ヒーロー
HERO

演出 キム・ギョンヒ/イ・ドンユン
脚本 パク・ジスク

http://www.oricon.co.jp/hero/


第15話 法でダメなら、世論の力で!
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違法の集会だとして、その集会を主導していたドヒョクは警察
に捕まってしまう。ドヒョクはジェインに外の反応はどうか?
と尋ねる。ナラ日報が取り上げたくらいだという。しかし映像
を公開したのはやり過ぎだとジェインは告げる。ドヒョクは
早く牢屋から出して欲しいと告げると、形式的な取り調べだけ
で終わることを告げる。

イルトゥは何故映像が流れたとして激怒。ヘソンに対して、お前
がグァンギを逃がしたからだと怒りの矛先を向ける。イルトゥ
は彼に私に復讐する為にホギョンに近づいたのか?と問うと、
ヘソンは頷く。そして私の目的はイルトゥが大統領になるという
直前に全てを失わせる事だと語る。しかしドヒョクが邪魔した
せいで全ての計画の変更を余儀なくされたと告げ、これから
私が貴方を大統領にしてみせると告げる。私が黙っていると思う
か?と会長は圧力をかけるが、今の私には貴方から受け継いだ
権力が有る事を告げ、会長は一生私に操られるしか無いことを
告げる。映像については既に抑えているので大丈夫だと語る。

ジェインはヨンドク日報に行くと、ドヒョクの現状を報告。
映像無しで何が出来るのか?という記者たちは不安にしているが
記者ならば記事を書くだけだという。

一方会長は支援してくれる議員からどういう事かと説明を求め
られる。ヘソンは横から口出しし、あのような出所不明のビデオ
に効力など無く、国民はじきに忘れる事。そして法的には何の
罪にも問われていないので大丈夫だと告げる。そして既に次なる
手を打ったという。

ドヒョクは釈放されるどころか拘束されてしまう。
集会で意図的にデマを流したとして名誉毀損の訴えが起こされた
為だった。既にイルトゥの件は証拠不十分で終わったものだと
いわれると、司法の判断はデタラメだと訴える。しかし逆に
職権乱用で嘘の記事を流布したとして、記者としてあるまじき
行為だと非難される。今まで記者扱いされた事もないのに、
自分はイチ国民として行動しただけだと告げ、あくまで自分には
非が無いことを告げる。しかしドヒョクの訴えは空しく拘置所に
収監されることになる。

ヨンドク日報の元にも検察から電話が鳴り、イルトゥの件を
記事として書けば、他の人も名誉毀損で罰すると圧力を掛けら
れる。
チェ検事はジェインにもその事実を伝える。面会まで禁止される
という事態にジェインは憤りを感じる。

ホギョンはヘソンの元を訪ねる、ずっと貴方が父の尻ぬぐいを
していたのか?と問う。会長は家族であり、ホギョンの為に
なると思ったと告げるヘソン。自分が貴方を悪の道に引きづり
込んでいたなんてと衝撃を受けると共に、ホギョンは父のこと
は受け入れられないという。当分逢いたくないのでホテルに住む
という彼女にヘソンはウチにこないか?と尋ね、結婚を急ごうと
語る。

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言論統制国家の韓国

韓国では21世紀の現在でも植民地時代の日本の事を擁護する
発言をすると途端に国では生きていられないような事態に
陥る。言論に携わる人でこれまでにも何度か、日本よりの
意見を出した人が居たけど、どんなにキャリアのある人でも
その発言をした途端にテレビに出演できなくなった人が居る。

国民の力というものがもの凄く巨大で、特にインターネットの
影響力は多大なものが有るにも関わらず、このドラマはその辺の
影響力を一切無視している感じ。

スキャンダルにばかり興味を示す国民を非難する意図があるの
かもしれないが、やや理解しがたい。

権力者の指示だけで、法を動かすことが出来る。

財閥制度である韓国では全く無い話ではなく、特に財閥の一族が
不正なことに関与しても大した罪に問われなかったりするケース
は結構多い。しかし近年では、金持ちに対する社会的責任を
問うケースが韓国でも随分大きくなっている。それを主導して
いるのも国民の声という事なので、ちょっとそれを考えると
ドラマのしていることは現実と反比例しているかな。

巨大な言論の前に他の言論も太刀打ちしようとしない

まるでヤクザが牛耳る独裁国って感じの展開。

テセ日報が幾ら発言権があっても、政治家や司法が頭が上がら
ないというのは考えづらい事だね。

ドヒョクの変わりにヨンドクが刑務所へ

ヨンドクは刑務所に入る前に、イルトゥの元に行き、我々の時代
は終わったとする発言を行う。

そしてドヒョクが動けるようにと自分が罪を変わりに引き受け
ドヒョクに行動を起こさせる。

頼みの綱は署名活動

これまでと展開自体はそんなに変わっていない気がする。
ただ今回は随分国民も理解してくれている感じ。
徐々に支持層が増えて、イルトゥの不正を訴え始める。

イルトゥの横暴さ

唯一の味方であるヘソンとかホギョンなど家族に対しても
怒り矛先を向ける辺りの暴走ぶりが正直理解しがたい。
他人に酷い扱いをすれば、それは即ち自分に戻ってくるものでは
無いのかな。

ヘソンの逃亡

復讐せず逃げる辺りが笑える。
キツネ目の男のやりそうな手段だな。
しかもドヒョクが身代わりで車に轢かれたにもかかわらず逃げ
ようとしているヘソンのしょっぱさがなんとも言えない。

公職書の業務推進費として提供者リストを作っていたヘソン。
それを公開すれば本当にイルトゥは罪に問うことが出来るのか?


ジェインはドヒョクに告白

才能もないし学歴もないけど、凄く良い人だから私は好きだと
いうジェイン。
最初に彼の事を落とした後に、持ち上げる辺りがなんとも憎ら
しい。


チン・ドヒョク …… イ・ジュンギ (週刊誌記者)
チュ・ジェイン …… ユン・ソイ (竜川警察・強行犯2係・係長)
チョ・ヨンドク …… ペク・ユンシク (双斧組)
カン・ヘソン …… オム・ギジュン (テセ日報記者)

チン・ドヒ …… チャン・ヨンナム (ドヒョクの姉)
チン・ソル …… キム・ヒャンギ (ドヒの娘)
チン・ジョン …… オム・ジソン (ドヒの息子)
チェ・イルトゥ …… チェ・ジョンウ (テセ日報の会長)
チェ・ホギョン …… シン・ジュア (イルトゥの娘)
ミョンヒ …… イ・ヘスク (ジェインの母、コーヒー店)
チョ・ユリ …… ユン・スンア (ヨンドクの娘)

パク・スジョン(マダム) …… チェ・スリン (クラブ)
ナ・ギョンマン …… イ・ハンウィ (強行犯2係・警査)
オ・ジュンイル …… キム・イク (強行犯2係)
チャン・フンギ …… チェ・ボモ (強行犯2係)
カン・ソヒ …… ハン・スジン (強行犯2係)
チャ・マンス …… チョン・ソギョン (ドヒョクと同僚記者)
ナ・ガヨン …… チョン・スヨン (記者、女性)
パク・ジュニョン …… チ・チャンウク (記者・イケメン)
コ・ウンシク …… チンソン (記者、長髪)
ポン・サンチョル …… チョ・ギョンフン (双斧バイク便)
コン・チルソン …… チュ・ジンモ (ヘソンの部下。殴られ出血)
パク・グァンギ …… ハン・チャンヒョン (チルソン部下)
チェ・ハンギョル …… ナム・ダルム (マダムの息子)


評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

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