韓国ドラマ「ガラスの華」yuriwha

出演/イ・ドンゴン、キム・ハヌル、キム・ソンス

日本の神戸でロケが行われたことでも有名な韓国ドラマ。
Gyaoで集中放送していたので、全20話見てみました。

しかし韓国の金儲け主義はドラマにまで及んでいるようで、
普通特定国を前提にしてドラマって制作されるものなんだろうか
とちょっと疑問にも思ったりして。
最近では「悲しき恋歌」「天国の樹」など明らかに日本視聴者
向けに作られているわけだけど、残念ながら普通に韓国人を対象
にして制作された韓国ドラマの方が素直に面白いわけで、韓国人も
そう日本に媚びながらドラマを制作する必要も無いんじゃない
かと思う。

このドラマの中でも、"冬のソナタ"の音楽が流れたり、
日本映画"ラブレター"の台詞を引用したり、日本人俳優を起用
したり、イ・ドンゴンに日本語の台詞を沢山採用していたりする
んだけど、逆にそういう演出がわざとらしく映り、不自然さを
醸し出している。
そういう訳でドラマ王国の韓国内でも一桁台の視聴率続き
だという噂も聞いたことがあり、あんまり評判は良くなかった
ようだ。

さて、ガラスの華。突っ込み処満載のドラマです。
別にこういうblogを立ち上げているから突っ込みたくなる訳でも
なく、決して重箱に隅を突こうとする意図もないんだけど、
設定があまりにも不自然。ドラマのシチュエーションを面白く
するが為に無理矢理設定を当てはめてしまった場面も数多く存在
する。

特に酷いのが、ドラマの中に出てくる主人公らの生い立ちが
実に分かりづらい事。補足の意味でもホームページやblogなんかで
主人公らの境遇を予め呼んでいないと、なんだかよく分からない
のではないだろうか。勿論ドラマの中で展開していく部分が有る
ので全てを見てしまうとつまらなくなるとは思うけど。
そしてそれに関連し、幼き頃の"三銃士"の契約を結ばせるが為に、
出会うはずもない三人が出会っている感じがする。

ファンには申し訳ないが、パク・ギテ(キム・ソンス)のキャラク
ターは気持ちが悪すぎる。相手のことを考えていると見せかけて、
結局は自分の事ばかりを見ている。相手に自分の気持ちを押しつけ
様とする所は、知り合いであっても否定されるべき所だ。
"三銃士"契約が無ければ有る意味精神的ストーカーみたいな存在だった。

シン・ジス役にもイマイチ共感を持つものがない。
プライドの高さが一貫しており、施しを受けたくないと全ての
好意を拒否する役柄だが、場合によっては態度が曖昧で見ている
とイライラする。
賢く生きろとまでは言わないが、その性格によって自ら人生を辛い
ものとしている感じがするんだよね。

ドラマが10話程度で終わればそれなりに評価できる部分も有るんだ
けど、とにかく後半のダラダラした流れはどうにかして欲しかった。

その他にも気になる演出が多かったので抜粋して起きます。

・主人公らの独り言が多い
・回想シーンが多すぎ。
・ストーリーが進まない。同じ事を永遠と繰り返し引き延ばす。
・金子昇が出演する必要性は有ったのか?
・ドンジュが日本人の養子になるという設定
・ドンジュと両親の関係が中途半端に終わる
・都合の良すぎるドンジュの記憶喪失
・腎臓を絡めた流れ
・ギテの母親の無責任な行動
・ギテの幼稚で安易なライバル企業設立(オンライン保険)
・ギテの義父、ギテの義妹・ユンソの不自然な心情の変化
・エンディング

逆に友情を取るか愛情を取るのかと選択に迫られる部分は良かった
し、まだドンジュが生きていると他の二人に分からないウチは、
見ていて面白かったと思う。

評価:★★★★☆☆☆☆☆☆ (4.0)

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