を考えたら、私も協力する人を告げる。それは魅力
のある学校作りだとすると、ソクホはこの学校が持つ魅力とは
何なのか?と問う。ソクホは天下大に100人の入学生を送り込む
事こそ魅力だと告げると、競争の原理を教育に持ち込まないで
と告げる。しかしソクホは教育もビジネスだと告げると、スジョ
ンは呆れて教室から出て行ってしまう。

授業中、プリプはソクホの言葉を思い出していた。
ベクヒョンの元にバイト先の中華料理店から、出前のバイトに
来ないか?とメールで呼び出しがある。ベクヒョンは祖母の容体
が悪いとして学校を抜け出すが、それを聞いたソクホは、祖母
が自分の看病をさせる為に子供を早退させるはずなどあり得ない
と告げる。
その頃、教室ではボングが他の生徒からいじめに有っていた。
誰よりも勉強が好きで休み時間にも熱心に学問に励む彼。
ソクホはそんなボングに声を掛け、やられっぱなしで幸せなの
か?と問う。自分はケンカなど争い事が嫌いだというと、ソクホ
はお前の相手はアイツらではない事を告げ、特進クラスにくる
様誘う。お前にはファイターの素質があるというのである。
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人のルールに従うのではなく、ルールを作る側の人間になれと
いうソクホは、その為の第一歩として天下大に入るよう生徒を
焚き付ける。しかし現実離れした主張に、生徒達は反発心を
抱いていく。

韓国では女性部からの監視が有って女性軽視の言葉を使えない
のか、日本のドラマでは「バカとブスこそ東大に行け」と
主張されていた物が、韓国版だとその辺の表現やキャッチフレ
ーズ的言葉は影を潜めている感じがする。

今回は特進クラスに入るべき5人の生徒の境遇が描かれた。

祖母思いのベクヒョンは、家を守るため。
プリプはパブで働く母が妻子持ちの男と不倫をしている事実を
目の前にして、自分はそんな境遇から抜け出したいと考える。
ボングはかつて自分よりも成績の悪かった同級生が、今でも
名門校に通っているのを目にし、チャンドゥは一家エリート校
出身の中で、自分だけがドロップアウトしている現状に、
居心地の悪い思いをしていること。

特にソクホが関わりを持ったのはベクヒョンで、一番自分の
主張に反旗を翻してくる人物を丸め込むことこそが、成功への
第一歩だと感じているのかも知れない。

祖母がベクヒョンに感じている思いを上手く利用して、ベクヒ
ョンに特進クラスに入るよう告げること。そして代位弁済という
裏技が存在して、家を出て行かないような方策が有る事を
臭わせ上手くクラスに引き込んでいく。

ダメ元という言葉が有るように、何故チャレンジしようとする
人がいないのかが問題だけど、アルバイトしなければならない
様な状況の中で、本当に合格など出来るのかという疑問は確かに
存在する。

スジョンが教育の現場に競争を持ち込むなとするけど、韓国の
激しい入試教育の現状を見れば、全く説得力のない言葉だった
かな。

くだらいプライドは捨てろとベクヒョンに告げるソクホだけど
この現状はプライド云々では抜け出せないようなものが有る
気がして成らない。