カインとアベル
(Cain & Abel)
監督/キム・ヒョンシク


第4話 記憶のかけら

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ソヨンの元に外交省から電話が鳴る。
すぐにソヨンはソヌを連れてチョインが消えた中国へと渡る。
残されていたのは彼の荷物だけだった。荷物の中にカメラが
有り中にはチョインが中国内で撮影された写真が有った。
女性・ヨンジと一緒に写る写真。チョインが泊まったという
ホテルへと足を運ぶと、荷物はそのままの状態で残されていた。
彼が中国滞在中に足を運んだという福建省へと足を運びチョイン
の消息を尋ねるも何処に居るのか分からなかった。

その頃チョインは脱北者の男達に助けられて一緒に砂漠を歩い
ていた。彼には記憶が失われていたのである。

一方韓国のポソン病院では脳医学センターの設立が正式に宣言
される。記者のジョンミンはソヌに祝いの言葉を投げかける。
チョ・ヒョンテクはセンターは私が監視しているのでソヌには
中国で弟を捜しに行ったらどうかと告げる。それを受けてソヌ
は母・ヘジュにヒョンテクの処分を早めに行った方が良いので
は無いかと告げる。しかしヘジュは彼は院長派から寝返った
から当分は大丈夫だと告げ、寧ろキム・ヒョンジュの方が気が
かりである事を告げる。
そんな中、ソヌはワイングラスを手にしようとして突然グラス
を落としてしまう。

ソヌは密かにCT検査を行う。7年前に前頭葉に腫瘍が出来て
取り除いた事。再発したのかどうか調べるための検査だった。

その頃中国ではヨンジは道行く人に揚げパンを売って生計を
立てていた。マー社長から電話があり、北の奴らが来て追われ
ている事を聞かされる。更にヨンジ兄のガンチョルも脱北して
いる事を聞かされる。気をつけろと言われると同時に、ヨンジ
の元にも北の保衛部の工作員がやってきてヨンジを連れ去ろう
とするが、ヨンジは辛うじて逃げるのだった。

ガンチョルはロシアのエリート養成部隊で特殊訓練を受け、
麻薬の販売や武器の海外販売を行っていたという。その業績に
よって人民軍でも幹部候補だったという。しかし両親が政治犯
として捕まったことでその可能性も失われて脱北。そんな奴が
アメリカと精通したら武器販売ルートを潰されてしまうとして
保衛部も血眼になって彼を捜していたのである。

そんな中、チスやギソク、そしてチョインと行動を共にして
いたガンチョルは北朝鮮の保衛部の銃撃戦を行う。なんとか
全員を倒すも記憶を失ったチョインは無意識に傷ついた北朝鮮
の保衛部隊を助けようとする。それを見たチスは敵だとして
銃を突きつける。ガンチョルはそれを止める。

一方中国でソヨンとソヌはチョイン探しに走る。
チョインは写真の人と逃げたのか?心臓が10年も持たないことを
知って嫌になって逃げたのではないかというソヨン。ソヌも
私の前から7年前に突然逃げたことを口には、残された者は
苦しみ続けると告げその場を立ち去る。ソヌは突然苦しみだし
てその場に倒れてしまう。
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ドラマは二ヶ月後の状況からスタート。

脳医学センターは設立の方向になっている様だ。
投票では半分半分だったけど、チョ医局長が裏切ったという
状況らしい。

チョインは生きていた。

当然死んで貰っては困るけれど、あれだけの負傷で生きている
のはかなりの違和感があるな。
しかもあの中に医者関係は居ないのにどうやって助かったの
だかね。

またしても韓国ドラマお得意の記憶喪失!!

韓国人は記憶喪失に掛かりやすい体質だった!

チョインを助けたのは、脱北者の集団だった。

脱北者・リーダーは、なんとヨンジの兄・ガンチョル。
偶然ヨンジの事を知るチョインの事を助け、そんなチョインは
また都合良く記憶喪失になっているというシチュエーション。
その辺の背合わせな状況設定というのは、常に韓国ドラマに
存在する要素で、これが韓国ドラマを面白くしている要因では
有る。

脱北者の結束力

一人・チスという人物が相当くせ者として存在している。
彼は瀕死の重傷だった仲間の息の根を止めてしまうという事。
仲間として認めたものを助け合う南朝鮮側の人間との違いを
描いているのだろうか。助かるハズもない人物を傍に置いておく
事で足手まといになることを嫌ったのか。

ソヨンはチョインを探すために中国行き。

チョインは私のために何でもしてくれたという。心臓を守って
くれたのはチョインであり、今度は自分が探す番で、心臓が
動く限りは諦めないと宣言。

ソヌが7年前にソヨンの前から消えた理由。

脳に腫瘍が見つかってアメリカで手術するために黙っていった
様だ。「私の名前はキム・サムスン」と全く同じ理由で、男女
の関係をこじらせたパターン。一言言っていけば良いのに、
そうしない所にドラマを生む。残された方は確かにいい迷惑かも
知れない。

ソヌは再発するのか??

全く持ってドラマの登場人物は病気持ちが多いこと。
いつでも死ぬことが出来るという事で、視聴者の感情を揺さぶる
腹だろうが、全く持って韓国ドラマはこういうシチュエーション
ばかりだ。

イ・チョイン …… ソ・ジソプ (次男)
イ・ソヌ …… シン・ヒョンジュン (長男)
オ・ヨンジ …… ハン・ジミン (チョインを中国で案内)
キム・ソヨン …… チェ・ジョンアン (歌手、チョインと恋仲)
ナ・ヘジュ …… キム・ヘスク (母親、ポソン病院・副院長)
イ・ジョンミン …… チャン・ヨン (父親、ポソン病院・院長)
キム・ヒョンジュ …… ハ・ユミ (救急科)
キム・ジングン …… クオン・ヘヒョ (麻酔科)

イ・ジョンミン …… ハン・ダミン (女性・新聞記者)
チョ・ピョンテク …… アン・ネサン (神経外科)
ナム・ヨンテ …… ユ・ジュヒ (2年目のレジデント)
パク・スラク …… ユン・ギウォン (脳神経外科フェロー)
パン・テマン …… キム・ミョングク (診療部長)

オ・ガンチョル …… パク・ソンウン (ヨンジの兄、脱北者)
チェ・チス …… ペク・スンヒョン (脱北者、憎たらしい)


評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

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