白い巨塔

脚本/イ・ギウォン 演出/アン・パンツク


#06 頂点と頂点


世界でも異例の三臓器同時移植に挑もうとするチャンと
イ科長。この手術によってチャンはより自らの存在を誇示
しようとするのだが・・・

冒頭でイ科長がミングクの元に行くけど、結局なんだったのか
という展開になった。電話口ではイ科長の管理能力に疑問を
投げかけていたような感じだったけど、結局事情を察して
気持ちは変わらないという事を確かめただけの展開だった。
イ科長は土下座までしたのに。
でもそんな確執めいた大学病院に飛び込もうとする医師が居る
のだろうか。

三臓器同時移植手術。
本来ならばチャンがこの手術で技術力を誇示し、科長戦に於い
て一歩リードする予定だった。そんな思惑を上手く打ち砕く
イ科長の策略。この人の人間性も疑うような嘘だらけの展開。
しかしこれでミングクの存在感を誇示できた訳だし、科長戦に
於いても良い自己紹介の場になったと思う。

手術シーンは、互いに術式の見解の差が明らかになる。
技術力を誇示したいチャンは難しい方の術式を選ぼうとするし
ミングクは堅実な方法を求める。

ドラマとして上手いのはイ科長が臓器を剥離させた時の状態
が悪く、その責任を上手くミングクに向けさせた点。恥を
かかせない為にどのような方法を採ればいいのか。

見学席に居るお偉いさんも右と左で完全に敵味方が分かれて
いるところなど、何処か滑稽な感じがするし、互いに白々しく
言葉を投げかけ合うところが笑えた。

一方ドヨンのエピソードは、小児ガン患者のジンジュの
治療方針を巡り、継続すべきかどうかで悩み倒す。治療を諦め
たくないドヨンとこれ以上の治療を諦め、余生を有意義に過ご
させようとする母親。
実に難しいけどどちらの決断も理解できるだけに複雑だね。

チャン・ジュンヒョク (キム・ミョンミン) 外科助教授
チェ・ドヨン (イ・ソンギュン) 消化器内科助教授
カン・ヒジェ (キム・ボギョン) ジュンヒョクの愛人
イ・ジュワン (イ・ジョンギル) 外科長/教授
ウ・ヨンギル (キム・チャンワン) 副院長 兼 消化器内科長/教授

ノ・ミングク (チャ・インピョ) ホプキンス病院国際派医師
オ・ギョンファン (ピョン・ヒボン) 解剖病理科・教授
ハ・ウネ (イ・スンミン)
ヨム・ドンイル (キ・テヨン)
パク・ゴナ (ハン・サンジン)
ユ・ミラ (チャン・ソヨン)

イ・ユンジン (ソン・ソンミ) ジュワンの娘
キム・ヨンア (ナム・ユンジョン) ジュワンの妻
ミン・スジョン (イム・ソンオン) ジュンヒョクの妻
ミン・チュンシク (チョン・ハニョン) スジョンの父
ホン・ソンヒ (ヤン・ヒギョン) ヨンギルの妻。婦人会会長

チェ・ドヨンの妻 (ユン・イェリ)
イ・ヨンスン (キム・ドヨン)
クォン・スンイル (チェ・ボモ) ヨンスンの夫
ジュンヒョクの母 (チョン・ヨンスク)
ユ・ジョンジン (ソン・ホギュン)
ハ・イキョン (チョ・ムニ) 産婦人科長
パク・チャンシク (パク・クァンジョン) 整形外科長
ユ・ビルサン (イ・ヒド) 医師会会長

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