スターの恋人

演出/ブ・ソンチョル
脚本/オ・スヨン

http://www.tv-tokyo.co.jp/star/


第9話 会わない約束

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これ以上この一線を越えないでくれとチョルスはマリの目の前
に線を引く。しかしマリはそんな線を無視して彼の方へと
踏み込んでくる。その姿を見て思わずチョルスはマリに駆け寄
りキスをする。なんであんな事をしたのか・・今までこの線を
越えた人は居なかったと告げる。
しかしキスをした後、何故キスをしたのか?というマリの問いか
けにチョルスは一人支離滅裂になる。有っては行けないことだ
った・・全てはミスだというチョルスのうろたえる姿に、
一人焦って何なのかとマリ。

マリは自宅に戻ろうすると事務所の人から、また暴露記事が上
がったと連絡が入る。案の定家の周りはマスコミが取り囲み、
マリが車で帰宅するのを見ると車の周りに駆け寄ってくる。
追い掛けてきたチョルスはその惨劇を見てマリへと近づいていく。
しかしマスコミの混乱を制したのはウジンだった。ウジンは
多数のボティガードを連れマリを防御する。マリはチョルスを
マネージャという事にして運転させてその場を離れる。
ウジンは部下に二人を尾行しろと命令する。

チョルスは町はずれの民宿に足を運び、マリを知らないという
宿主の家に泊まることに。マリはお腹が空いたと倒れ込んだの
で、ラーメンを作って食べさせてあげるチョルス。
チョルスはマリに自分たちの関係が何なのか分からないという。
マリはチョルスとは逢ってはいけないと自分自身と約束した事
を告げる。しかし話せる相手は貴方しか居ないのでどうすれば
良いのか不安だと吐露。チョルスは思い切って代筆の件を世間
に公表してはどうかと語る。チョルスは問題にケリを付けたい
というが、マリは全てを手放せと言うのか?と反論。芸能界とは
人の過ちを許してくれる場所ではなく、手放すのは難しい事を
告げる。それではソン社長とやっている事が一緒であり、マリ
がソン社長と契約更新しなかったのは、彼が自分とは違う事を
思いたいだけの行動ではないのかと問う。マリはその言葉に
失望。全てを失ったら私に残る物とは何なのかと告げ、それでも
あなたは傍に居てくれるのか?とチョルスに問う。居てくれない
のに認めることは出来ないとして、今後こそこの関係は終わり
だと告げる。元々病院を訪れたのも別れを言うためだったと
語る。
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世間はマリの代筆疑惑で盛り上がる中、今後どうすべきかで
二人は語り合う。

徐々にチョルスの中にマリへの気持ちが募っていき、一線を
引いたハズが、逆にチョルス自身が越えてはいけない線を越えて
しまうという皮肉な展開だった。

マリの中にはチョルスのこれまでの人生観からして無いものが
含まれているのだろう。
マリの行動や態度にチョルスは魅了されていき、セーブが利か
ない状況になり、ついにはキスしてしまった。その後なんとか
その場を取り繕うとするチョルスのたじろぐ姿を見て、マリの
中でチョルスが自分に好意を持っている事が気がついていないの
だろうか。

意外とマリには、スターが持っているような自信過剰さ加減が
感じられず、代筆を認めた瞬間に全てを失うと思っている様子。
それが分かっていながらもなんで代筆させたという点では少々
頭が弱い。

チョルスは自分の気持ちを知ってウニョンにはもう逢えないこと
を告げる。元々ウニョン側の方にチョルスに固執するだけの
気持ちの入れようが有った感じだから、チョルスにしてはダメー
ジが少ない。ウニョンはチョルスとマリの身分の違いを唱え
これは本当の愛ではないことを告げて必死にチョルスを説得
しようとするが、チョルスは今の気持ちを正直に語る。
一線を越えてくるマリに対してそれを跳ね返せない自分が居る
こと。ウニョンはすぐに別れるのは無理で時間の掛かる事だと
するが、拘るほどに傷ついていくのは明か。
チョルスがマリに振られるというのを待つつもりなのかな。

事務所の社長はマリに全てを処理するのでまた契約を結ぶよう
要求する。代筆の件の処理を行う間の一ヶ月は海外で過ごせと
いう。海外に行く直前にマリはチョルスに電話を入れる。
そこでチョルスは最後だからとして、あの時一緒にいたいと
言われたら傍にいると答えるつもりだったことを告げる。

まさか再びマリがチョルスの家に押しかけることになるとは
思わなかったが、決別だと思っていた時から一転して最接近を
果たすという意味では面白い展開の仕方だった。

イ・マリを演じるチェ・ジウの行動や仕草がとてもチャーミング
で魅了されるドラマである。

イ・マリ …… チェ・ジウ (アジアで人気のトップ女優)
キム・チョルス …… ユ・ジテ (大学の講師、小説家志望)
チェ・ウニョン …… チャ・イェリョン (チョルスの初恋相手)
チョン・ウジン …… イ・ギウ (国内屈指の財閥の後継者)

ソ・ウジン …… チェ・フィリップ (マリの元恋人、カメラマン)
ソ・テソク …… ソン・ジル (芸能事務所社長)
チョン・ビョンジュン …… チョン・ウンテク (チョルスの友人、記
者)

イ・スンヨン …… ヤン・ヒギョン (ヘアメイク)
キム・ユリ …… シン・ミニ (チョルスの妹)
幼い頃のマリ …… チョン・ダビン
幼い頃のチョルス …… カン・イソク
イ・ボヨン …… キム・ジスク (チョルスの母)
??? …… ペ・ギボム (チョルスの父)
チョン・ウジン …… イ・ギウ (企業家)

ミン・ジャンス …… イ・ジュニョク (マリ、ボディガード)
ソ・イェリン …… シム・ウンジン (マリのマネージャー)
イ・スンヨン …… ヤン・ヒギョン (マリのメイク)
ソン・ハヨン …… キ・テヨン (財閥、ウジンの従兄)
キム・オクチャ …… キム・ジヨン (叔母さん)
チェ・リョニ …… イ・ジョンナム
イ・ジスン …… キム・イェリョン
アン教授 …… ユン・ジュサン (大学の教授、チョルス恩師)
ソ・イェリン …… シム・ウンジン (社長の妹)

評価:★★★★★☆☆☆☆☆ (5.0)

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