ドラゴン桜 (勉強の神) 演出：ユ・ヒョンギ 脚本：ユン・ギョンア 原作：三田紀房（「ドラゴン桜」 講談社刊)

第15話 修学能力試験
--------------------------------------------------------
ベクヒョンが帰宅する際に、突然通話中にベクヒョンの祖母
イ・ブニの容体が悪化する。元々胃潰瘍を患っていたブニ。
しかしブニはベクヒョンに容体の悪化が気づかれまいとして
その事には一切触れず、タクシーを呼んで旅館へと向かう。
ベクヒョンは帰宅しても祖母の姿がない為に電話すると、餅屋
の友人の手伝いをしているので明日には帰ると告げる。試験が
終わったらごちそうしてよと告げるベクヒョン。そんな中、
ソクホが帰宅する。

試験の前日、消化の良い食べ物を食べて、勉強は要約ノートに
目を通す程度に、早めに寝てたっぷり睡眠を取るよう指導する。

いざ試験の日。
スジョンす良い予感がするとヒョンジョンに告げる。
ボングも両親に見送られて家を出る。今度こそ何があっても
失敗はないとし、絶対に点を取ると決意の程を見せる。
朝は笑顔で颯爽と歩けという教師達の指導を実践し、みな試験
会場へと向かう。

しかしボングは道ばたで今にも亡くなりそうな子犬を見つける。

次々と学校では仲間達が合流する中、プリプはタイミングが
悪く生理で腹痛が酷かった。スジョンは自分の試験の時にも
同様だったが、気を強く持って体を冷やさないようにしてと
告げる。

マリはその頃渋滞にハマって立ち往生していた。
試験日なので仕方がないとはいえ車で来たことを後悔する。

そんな中、ボングがなかなか来ないと一同心配する。
両親に電話するととっくに家は出たという。ソクホは生徒達に
教室にはいるよう指示し、きっと良い点が取れるとみんなを
鼓舞する。そして対立していたベクヒョンとソクホは握手する。
ベクヒョンは他のみんなにこれからは前だけを見ていこうと
告げる。
--------------------------------------------------------

いよいよ修学能力試験の日がやってくる。
しかしすんなりとは試験を受けることが出来ず、プリプ、
ボング、そしてベクヒョンには困難な事態が待ち受ける。
果たして無事試験を受ける事が出来るのか。

最後のちょっとしたハプニングによる虚仮威しの感じがする
ものだったけど、ボングには過去の傷を思い出させるような
子犬の登場が有ったし、プリプもまた女性ならばこうなっても
可笑しくはない事態を描いたし、ベクヒョンに至っては、
知らぬが仏という感じに、試験の後になってその事実に脅かさ
れるものだった。

プリプをフォローするヒョンジョンが頼もしかった。
ボングに至っては間に合うのが意外だったけど、この日の韓国
は受験生のためならばどんな事でも国全体がバックアップする
日なので、遅刻しても十分試験が受けられそうな気もする。

ベクヒョンのエピソードは、これまで築き上げてきたソクホと
ベクヒョンの関係を、一歩間違えば根幹から崩れ落ちる様な
展開を用意した。
ソクホも事態の重要性を認識して、ベクヒョンには頭の上がら
ない展開だったし、ベクヒョンにしても、怖さというものを
受け入れ、ソクホの前でそんな弱さを見せる所など、成長した
感じがする。