韓国ドラマ 少女漫画のように 
(韓国2000年・KBS脚本公募当選作シリーズ3)

演出:チョン・ギサン
脚本:シン・ヘジン













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大学4年生のジョンヒョンは漫画好きで、大学でも漫画同好会
に入るほど。特に少女漫画家の
ジュリの作品を気に入っていた。

漫画家のアシスタントをしているウネは、ジュリが純粋な恋愛
漫画を書くのとは対象に、部屋は荒れ果て、がさつな性格を
している事を抓る。ジュリの本名が
パン・グスンだと知り大笑
いすると、年の差を考えればそんな態度に出られないはずと
激怒される。

ジュリは電車に乗るも、忙しさのあまり爆睡する。しかも寝て
いるのはシルバーシートだった。たまたま同じ電車に乗り合わ
せたジョンヒョンは声を掛けるべきかどうか悩むが、彼より
早く年配の男性がジュリに対して、けしからん奴だと激怒。
ジュリは逃げるようにして電車から降りていく。
ジョンヒョンは彼女が本を忘れていった事に気がつきすぐに
追いかける。人混みに紛れてなかなか追いつけないでいると、
ジョンヒョンは、本の中に入っていた住民票を見て、彼女の名
前がパン・グスンである事を知り、大きな声で名前を呼ぶ。
回りはその名前に失笑するために、ジュリも名乗りづらかった。

ジョンヒョンは水泳教室のインストラクターでアルバイトして
いた。生徒の一人でジュリの息子の
ドンミンも水泳に通って
いた。生徒の母親達から、ジョンヒョンは可愛いとして大人気。

ジュリは元夫と会う。夫婦時代は喧嘩ばかりをしていた二人。
ジュリの家は10人兄弟なのに、稼ぎ頭はジュリだけで、親や
兄弟はジュリの収入を頼ってきていた。元夫は自虐的に俺が
抜けて良かっただろう?と告げ、ドンミンの様子を気にする。
いつも通りだが最近水泳教室に通ったことを報告する。
元夫は再婚する気はないのか?と尋ねるが、もう結婚生活は
こりごりだと告げる。

ジョンヒョンは朝食を作るが、兄から就職活動もせずに漫画
ばかり見ているジョンヒョンに小言を言う。一生俺にくっつ
いて居るわけにはいかないんだぞと。計画性のない所は子供
の頃と変わりないと言われる。

そんな中、ジョンヒョンは水泳教室に行く。
ドンミンが言うことを聞かずにジョンミョンは子供をプール
に投げ入れる姿を見て、それを見ていたジュリは激怒。
しかし回りの父兄たちはこれがここの教室の教え方である事
を訴える。ジョンヒョンはジュリの姿を見て、あの時電車で
本を忘れていった人だと分かる。

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少女漫画好きの大学生が、崇拝している漫画家ジュリに出会う。
しかし漫画の中の世界や彼女が描く作風とは違い、私生活での
彼女は恋愛や生活に疲れ果てた生活を送っていた。

どれほど人気の漫画なのかが分からないのでなんとも言えない
けれど、出版できるほどの漫画家ならばもう少し身分的には
良い様な感じもする。

年齢差の有る恋であったり、離婚して一児の子持ちであり、
実家との折り合いも悪くて心を閉ざしかけている女性に対して
どのようにして心を開かせていくのかがポイントなのかも。

このような出会いはドラマならばあり得るけれど、現実には
まず100%無いなと思うところもある。

子供を手懐けていく事で母親の心を開かせていく所は一つの
恋愛のパターンとして確立しており、目新しさは感じないが、
漫画家の作風が、現実を反映しておらず、作者自身の出来ない
事を作品に込めて描いているようで、その辺は面白いところな
のかも知れない。

水泳にまつわるエピソードなどは一応、子供に水泳を習わせる
理由付けがなされており、説得力を得ようとしている。
忙しいという割には案外フラフラ〜っとしていることも多い
かな。

漫画を好きな事は明らかだけど、作風を好きなのか、漫画家
自身の事が好きなのか、1時間のドラマ故にその判断は難しい
所もあるけど、子供を絡めることで、良いファミリー感は
浮かび上がってくるし、ジョンヒョン自身をミーハーな人物
像としてではなく純粋さを上手く導き出している。

ハン・ジョンヒョン …… チョ・インソン (水泳インストラクター)
ジュリ (パン・グスン) …… パク・ジヨン (漫画家)
キム・ウネ …… キム・ミンジュ (アシスタント)
シン・ドンミン …… イミノ (グスンの息子)


評価:★★★★★☆☆☆☆☆ (5.0)

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