カインとアベル
(Cain & Abel)
監督/キム・ヒョンシク


第6話 チョインの死

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ソヌはチョインが収監されている中国の刑務所を訪れる。
傷ついて横たわるチョインの姿を見て弟だと思うが、突然
チョインはソヌの首元にペンを突き刺し、兄を助けるよう言っ
てくれとソヌに要求する。ガンチョル兄さんの事だという。
要求はそれだけかと言うとチョインの名前を尋ねてみる。
すると自らをガンホだと名乗ることで、彼は記憶を失っている
事が初めて分かる。
ソヌは大使館員にチョインではない事を告げる。チョインは
北朝鮮の脱北者なので数日以内に北朝鮮国内に戻される事を
聞く。
ソヌは自分の罪を認め許しはこうつもりはないので、決してオレ
の事を許すなと心の中で呟く。ソヌは病院、命、ソヨンの全て
を手放すつもりは無いことを決意する。

ガンチョルとチョインは迎えに来た北朝鮮保衛部のヨム・シング
らに連れて行かれる。

一方韓国のヘジュらの元にチョインの遺灰が届く。
身に付けていた物も見つかったとしてソヌに婚約指輪を見せる
と確かにチョインの物だと告げる。ヘジュは葬儀の準備をする
という。これで譲渡した所有地はチョインから院長・副院長の
元に戻ると微笑む。

その頃北朝鮮へと戻る道の中、トラックの中には大量の小麦粉
が一緒に乗せられて居てた。保衛部のヨムは、国家のために
小麦の密輸も手がけていたのである。それを見てチョインと
ガンチョルは目配せし、小麦粉を使った脱走計画を進行する。
ヨムからタバコを一本吸わせろとしてタバコとライターを借りる。
チョインは靴の紐を縛るフリをして小麦粉の袋に穴を開けてい
く。そしてタイミングを見計らって車内に小麦粉をまき散らして
騒動を起こす。すると相手は銃を使ってガンチョルらを銃撃す
るが、発砲の際の火薬が粉塵爆発を起こして、車は炎上。
上手く脱走することに成功するのだった。

チョインは街中に多数張り紙してあった探し人のポスターを
捜しに行くが、全く無くなっている事を知ってガッカリする。
もう探すことを辞めたのかも知れないと落ち込むチョインに
対して探す方にも事情が出来たのだろうというガンチョル。
確かポスターに書かれていた携帯番号は韓国を示す国際番号
だった事を告げる。ガンチョルは自分の妹・ヨンジも韓国に
行ったのでオレも行くという。

そんな中、ガンチョルらは仲間の一人・チスの事を探す。
捕まえて見るとギソクは保衛部の奴らに殺されたという。麻薬
は取り戻した事を告げ、取引相手が居る福建省の土楼へ行こう
と告げる。
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ソヌもまたチョインを見殺しにする。

やっぱり母親ヘジュが居れば、息子のソヌも居るって感じ。
全く同じような性格で、目的のためには弟の事を見殺しにする
ことも厭わない。血統主義が生んだ韓国人の悲劇って感じだね。

土楼の土地へ・・

記憶を失ったチョインがその現場に向かうことで何らかの記憶
が蘇ったり、彼を知る者たちと再開するって展開かと思った
けど、単に麻薬取引のために行っただけ。
昔アヘン戦争なんてものを起こして以来、中国では殺人以上に
麻薬の取引に関しては厳しい処罰が待っているというよね。
日本人も取引して殺人刑に有ったことが有るよな。
この取引相手ってガンチョルたちの事を北朝鮮の保衛部に売った
のではなかったのか?

北朝鮮人を人間扱いしていない中国人。

まぁ韓国が描いた中国人なので実情は分からないけど、扱いが
また惨い。チスっていうのは北朝鮮人なのか、中国人なのか。
北朝鮮の上下関係は金には敵わないらしい。

韓国の国家情報院と精通しているガンチョル

妹のヨンジも彼らの手引きで韓国に渡れた様だね。
北朝鮮人ならば、韓国大使館に入り込めば韓国に行けそうな
気もするんだけどね。警備が厳重で難しいのか。

チョインの葬式が行われる中、韓国へ入国するチョイン

国家情報院ならば身元が簡単に調べられるだろうに、何故その辺
が曖昧になって役所にチョインの死亡届が受理されてしまうのか。
まぁ葬式後にチョインが戻ってくるという展開は、後々の展開
を期待させる物があるけどね。

韓国に渡ったヨンジはチョインの病院を訪れる。

自分が密告したせいで亡くなったのではないかと悩むハメになる。
しかしヨンジとソヨンと出会った事が物語としては大きい事かも
知れない。

父親は涙

この父親、手足は動かないけれど、一連の騒動のことは耳から
聞いて全ての事情を察しているのかも知れない。後々父親が喋ら
れる様になったりする際に効果的にこれまでの母親らの悪事が
分かる仕組みになっているのだろうね。

イ・チョイン …… ソ・ジソプ (次男)
イ・ソヌ …… シン・ヒョンジュン (長男)
オ・ヨンジ …… ハン・ジミン (チョインを中国で案内)
キム・ソヨン …… チェ・ジョンアン (歌手、チョインと恋仲)
ナ・ヘジュ …… キム・ヘスク (母親、ポソン病院・副院長)
イ・ジョンミン …… チャン・ヨン (父親、ポソン病院・院長)
キム・ヒョンジュ …… ハ・ユミ (救急科)
キム・ジングン …… クオン・ヘヒョ (麻酔科)

イ・ジョンミン …… ハン・ダミン (女性・新聞記者)
チョ・ピョンテク …… アン・ネサン (神経外科)
ナム・ヨンテ …… ユ・ジュヒ (2年目のレジデント)
パク・スラク …… ユン・ギウォン (脳神経外科フェロー)
パン・テマン …… キム・ミョングク (診療部長)

オ・ガンチョル …… パク・ソンウン (ヨンジの兄、脱北者)
チェ・チス …… ペク・スンヒョン (脱北者、憎たらしい)


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