白い巨塔 脚本／イ・ギウォン 演出／アン・パンツク

#01　後継者

以前にBS日テレで放送していたものが残っていたので見て
みました。日本の名作「白い巨塔」の韓国版。
日本独特の大学病院内の確執をどれだけ韓国でも再現出来るのか
がドラマとしての楽しみでしょうか。
上下関係が厳しいのは日本以上に儒教の精神の根付く韓国にある
と思うので、韓国でも十分に成立するドラマではある。

日本版に有るような"〜教授の回診です"というインパクトある
ナレーションが無いのが残念。回診自体は有るんだけどね。

初回は退職間近の外科長・イ･ジュワンが職場での立場の悪く
なると同時に、天才外科医と持て囃される後継者のジュンヒョク
の野心を際立たせる展開だった。とはいえ、まだジュンヒョク
自身は控えめの立場を強調した演技で、あくまで教授を立てて
自分の存在を認めてもらう事を貫いているといった内容だ。

このドラマの良くできているところは、病院の立場と連動して
それを支える妻達の権力抗争に於いても多大な影響力を及ぼす
というところだろうか。

可愛そうなことに夫・ジュワンの立場が弱くなると、それは
婦人会に於ける妻・キム・ヨンアの立場弱くなる。
いつもはホン・ソンヒの下で副会長をしていた彼女が今回
落選してしまう所は、夫を支援していく上での発奮材料となる
所がドラマの面白さだ。

今回は消化器内科でも一人の患者の対応を巡って面白いやりとり
が起こる。初診をした教授のヨンギルと助教授のドヨン。
ドヨンはその誤りを見抜くが、あくまで教授は自らが正しいと
言い張る。教授の言い付けは絶対なので、彼に背いて何処まで
行動を起こすことが出来るのか。

ジュンヒョクを支援する妻の父親は整形外科医を経営しており
金は十分に有る。しかし金と同時に名声やら権力を手に入れた
い野心をジュンヒョクに託す立場だ。この辺の支援者たちの
存在が如何にも山崎さんらしいシナリオなんだよね。

チャン･ジュンヒョク (キム･ミョンミン) 外科助教授
チェ･ドヨン (イ･ソンギュン) 消化器内科助教授
カン･ヒジェ (キム･ボギョン) ジュンヒョクの愛人
イ･ジュワン (イ･ジョンギル) 外科長／教授
ウ･ヨンギル (キム･チャンワン) 副院長 兼 消化器内科長／教授

ノ・ミングク (チャ・インピョ) ホプキンス病院国際派医師
オ・ギョンファン (ピョン・ヒボン) 解剖病理科・教授
ハ・ウネ (イ・スンミン)
ヨム・ドンイル (キ・テヨン)
パク・ゴナ (ハン・サンジン)
ユ・ミラ (チャン・ソヨン)

イ・ユンジン (ソン・ソンミ) ジュワンの娘
キム・ヨンア (ナム・ユンジョン) ジュワンの妻
ミン・スジョン (イム・ソンオン) ジュンヒョクの妻
ミン・チュンシク (チョン・ハニョン) スジョンの父
ホン・ソンヒ (ヤン・ヒギョン) ヨンギルの妻。婦人会会長

チェ・ドヨンの妻 (ユン・イェリ)
イ・ヨンスン (キム・ドヨン)
クォン・スンイル (チェ・ボモ) ヨンスンの夫
ジュンヒョクの母 (チョン・ヨンスク)
ユ・ジョンジン (ソン・ホギュン)
ハ・イキョン (チョ・ムニ) 産婦人科長
パク・チャンシク (パク・クァンジョン) 整形外科長
ユ・ビルサン (イ・ヒド) 医師会会長

評価：★★★★★☆☆☆☆☆ (5.0)