カインとアベル
(Cain & Abel)
監督/キム・ヒョンシク


第7話 救いの手

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民法第1000条により、チョインの死亡による譲渡された土地が
院長へと再び戻されるが、意思表示能力が無いためにその運営
と任命権は副院長で妻のヘジュに渡る。ヘジュは脳医学センター
の設立と同時にセンター長にソヌを任命する。
それを聞いた医局長のチョは激怒。私をセンター長に据えると
約束していたではないかとするが、会議の投票の場で5対5の
票数と割れたのはチョの責任だと告げる。地均しが済んだので
用済みだと言うことかというチョ。しかし容易く引き下がる人間
ではないことを告げる。するとヘジュはチョが製薬会社との
不正なリベートの授受が有ることを指摘し、その証拠の書類を
突きつけると何も言えなくなる。

チョインは韓国で取り調べを受ける。72時間不眠不休の状態で
ガンチョル殺害の件を尋ねられる。何故死んだのか?と問う相手
に自殺した事を一貫して語る。お前が殺したことは明らかで
目撃者も居ると告げると、韓国の国家情報院の取調官はチスを
連れてくる。チスはガンチョルを殺したのはガンホだと告げる。
ガンホが北朝鮮の保衛部と共謀していたのだと告げると、ガンホ
はチスの首を絞めて殺そうとする。しかし彼は脇腹に電流を押
しつけられ止められることになる。
一連の取り調べを見ていた心理学者は、72時間の不眠不休の状態
でも一貫して同じ証言をしている事は言っていることが真実で
有る可能性が高いという。しかし取調官は高度な訓練を受けてい
る可能性があるとして、未だに工作員である可能性を否定できず
に居た。記憶とは心理的なものだけでなく、物理的な事でも
失うことがあるとして、その一つの証拠としてチョインの頭部の
傷を指して、外傷性ショックによる記憶喪失かもしれない事を
言及する。

ヨンジは病院に行くとソヌに声を掛ける。
自分は中国でチョインを案内したガイドである事。チョインは
連れ去られたかも知れない事を告げる。中国では監視していた
人物が居て先生を捕まえようとしてて居たので、自分は逃がそう
として韓国行きのチケットを手配したという。この事をソヨン
にも話そうとしたが恐くて話せなかったと告げる。監視して
いたのは、チェ・ボックンという貿易商である事を語る。

チョインは拘置所の中で体を鍛えると、ガンチョルの言葉を思い
出していた。

一方ヨンジの働く食堂にジノがやってくる。ジノに割り当てら
れた居住地はソウルではなく清州だという。ヨンジは掛け持ち
してアルバイトして居ることを知ると、ジノが皿洗いの仕事を
引き受けてくれるのだった。

ジョンミンはソヨンの仕事先へとやってくる。ソヨンが中国から
帰国して以来ハードワークをしている事を心配する。そこに
ソヌがやってきて病院まで付かれていく。

ソヌの元に外交省の人物がやってくる。ソヌが中国で見た脱北者
は上手く彼らの手から逃げて現在韓国に居るかも知れない事を
告げる。

ジョンミンはソヨンに対して、ソヌに対する態度を改める様
告げる。チョインの事はソヌの責任ではないこと。しかしソヨン
は彼がチョインを無神経にも忘れろと言った事が許せなかった。
過去の病気の件は理由にはならないとするが、ジョンミンは
口止めされては居たが、手術の際に付き添って手を握ってくれて
いたのはソヌで有ることを告げる。
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ソヌとヘジュ、野望のために着々と計画を進行中。

死人に口なし作戦では有るが、心細いことに誰一人死んでは
いない事。生きている彼らの影に怯えていかねばならない辛さ
は常に存在していそうだ。
更に彼らの強引な手口で反対派を抑えるやり方は、復讐心を
煽るばかりで後々劣勢に立たされるであろう事は明らかだね。

チスとチョインの関係。

本当に腹が立つチス。
情報院の人たちもチスの言うことを真に受けるのかと思ったけ
れど、チョインに対する証言の信憑性を精査して上手くチスの
言うことに不自然さを描いた格好だった。
チスにしてもチョインにしてもどちらも憎しみ合う役柄になった。
先に相手を殺すのはどちらなのかという展開が用意された。

チョインはもう精神的に北朝鮮工作員。

医者だったのにいつの間にか凄腕の工作員に変身。
元々武術を習った人が医者に扮しているのならばまだしも、
逆のパターンっていうのはちょっと考えづらい。
しかも大した時間を一緒に過ごしていないにもかかわらず、
チョインとガンチョルの間には凄い情の通い合った関係が形成
されているよね。

チョ医局長に光明が・・・

ソヌがガンマナイフ治療を受けている事を知ってしまったチョ。
どうやって復讐しようかと考えているときに必要な情報が
巡ってくると言うのが世の中の摂理なのかも知れない。
この情報を使ってどうやって形勢を逆転していくのか。

左遷されたヒョンジュ

この人、声を当てているのが「グレイズ・アナトミー」の
クリスティーナと同じ人なのかな。とにかく芯の強そうな人な
ので後々はい上がってきそうだが、暫くは登場が無くなるのかな。
最後にキム次長ならぬジングンとハグ。

ヨンジとチョインの再会

意外なところで再会を果たした感じだね。
結構思わせぶりな演出で面会する直前にヨンジに電話がかかって
来たので、急用で逢えなくなるパターンかと思っていたけど
意外とすんなり逢えた。
しかしヨンジがチョインの事を正直に言わなかったのはかなり
違和感があった。チョインは元々韓国人なので本当のことを
言っても国外に追放される事は無いしね。

チョインとソヨンも再会するか?

韓国式の都市型の墓で二人は会いそうになる。
チョインはソヨンの事をずっと見つめているが、なかなか彼女
は彼の存在を気がつかない。まだ7話である事を勘案すると、
そう簡単に再会させるのかどうかと疑問にも感じるが、果たして
8話では再会しているのだろうか。

イ・チョイン …… ソ・ジソプ (次男)
イ・ソヌ …… シン・ヒョンジュン (長男)
オ・ヨンジ …… ハン・ジミン (チョインを中国で案内)
キム・ソヨン …… チェ・ジョンアン (歌手、チョインと恋仲)
ナ・ヘジュ …… キム・ヘスク (母親、ポソン病院・副院長)
イ・ジョンミン …… チャン・ヨン (父親、ポソン病院・院長)
キム・ヒョンジュ …… ハ・ユミ (救急科)
キム・ジングン …… クオン・ヘヒョ (麻酔科)

イ・ジョンミン …… ハン・ダミン (女性・新聞記者)
チョ・ピョンテク …… アン・ネサン (神経外科)
ナム・ヨンテ …… ユ・ジュヒ (2年目のレジデント)
パク・スラク …… ユン・ギウォン (脳神経外科フェロー)
パン・テマン …… キム・ミョングク (診療部長)

オ・ガンチョル …… パク・ソンウン (ヨンジの兄、脱北者)
チェ・チス …… ペク・スンヒョン (脱北者、憎たらしい)


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