白い巨塔

脚本/イ・ギウォン 演出/アン・パンツク

http://www.bs4.jp/drama/kyotou/index.html
http://www.koretame.com/whitepower/


#16 空回り


クォン側弁護士のキム・フンは、なんとか証人を得ようとして
色々と接触する。一番味方になってくれそうなドヨンに接触
するが、副院長がいち早くこの動きに気がつき、ドヨンに
アメリカ研修の件をちらつかせる。

組織の論理とし、会社にダメージを与えそうな人物は切り捨てる
という通り、流石に病院側から証人として出てくれそうな人は
居ない・・・かと思いきや、オ教授だけは別格。でもこの人の
場合、現場にいたわけじゃないし、解剖学の見地からしか証言
は出来ないのでそれ程期待できるモノではない。

ドヨンに接触するも、やはり病院側の目も気になるだろうし、
チャンという友人を売ることにも繋がる。更には家族のことも
有るので立場を悪くするわけにはいかないという事で、上手く
ドヨンを封じた展開だった。
ドヨンから推薦されたジュワンもチャンとは対立の関係にあり
しかも現在は退職した身であることから証言人として名乗り
出てくれるかと思いきや、意外にもそれをしなかった。
辞めたとはいえ、お世話になった病院に対して迷惑をかける
行為は出来ないだろうし、何と言っても医学界にとって不名誉
となるべき事は避けたいハズだ。

ドラマとしては圧倒的に不利な状況の中で、唯一の光明を見出す
流れでもある。それはジュワンの娘・ユンジンは市民運動家で
あるという点。この時のためにこのキャラクターの特性が
存在しているんだろうなというくらい合致したものが有る。

彼女を仲間に引き入れることで、ジュワンは勿論、ドヨンに
対しても訴えかける力が存在している。

今回は第一回口頭弁論も開始された。
内容としては顔合わせ程度でも有るけど、早くもクォン側の
完敗ムード。

チャンは今回、ホン先生やドンイルの口封じのために動いた。
わざわざ自宅にまで招待し、朝食を共にした。
でもチャンと一緒に食べる食事なんて美味しくないだろうね。

一番興味深いシーンは、チャンがドヨンと逢って飲んだ事か。
チャンは証言しないことにお礼を言うが、そんなつもりは無い
と否定しつつもそう取られてしまう所が悲しいね。こういう
積み重ねがドヨンの中に罪の意識を生んでいくのだろうね。

副院長からアメリカ研修の件にしても、彼にその資格が有る
にしても時期的にはどう見ても口封じのためのエサだし、
この駆け引きを他人の為と称して受けることで、自責の念を
感じていくことになる。その念に耐えることが出来るのか。

チャン・ジュンヒョク (キム・ミョンミン) 外科助教授
チェ・ドヨン (イ・ソンギュン) 消化器内科助教授
カン・ヒジェ (キム・ボギョン) ジュンヒョクの愛人
イ・ジュワン (イ・ジョンギル) 外科長/教授
ウ・ヨンギル (キム・チャンワン) 副院長 兼 消化器内科長/教授

ノ・ミングク (チャ・インピョ) ホプキンス病院国際派医師
オ・ギョンファン (ピョン・ヒボン) 解剖病理科・教授
ハ・ウネ (イ・スンミン) ドヨンの後輩
ヨム・ドンイル (キ・テヨン) 医局・めがね
パク・ゴナ (ハン・サンジン)
ユ・ミラ (チャン・ソヨン) ドヨンの娘

イ・ユンジン (ソン・ソンミ) ジュワンの娘
キム・ヨンア (ナム・ユンジョン) ジュワンの妻
ミン・スジョン (イム・ソンオン) ジュンヒョクの妻
ミン・チュンシク (チョン・ハニョン) スジョンの父
ホン・ソンヒ (ヤン・ヒギョン) ヨンギルの妻。婦人会会長

チェ・ドヨンの妻 (ユン・イェリ)
イ・ヨンスン (キム・ドヨン)
クォン・スンイル (チェ・ボモ) ヨンスンの夫
ジュンヒョクの母 (チョン・ヨンスク)
ユ・ジョンジン (ソン・ホギュン)
ハ・イキョン (チョ・ムニ) 産婦人科長
パク・チャンシク (パク・クァンジョン) 整形外科長
ユ・ピルサン (イ・ヒド) 医師会会長

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