青春の罠
(1999年SBS (1978年リメイク版))

演出:チョン・セホ
脚本:キム・スヒョン

http://www.teletama.jp/drama/seisyunnowana/index.html


第22話 婚約前夜の出来事
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ヨンジュと食事に出たヨングク。彼女は兄にたまには実家の
方にも戻って欲しいという。そして兄が実母に対して"あの人"
と呼ぶことに不満を示す。しかしヨングクは親子ならば普通
思いやるべきなのにあの人は違うという。ヨンジュはママも
年だし父が居ないのだから労って欲しいという。
ヨンジュは兄にユニのどこが好きなのか尋ねる。あの人は
どんな女性なのか?するとヨングクは自分に結婚を決意させた
人で平凡で、僕に安らぎと自信を与えてくれるという。
彼女が居なくなったらどうか?という問いかけには、絶対に
ダメだという。そんなヨンジュに何か吹き込まれたようだなと
問う。ヨングクは彼女に男が居たこと。その男との間に子供を
産んで最近亡くなっている事を知っているという。しかしそれは
他言無用だという。相手は誰か?過去を不問に出来るのか?と
いう問いかけには、女性にあれこれ注文できる立場では無いと
告げる。彼女が気に入らないのか?というと、彼女がどんな
存在なのか兄から直接聞きたいという。ヨングクは、オレの
運命であり可愛そう人だと告げ、分かってやってくれと語る。
彼女も兄さんを愛しているのか?と問うと、彼女からは愛して
いないから結婚は出来ないと言われたことを告げ、いずれは
愛してくれるさという。元彼への復讐に利用されてても良いの
か?というと、一向に構わないし何でも手伝うと告げる。

ユニの元にスヨンから電話。しかしまだヨングクからは連絡が
無いことを告げるユニ。またしてもあの人は目を瞑るのか?
ユニは刑の執行を待っている気分だというと、このまま消えて
しまいたいと語る。とんでもないことをしてしまったと。

スヨンの電話を切るとすぐにヨンジュから電話が鳴る。
彼女に会いに行くと、早速核心の話を聞かされる。
何故ドンウの相手が私だと分かっても言い出さなかったのか?
兄さんは犠牲者なのか?という彼女。そしてドンウをどうする
つもりなのか?とし、家族は皆ユニの事を救いの天使であると
思っていると告げる。貴方がしたことは、陳腐で幼稚で利己的
で悪魔のような発想だとし、それを認めるのか?という。
私と兄を犠牲にしてドンウを罰したとしたら、貴方を罰するの
は誰なのか?という。ユニは自分のしたことが間違っていたと
するが、ヨンジュは後の祭りだという。ユニは全てを話すと
するが、決して話さず兄を傷つける様なことはしないでという。
結婚も予定通りにし、破断したら私が貴方を地獄に落とすという。
愛しても居ない人と暮らす苦痛、夫を欺く罪悪感を死ぬまで
味わえと言う彼女。しかしユニは彼のことを愛し始めている
事を告げ、出来れば結婚したいことを語る。

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事実を知ったヨンジュは兄に探りを入れる

ユニがドンウに対して復讐するためにヨングクに近づいていた
事を知って兄に告げ口しようとする。
しかしそこで話をしているウチに、ヨングクが如何にユニの事
を信頼し、愛しているのかを知る。

ただここでのポイントは、ヨングクはその事実を全て受け入れた
上で結婚しようとしている事実である。
ヨンジュは下手に煽ろうとしているが、ユニが恨んでいる相手
がドンウだと知ったところで、ユニとヨングクの関係は揺らぎ
無いもののような気がする。

ヨンジュはユニを呼び出し激怒。

ヨンジュが復讐のために近づいていた事実を知って、陳腐で
幼稚で利己的だという。ただ根本的な事情も考慮せずに、
ただ自分ばかりが被害者だとするヨンジュは、自分こそ利己的
な感じに見えてしまう。悪魔のような発想だというけど、
人間ならば誰もがそんな感情が有ること、それだけの事をされた
事に対して、その気持ちも分からずに一方的に責めるという
のも、ちょっと違う気がしてくる。

ヨンジュの誤算

ユニはヨングクに対して愛情を持ち始めている事。
一生愛していない夫と暮らす苦痛を味わえとするが、そうは
ならない現実が有る。

ドンウは別れを決意

ただドンウの事だから、本当に別れようとしているのか。
ヨンジュが自分のことをベタ惚れしているのを知って、わざと
反省した様な口ぶりで接している可能性も十分にある。
それだけの事をしてきた人物だしね。
その辺の疑念は、彼と付き合っていく限りは、ヨンジュの中に
何時までも残るはず。

ユニはヨングクの靴になる

神が許してくれるならば貴方の靴になるとする辺り、ユニらしい
ところ。ただ発想は昭和というか相当古さを感じさせる表現
だよね。

スヨンがヨンジュに近づいたのはユニの差し金?

ドンウはそのように思っている様だ。
疚しい心があるからこそ、そういう発想に陥るという典型
だけどね。最後の最後まで嫌な奴だったな。

詮索好きのイ女史

イ女史がまた実にシツコイ。
普段は大して子供のことを気に掛けている素振りも見せないのに
落ち込んでいる娘に対して、何度もしつこく詮索する姿。
ヨンジュは自分で解決するというが・・・


ソ・ユニ …… シム・ウナ (会長の秘書。未婚子持ち)
カン・ドンウ …… イ・ジョンウォン (ユニの恋人)
ノ・ヨンジュ …… ユ・ホジョン (会長の孫、ドンウが好き)
ノ・ヨングク …… チョン・グァンリョル (ヨンジュの兄)
ヘリム …… ハ・スンニ (ユニとドンウの子供)
ジスク …… ノ・ヒョン (ユニの従妹)
ノ・テソプ …… キム・ムセン (イルジン社の会長)
アン・スヨン …… キム・ナウン (ユニの友人)
--- …… ヨ・ウンゲ (ユニの祖母)
--- …… パン・ヨンテ (ユニの叔父)
--- …… チョン・ジェスン (ジスクの母、ユニの叔母)
--- …… チョン・エラン (ハン女史の母、痴呆症)
ノ・ヨンウン …… アン・ヨノン (ヨンジュの妹)
イ女史 …… チョン・ヨンスク (ヨンジュの産みの母・旧基洞)
ハン女史 …… キム・ヨンリム (ヨンジュの戸籍上の母・城北洞)
ペ部長 …… ユン・スンホン (ユニの上司・秘書室長)
カン・ドンチョル …… キム・ソックン (ドンウの弟、二男)
カン・ドンスク …… ホ・ヨンラン (ドンウの妹)


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