カインとアベル (Cain & Abel) 監督／キム・ヒョンシク

第3話 狙われた弟
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ヨンジは突然腹痛で倒れる。盲腸で有りすぐに手術が必要だと
するが近くの病院までは10時間は掛かる。
ヨンジは自らを脱北者で病院には行けないとし、チョインが
医者ならばここで手術をしてくれるよう頼む。しかし彼はここに
は必要な機材が無いとしてそれを断ると、やっぱり金目当ての
詐欺師だとヨンジは思う。しかし器具を確認すると全て必要な
道具が揃っているのを知り、取りあえずチョインは手術を行う
ことになる。

一方ポソン病院ではソヌが父親・ジョンミンの手術を決めたこと
を知って意識が戻ったら困ったことになるとヘジュに報告があ
る。

ヨンジの手術は成功。取りあえず回復するまで近くの病院に
入院させる事になる。当然チョインは病院側に口止め料を払った
との事。帰国前に御馳走すると告げ、チョインは再びジェフリー
医師が勤めている北京市松江人民病院へと足を運ぶ。ジェフリー
から先日脳腫瘍の手術した患者が脳死している現状を目にする。
全摘しても損傷の可能性は高いのだという。

母親のヘジュはソヌに例え手術をしてもジョンミンは救命セン
ター設立の医師に変わりはなく、更にチョインしか構っていな
い現実を抓る。当時脳外科を目指していたチョインを救命科に
引き込んだのは父親である事を語る。意識が戻ってしまうと
センター設立の夢は消えると同時に私の夢も無になるとして
手術をしないよう説得。
ソヌは父親のベッドの前でで考える。何故父親はオレを留学さ
せたのか。その見返りがこの仕打ちなのかと憤りの表情を見せ
る。

そんな中、オ・イングンは中国の殺し屋集団に対して、チョイン
の処分について圧力を掛ける。殺し屋はヨンジに電話し、チョ
インの居場所を知らせるよう告げる。ヨンジはチョインがただ
ならぬ事に巻き込まれている事を知り、それを知らせようと
電話するもチョインには繋がらない。
一方チョインも手術にはリスクが伴うとして、ソヌに手術は
しないよう説得するために電話するが、ソヌはなかなか電話に
出ようとはしなかった。
ヨンジは手術したばかりであるが退院し、チョインの居る病院
へと向かう。チョインは今夜の便で韓国に戻るという。
ヨンジは裏口からチョインを逃がすと、自宅に戻り彼のパスポ
ートを取りに帰る。
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★チョインに迫る殺し屋達の影。

母親は会議に出席させまいとして足止め工作をしたつもりが、
イングンは殺し屋を差し向け殺害してしまった。
極論ではあるが、ヘジュはこれを望んでいたのではないかと。

★ソヌの気持ちは複雑だ。

父親のことを手術して治したい気持ちはあるのだろうけど、
チョインに全ての愛情を注ぐ父親の姿に納得できない様子。
しかも愛していたソヨンさえもチョインと結ばれてしまった事
が決定打かも知れない。
でも彼には猟奇的母親ヘジュからの愛情があるから良いではな
いか。

★ヨンジは北朝鮮人

北朝鮮訛りがとても笑える。原語で聞いたわけではないが、
日本語訳だと関西弁みたいな翻訳になっている。
韓国の事を"生き馬の目をくりぬくような国"だと思っていたと
告げる。韓国人が日本を見ている視線と全く同じじゃないか。

★最初はチョインを悪人のように思っていた。

徐々に接していく内に良い人だと分かっていく。ドラマでは
良くある展開だけど、こういうのを描かせると韓国ドラマは
とても上手い。
今回の一話だけでチョインとヨンジの関係性を上手く結びつけた
感じだね。

★チョインの居ない会議。

救命センターと脳外科センターの投票の結果、5対5のイーブン
になった。結局母親の工作も上手く実らなかった様子。

★父親の手術は成功するが・・・

一応成功して自発呼吸が出来るようになるが、視覚と聴覚を
除いては一切機能していない様子。
ソヌが意図的に手術をミスしたのかが今後の焦点となりそうな
展開。途中で一度手術器具を落とすシーンがまた思わせぶりだ
ったけどね。
イングンは脳外科センターの価値を高める行為だとして称賛する。

★フジで放送する「太陽の女」との類似性

今、フジテレビで放送している太陽の女と演出的にもセリフでも
ビックリするほど似ているモノがある。
同じ作者なのか演出家によるものなのか。

イ・チョイン …… ソ・ジソプ (次男)
イ・ソヌ …… シン・ヒョンジュン (長男)
オ・ヨンジ …… ハン・ジミン (チョインを中国で案内)
キム・ソヨン …… チェ・ジョンアン (歌手、チョインと恋仲)
ナ・ヘジュ …… キム・ヘスク (母親、ポソン病院・副院長)
イ・ジョンミン …… チャン・ヨン (父親、ポソン病院・院長)
キム・ヒョンジュ …… ハ・ユミ (救急科)
キム・ジングン …… クオン・ヘヒョ (麻酔科)

イ・ジョンミン …… ハン・ダミン (女性・新聞記者)
チョ・ピョンテク …… アン・ネサン (神経外科)
ナム・ヨンテ …… ユ・ジュヒ (2年目のレジデント)
パク・スラク …… ユン・ギウォン (脳神経外科フェロー)
パン・テマン …… キム・ミョングク (診療部長)

評価：★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)