カインとアベル
(Cain & Abel)
監督/キム・ヒョンシク


第9話 新たな生活

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ヨンジは急いでアパートに帰宅する。
チョインはガンチョル兄を殺害したチスがアパートに入り荷物
を物色しているのを知り彼を殺害しようと詰め寄る。木の棒で
殴りつけ刺し殺そうとするが、急いで帰宅したヨンジに止めら
れる。チョインはコイツがガンチョルを殺した本人だと言うが
それでも人を殺したらダメですと止める。兄さんもこんな事を
するために貴方を助けたわけではないことを告げる。私もアイツ
を殺したいほど憎いが、ここでチョインが罪を犯してしまった
ら私は独りぼっちになり、広い南朝鮮で頼る人が居なくなる
事を告げる。私を哀れんで心を抑えて欲しいと頼む。

ソヌは中国貿易商でチョイン殺害に一枚絡んでいた男性・チェ
ボックンに呼び出しを喰らう。ボックスは彼を脅して金を巻き
上げ様としていたが、逆にソヌからニセの遺骨を送ってきた人
が居て、弟は未だに生きているという報告があることを告げた
上で、金は払うので弟の居場所を突きとめるよう改めて依頼を
出す。ボックンは呆気にとられるが、奴が生きているならば
探せば良いとして、チョインは良い金蔓だとほくそ笑む。

胸部外科の有る病院をリストアップしていたチョイン。
そんな中、ヨンジは清州へと行くバスの切符を購入する。
ソヌからヨンジに逢う約束をしていたのに何故来ないのかと
問われるが、もう全て知り得る情報は話したとして、二度と
電話してこないで欲しいと頼む。
ヨンジはチョインにこのバスに乗れば、記憶を取り戻す事への
遠回りになるかもしれない事を告げるが、後悔などしないと
チョインも告げる。それを受けてヨンジはこれまで使っていた
携帯電話をゴミ箱に捨ててしまう。
チョインは、自分を殺そうとした人、愛していた人は誰なのか、
砂漠に捨てられた理由は何なのか、必ず全ての記憶を取り戻す
事を誓うが、記憶を取り戻すときに隣にいる彼女を守れるか
少し不安だった。

一ヶ月後、チョインは清州で猟師となっていた。
ヨンジは郷土料理店と、ソンアン旅行会社を掛け持ち観光ガイ
ドとして働く。
ソヨンはここ一ヶ月、ソヌからの電話を一切無視していた。
友人のジョンミンから留学する前はあんなに一途だったのに
何故こんな事をするのかと問われるが、私にとってこの世の全て
だった人が突然消えたことに許せないでいた。ジョンミンは
そんな貴方だってチョインと結ばれたではないかと告げるが、
ソヌがあの時待てと言えば私は一生待っていた事を口にする。
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ゲスなチス

こういうキャラクターがいつまでも彷徨かせておくと、ドラマ
としては使い勝手が良く今後の展開の幅を広げるものだが、
精神衛生上はあまり良くない。
チスに対してどうやって罰を与えるのかを期待して見守るしか
無いのだが、韓国ドラマって結構放置したまま終了することが
多いからな。

舞台はソウルから清州へ。

地図などで見ると、清州はソウルからずっと南部に進んだ所で
大田のすぐ上辺りらしい。大田というと韓国サッカーKリーグの
市民クラブである大田シチズンが有る土地だ。強くはないが
市民球団として人気がある。

清州ポソン病院

左遷されたヒョンジュが勤めている。今回キム次長ならぬジン
グンが用事があることを理由にして彼女に会いに行った。
チョインの影がすぐ近くにあるのになかなか接触しない辺りの
思わせぶりは面白い所だよね。

ソヌのソヨンに対する拘り

ソヨンはソヌが全てを我が物のようにして手に入れられる立場
である事を告げる。その上、私のことまで欲しいの?とばかりに
問い詰める。当然ながら韓国ドラマの男性ならば、君以外は
何も要らないと告げて話を盛り上げる。チョイン殺害を命じた
時には全部手に入れると言った癖に本当に現金な奴だ。

行方不明の弟の捜索を警察に頼まない違和感。

現在平行してみている「太陽の女」でも全く同様に、警察に
すぐに通報しない事を不審に思う。もちろん見つけて欲しくは
無いわけで、見つかったら見つかったでソヌは再びチョインの
存在を打ち消すだろう。「太陽の女」とドヨンとソヌはビックリ
する程全く同じ役割だ。

ソンアン旅行者で働くヨンジ。

日本人相手にガイドしている所が笑える。
空港に降り立つ日本人相手に日本語のプラカードを持っていた。
それ以外にも郷土料理屋を営んでいるヨンジ。
チョインが彼女のことを女主人と言っていたのはこの事だった
のね。

ソマン路で人が倒れる。

偶然居合わせたチョインが心肺蘇生を行うことで生き返る。
その過程で少しずつチョインは記憶を取り戻しつつある。
精神科に通い催眠療法も受けて居るみたいだね。
今回は頭の中に浮かび上がった数字をメモしておくことで、
チョインは自分の携帯電話の番号にまでたどり着いた。

ジノも清州で働く。

そういえば以前ジノがヨンジのバイト先に会いに来たときが
有ったよね。その時オレは清州に割り振られた事を告げていた。

やっぱり韓国の母は犯罪王。

韓国のドラマに於ける韓国の母は、自分の子供のため、自分の
利益のために人を殺すことも何とも思っていない。
今回チョインの両親の件が明らかになる。
チョインはチェ・ヨンモとイ・ジンソンの子供だが、ヘジュはジョンミン
が父親だと見ている。交通事故でブレーキトラブルを引き起こさせて
殺したのはヘジュだった。
夫を殺すのではなく、ジンソンを殺すという所がまた都合が良いわけ
だが、チョインもまたある意味では被害者の被害者。ヘジュという
悪魔と知り合ったことで、家族全員がヘジュに殺害されようとしている。

イ・チョイン …… ソ・ジソプ (次男)
イ・ソヌ …… シン・ヒョンジュン (長男)
オ・ヨンジ …… ハン・ジミン (チョインを中国で案内)
キム・ソヨン …… チェ・ジョンアン (歌手、チョインと恋仲)
ナ・ヘジュ …… キム・ヘスク (母親、ポソン病院・副院長)
イ・ジョンミン …… チャン・ヨン (父親、ポソン病院・院長)
キム・ヒョンジュ …… ハ・ユミ (救急科)
キム・ジングン …… クオン・ヘヒョ (麻酔科)

イ・ジョンミン …… ハン・ダミン (女性・新聞記者)
チョ・ピョンテク …… アン・ネサン (神経外科)
ナム・ヨンテ …… ユ・ジュヒ (2年目のレジデント)
パク・スラク …… ユン・ギウォン (脳神経外科フェロー)
パン・テマン …… キム・ミョングク (診療部長)

オ・ガンチョル …… パク・ソンウン (ヨンジの兄、脱北者)
チェ・チス …… ペク・スンヒョン (脱北者、憎たらしい)
チェ・ボックン …… チョ・ウォニ (中国貿易商人、悪人)
??? …… オク・スンイル (ボックンと共に行動する部下)
ソ・ジノ…… チェ・ジェファン (脱北者、ヨンジの友達)



評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

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