カインとアベル
(Cain & Abel)
監督/キム・ヒョンシク


第15話 静かなる逆襲

--------------------------------------------------------
チョインはボックンとマノによって袋叩きに遭う。
ソヌはチスに対して、チョインとボックンらの始末を依頼する。
変わりに北朝鮮にいるチスの両親の脱北費を捻出するとの条件
を出す。

チョインは死ぬ前にボックンに、自分を殺害してくれと依頼
してきたのは誰かと尋ねると、ソヌである事を告白。
いよいよチョインの銃口を向けられると同時にボックンは突然
ひきつけを起こして倒れる。それを合図にチョインはボックン
から銃を奪い、マノを袋叩きにする。命乞いをするマノ。自分
はボックンの命令に従っただけだという。チョインは銃口を
ボックンらに向け銃弾が尽きるまで発射する。
その場を後にした後チョインは、パジュ消防に電話し、プリズム
工業団地にニューロトキシンの中毒患者が居る事を告げ、解毒剤
血清を用意してくれと通報する。
一連のやりとりを影で見ていたチスは、ボックンらの姿を見ると
容赦なく殺害するのだった。

ソヌはチョインに電話するも、通話口に出るが一切応答はない。
ソヌがチョインに電話し必死に訴える姿をチョインは上から見て
いた。
チョインは電話を切ると高速道路に乗って江原道(カンウォンド)
の楊口郡へと車を走らせる。

一方ソヌはソヨンの自宅へと向かいチョインが居ないか調べる。
居ないと分かると彼女を抱きしめただ君に逢いたくなったと
語る。

チョインは川の畔でどうして兄さんが弟を殺すのかと涙する。

ヨンジはチョインが帰宅するのを心配して待つ。
翌日にもヨンジは病院の前で一人チョインの帰りを心待ちに
していると、ヒョンジュとジングンが通りかかる。チョインは
今日休みで有ることを告げるとヨンジはがっかりした様子。
そこでヒョンジュは恐らく昨日から楊口にある院長の別荘に行っ
たハズであることを告げ、彼女のために地図を書いて手渡す。
ヨンジは大喜びでバスに乗りチョインが居る別荘へと向かう。

一方その頃ソヌはチョインの消息を探しているウチにオフィス
へと立ち寄ると、テーブルの上に見慣れぬリモコンが有ること
に気がつく。ボタンを押してみるとチョインが作成している
時系列表が姿を現す。チョインは全ての記憶を取り戻しただけ
でなく、裏事情についても知っている事が発覚するのだった。
--------------------------------------------------------

いよいよチョインはソヌの悪事を知る。

韓国に来てからチョインの事を殺そうとしていたこと。
まぁそれ以前に中国の牢獄にいたときにチョインを無視して
帰ろうとしたことが有った事など身に覚えのある事ばかりだった
だろうけどね。

チョインはボックンらを殺害せず、チスが殺害する。

まぁメインの流れとはあまり関係ないのでツッコミは不要かも
知れないが、ボックンが死んだとしたならば、チョインやソヌ
にも当然捜査の手が回ってくると思うんだよね。ボックンの
手首にはチョインの血液・DNAが多数付着していたり、体内から
は毒が検出されるだろうし。しかも指紋付きの銃を現場に捨てて
来てしまう所が有り得ない。私はこの銃を使ってチスがボックン
らを殺害して、罪をチョインになすりつける物だと思って
いたけどね。

チョインは別荘で、聴診器を手にして兄との思い出に耽る

小さいときには兄が弟を守ってくれる様なシーンが挿入される。
如何に大人とは欲望に取り憑かれているものなのかが端的に
示される場面だね。まぁドラマではありがちな描写だった。

朴寿根(パク・スグン)画伯のプロポーズの引用。

現在韓国の美術史に於いても多大な影響力のあるパク・スグン。
韓国のオークションでは数億円で落札される事も珍しくない
とか。
そんなパク・スグンは自分は金がないので何も与えられないが
画家の妻の座というものは与えられるとしてプロポーズしたとか。
それを引用し、ソヌはソヨンにプロポーズする。

っていうかソヨンとチョインって全く逢わなくなってしまっ
たな。あれ程中国ではチョインの事を探し回っていたのに・・

チョインは別荘で高熱で倒れる。

ヨンジが訪れたお陰で鶏粥を作ってもらい介抱してもらう。
しかし翌日には、チョイン以上に爆睡してしまったヨンジは
チョインにからかわれる事になる。
"病気のオレよりグッスリ寝ていた。君のいびきで目が覚めたよ"。

でもその後いびきの妖精が作ったお粥に感謝していた。
気の利いた言葉なのかどうかよくワカラン!!

いよいよチョインの記憶が戻っていることがソヌに伝わる。

思ったほどソヌのリアクションが良くなかったのでこの流れ全く
盛り上がらなかったぞ!もっと驚け。
しかもその後にチョインが脳科学センターの実績発表の場での
反撃を企てるも、大して効果がある作戦なのかどうか良く解ら
ない所が有った。イマイチ衝撃的なシーンの演出が影を潜めて
いる気がする。
ケースカンファレンスと臨時理事会の招集の要請があるそうだ
から楽しみにしよう。


イ・チョイン …… ソ・ジソプ (次男)
イ・ソヌ …… シン・ヒョンジュン (長男)
オ・ヨンジ …… ハン・ジミン (チョインを中国で案内)
キム・ソヨン …… チェ・ジョンアン (歌手、チョインと恋仲)
ナ・ヘジュ …… キム・ヘスク (母親、ポソン病院・副院長)
イ・ジョンミン …… チャン・ヨン (父親、ポソン病院・院長)
キム・ヒョンジュ …… ハ・ユミ (救急科)
キム・ジングン …… クオン・ヘヒョ (麻酔科)

イ・ジョンミン …… ハン・ダミン (女性・新聞記者)
チョ・ピョンテク …… アン・ネサン (神経外科)
ナム・ヨンテ …… ユ・ジュヒ (2年目のレジデント)
パク・スラク …… ユン・ギウォン (脳神経外科フェロー)
パン・テマン …… キム・ミョングク (診療部長)

オ・ガンチョル …… パク・ソンウン (ヨンジの兄、脱北者)
チェ・チス …… ペク・スンヒョン (脱北者、憎たらしい)
チェ・ボックン …… チョ・ウォニ (中国貿易商人、悪人)
マノ …… オク・スンイル (ボックンと共に行動する部下)
ソ・ジノ…… チェ・ジェファン (脱北者、ヨンジの友達)
オ・イングン …… キム・ハギュン (病院理事、メディハウス社長)
パン・テマン …… キム・ミョングク (診療部長、イングン仲間)


評価:★★★★★☆☆☆☆☆ (5.0)

inserted by FC2 system