スターの恋人

演出/ブ・ソンチョル
脚本/オ・スヨン

http://www.tv-tokyo.co.jp/star/


第18話 素直になれなくて

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チョルスが脚本を担当するインディーズ系映画のスタッフたち
の内入りの場で、マリとチョルスは話し合う。何故過去の愛を
否定するようなことを言うのかというマリに対して、チョルス
は突然彼女にキスをする。愛じゃなかったなんて言わないで
というマリだが、チョルスはそれでも意固地になって出会うべ
きではなかった、二度と逢わない方が良いと告げる。

イェリンはチョルスとマリの関係を見て、どちらかが自分に
都合良く相手のことを利用しているかと思ったのに、本気の
様だと語る。

ウジンはマリの行動に疑問を投げかける。自分でも何をしてい
るのか分からないというマリ。ウジンはあんなのは愛ではない
として否定する。愛していたらあんな別れ方はしないだろう
との事。こっちは結婚発表までしたし、僕とするようなものが
愛だとしてウジンはマリに自分と向き合うよう促す。

チョルスは自宅に戻ると何故マリにキスしてしまったのかと
反省する。マリもウジンに二人の関係は過去のことだと思って
は居るが、過去を否定されることだけは嫌だとして頑なに拘る。
ウジンはマリに最後のプロポーズだとして結婚しようと語る。

ウニョンは男性を紹介されて逢うことになる。
その事をチョルスに報告し彼と会うと、チョルスは寂しい感じが
するとして素直に心情を吐露する。ウニョンはそんなチョルスに
対して良い気分になる。彼はチョルスと同じ様な事を言っていた
事を気に入るが、決してあなたと重ねているわけではないという。

マリは店にやってくる。久しぶりの訪問にチョルスの叔母さん
たちは驚く。折角チョルスが気持ちに踏ん切りをつけたのにと
マリの訪問を歓迎しない態度を見せるが、オクチャはマリを
部屋の中へと通すのだった。
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最終回を目前として、ドラマとしてはちょっと引き延ばし感の
強い内容だった。
マリが過去の二人の関係に対して出会うべきものではなかった
のか、そして二人の心の中に有ったのは愛情ではなかったのか
を聞いて回るという展開が永遠と繰り返される。

言葉にしなくても互いの行動だけで愛情だと感じられないのか
と思ってみたり、また二人の関係は過去の物だと一定の理解を
示しながらも、その関係を否定される事への違和感への拘りの
行動には一体何の意味が存在しているのか。

チョルスがマリに対して、昔の恋人と引きずるのが癖なのか?
という辺りはちょっと酷いなという感じだったけれど、
チョルスと再会したときにキスした現状が互いの心情、特には
チョルスの心情は伺い知れると思う。キスした行動に対して
何故マリは問い詰めないのだろうか。

展開上笑わせて貰ったのが、叔母さんの一人・オクチャがチョ
ルスに対してアドバイスを告げるシーンだ。
チョルスが今でもマリに対してお金を返している現状を指して
返せと言われていないのに何故そんな行動を取るのかという。
金を返しているのは忘れて欲しくないからではないのかと。

借りた金は無条件に返すものとして認識していないところに
何処か滑稽な物を感じる。
一括で返せるのに、少しずつ返金しているのならばチョルスの
態度に違和感を感じるけれどね。

芸能界に於けるマリの地位もここにきて良く解らなくなってきた。
彼女は演技者ではなくアイドルであり、イメージこそ大切なもの
で出演する映画にも随分気を配っている様な感じにも見えるが、
彼女に影響力が有るのならばさほど問題ではないような感じにも
思えるね。

久しぶりにハヨンがマリの目の前に現れた。
誰かと思ったらかつての恋人だったのね。
何故この人と付き合っていたのかも良く解らない設定だが、
ウジンと交わしていた賭けの件を告白されてもう少し大事に
なるかと思っていたけど、意外とあっさりスルーされてしまった。
それよりもテソク社長が一年ぶりに戻ってきたことの方が大事か。

最後に交通事故。
ドラックとの正面衝突かと思わせつつ、ハンドルを切って自爆
した感じだった。主人公の傷つく姿に共感する以前に、韓国
ドラマの王道的展開に拍手ってところでしょうか。

しかしテレビ東京の放送枠のせいで、ちょっと違和感を覚える
編集になっているな。マリとチョルスが別れた後にまた次の
瞬間、ロケーションを変えて会いに行ったりしているし。

イ・マリ …… チェ・ジウ (アジアで人気のトップ女優)
キム・チョルス …… ユ・ジテ (大学の講師、小説家志望)
チェ・ウニョン …… チャ・イェリョン (チョルスの初恋相手)
チョン・ウジン …… イ・ギウ (国内屈指の財閥の後継者)

ソ・ウジン …… チェ・フィリップ (マリの元恋人、カメラマン)
ソ・テソク …… ソン・ジル (芸能事務所社長)
チョン・ビョンジュン …… チョン・ウンテク (チョルスの友人、記
者)

イ・スンヨン …… ヤン・ヒギョン (ヘアメイク)
キム・ユリ …… シン・ミニ (チョルスの妹)
幼い頃のマリ …… チョン・ダビン
幼い頃のチョルス …… カン・イソク
イ・ボヨン …… キム・ジスク (チョルスの母)
??? …… ペ・ギボム (チョルスの父)
チョン・ウジン …… イ・ギウ (企業家)

ミン・ジャンス …… イ・ジュニョク (マリ、ボディガード)
ソ・イェリン …… シム・ウンジン (マリのマネージャー)
イ・スンヨン …… ヤン・ヒギョン (マリのメイク)
ソン・ハヨン …… キ・テヨン (財閥、ウジンの従兄)
キム・オクチャ …… キム・ジヨン (叔母さん)
チェ・リョニ …… イ・ジョンナム
イ・ジスン …… キム・イェリョン
アン教授 …… ユン・ジュサン (大学の教授、チョルス恩師)
ソ・イェリン …… シム・ウンジン (社長の妹)

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