スターの恋人

演出/ブ・ソンチョル
脚本/オ・スヨン

http://www.tv-tokyo.co.jp/star/


第19話 告白

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お前は私からは逃れられないというテソク社長と、車で運転中
に通話していたマリは交通事故に合う。
チョルスはビョンジュンから聞いてすぐに病院に駆けつける。
病院には多数のマスコミが詰めかける中、診察した医者から
発表がある。幸いにも多数の打撲跡が見られるが、マリはその
発表の場にも現れる。それを見てチョルスは帰宅しようとする
が、マリは彼を引き留め、言っておきたいことをあると告げる。
マスコミは二人の関係を問い詰める。マリはみんなに嘘をついた
事。正直恐くて勇気もなく逃げ出したという。それはある人を
傷つけたくなかったとしていたがそれは言い訳で、自分が傷つ
くのが恐かったという。それで愛する人を失ってしまったと。
結婚の発表は事実無根で、チョルスと付き合い愛していたこと
を告白する。彼は私の過ちを正してくれたという、全ての責任
は私にあると告げる。チョルスに対して愛し合ったことを否定
してごめんと告げ、今でも愛していることを告げる。

病室ではマリの帰りをウジンが待っていた。
マリはウジンに指輪を返すと、チョルスとの関係は戻らない
かもしれないが、自分の気持ちが伝えられたのでそれで良いと
告げる。ウジンの傍にはもう居られないことを語る。今回の事故
によって自分が何を望んでいるのかハッキリ分かった事を語る。
これからは彼のことを待ち続けるとマリは話した。

退院の日にチョルスはマリの病室を訪れる。
色々と考えて気持ちは固まったという。マリは最後の審判ねと。
チョルスは正直マリの事を信じることは出来ない事。しかしマリ
に対する気持ちは本物であること。二人の境遇や価値観は違い
すぎる為に、分かり合えることは死ぬまで無いという。自分に
はマリと付き合うことで世間の視線を気にしていかねばならない
し、女優業を続けることにも難色を示すかも知れない。逆にマリ
も頑固で冷たく、そして貧乏という境遇に嫌気が差してしまう
かもしれない。しかし一緒にいようという。テレビを通してお前
の事を知りたくないし、誰よりも早く知っておきたいのだという。
これから釜山で講義があるので、その間ゆっくりと考えて結論
を出して欲しいとマリに告げる。
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チョルスは頑なにマリとの寄りが戻るのを拒んでいたが、事故を
きっかけとして何が大切なのかを実感していく。それと同時に
マリもまた大切な存在が何なのか明確化していく。

言い回しが実に遠回りなところは、文学史の講師だからだろうか。
チョルスの性格がひねくれているのも関係していると思うが、
結局好きな気持ちに間違いはなく一緒にいたいという。

チョルスがなかなか自らの感情を明らかにしない中で、ドラマは
マリ主導で描かれている。マリがチョルスに拘っていかなければ
この恋愛関係はとっくの昔に破綻していたのだろうな。

しかし最後はチョルスからマリに一緒にいたいことを告げる。
その場で答えを求めずに一拍置いたところがドラマとして盛り
上がる演出だった。
韓国ドラマではよく恋人の職場である大学の教室まで会いに来て
しまうけれど、マリが教室にやってくる一連のシーンは、この
ドラマの中でもとても象徴的なものとなった。

釜山とソウルの二元的な展開ではあるが、釜山はマリにとって
高校生時代まで施設で過ごしていた生活の場。
過去の事実をどれだけ本人の口からチョルスに語るのかなと
思っていたけど、この辺の事情は一切話さない感じだね。

ウジンとマリの関係は、一応ウジンが身を引くことで清算される
様だ。マリと芸能界に於けるマネージメント契約を結んでいる
とテソク社長のようになりそうだからと、契約書を手渡していた
けど、ビジネスに私情を挟んでしまうのが全て悪いところだね。

残りの一話は何をするのかなと思っていたけど、テソク社長の
最後の悪あがきが展開されるのかな。折角互いに結び合ったときに
どちらか一方が亡くなるというのが韓国ドラマ従来の形だろう
から、テソクの暴走でマリかチョルスが亡くなる結末
が用意されているのかなとも思う。

そういえばユリが戻ってきたね。
チョルスと母・ボヨンの関係も気になるな。
恋愛関係でこれだけチョルスの気難しい一面を見せられたから
には、親子関係に於いてはもっと気難しい展開が予想されるけ
ど、最後には許していくことになるのかな。

イ・マリ …… チェ・ジウ (アジアで人気のトップ女優)
キム・チョルス …… ユ・ジテ (大学の講師、小説家志望)
チェ・ウニョン …… チャ・イェリョン (チョルスの初恋相手)
チョン・ウジン …… イ・ギウ (国内屈指の財閥の後継者)

ソ・ウジン …… チェ・フィリップ (マリの元恋人、カメラマン)
ソ・テソク …… ソン・ジル (芸能事務所社長)
チョン・ビョンジュン …… チョン・ウンテク (チョルスの友人、記
者)

イ・スンヨン …… ヤン・ヒギョン (ヘアメイク)
キム・ユリ …… シン・ミニ (チョルスの妹)
幼い頃のマリ …… チョン・ダビン
幼い頃のチョルス …… カン・イソク
イ・ボヨン …… キム・ジスク (チョルスの母)
??? …… ペ・ギボム (チョルスの父)
チョン・ウジン …… イ・ギウ (企業家)

ミン・ジャンス …… イ・ジュニョク (マリ、ボディガード)
ソ・イェリン …… シム・ウンジン (マリのマネージャー)
イ・スンヨン …… ヤン・ヒギョン (マリのメイク)
ソン・ハヨン …… キ・テヨン (財閥、ウジンの従兄)
キム・オクチャ …… キム・ジヨン (叔母さん)
チェ・リョニ …… イ・ジョンナム
イ・ジスン …… キム・イェリョン
アン教授 …… ユン・ジュサン (大学の教授、チョルス恩師)
ソ・イェリン …… シム・ウンジン (社長の妹)

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