スターの恋人

演出/ブ・ソンチョル
脚本/オ・スヨン

http://www.tv-tokyo.co.jp/star/


第20話 永遠の誓い

--------------------------------------------------------
テソクは駆けつけた警備員によって追い出される。
チョルスは落ち込んでいたマリに付き添い慰める。

テソクがANCを辞めたことを受けてイェリンも事務所を辞めると
ジャンスに告げる。兄のことを放っておけないという彼女。

ウジンの元に行くマリは彼からテソク社長の数々の不正を暴く
資料を見せられる。マリの意思次第では彼を訴えることも出来
るが彼女は訴えるなんて考えていないという。テソク社長には
とてもお世話になったからで、彼も本気で潰そうとしてやった
事ではないと告げる。私は彼にとって最高の商品だったが、
出来ればもう少し人間扱いしてくれると良かったと心情を吐露
する。
ウジンはマリの強いところに惹かれた事を告げる。
かつて施設にいた頃の姿とは違い、日本では川に飛び込んだ
事。自分で望む物がなんなのかを分かっているという。ウジン
は今度は自分がテソク役に徹し、好きな女優が成長していく
姿を見届けていきたいと語る。

ウニョンはチョルスの元へ。彼女は酔っぱらっていた。
もうチョルスの事は吹っ切ったつもりだが、それでも心にどう
しても消えないしこりがあるという。チョルスにもそんなものが
有るか尋ねる。チョルスにもそれがあると聞くと安心したような
表情を見せる。これまでもっちょっと勇気をもったり、しがみ
ついたり出来れば良かったとチョルスとの関係を振り返る。
でもそういう考えも今日で終わりだと告げる。
チョルスもウニョンからは好きでいること、見守ること、支える
ことを学んだと語る。

マリは叔母さんたちの為に色々と家電やら家具やら買ってくる。
その度にチョルスにも怒られていた。今回も同様にマリが買っ
てきた事でチョルスは怒るが、マリも彼に突っかかる。最近
イライラしている様だがどうしたのか?と尋ねると、マリはチョ
ルスに結婚しましょうと語る。考えると返事しただろうとチョ
ルスは告げるが、話を聞いていく内にマリは、テソクが話して
いたハリウッドの映画に出演してみようと思い、アメリカに
渡米することを考えていたのである。一年以上掛かるかも知れ
ない為、結婚という確かなものを求めていた。
マリはチョルスがなかなか首を縦に振らないと見るや家族の前
でその事実を公表する。
--------------------------------------------------------

いよいよ最終話。
果たしてマリとチョルスは結ばれるのか。

もう少しテソクの件でごねる展開になるかと思っていたけど、
冒頭であっさりと解決してしまった。
ドラマとしては自分の夢のためにアメリカに行くことに決めた
マリに対して、チョルスはどういった反応を示すのかが興味深い
点だ。

二人の結婚に対する思惑の違いが面白いように現れる。
家族の居ないマリにとって家族は命題そのもの。逆にチョルスは
母親が無責任な行動をとったお陰で、家族に対する責任というもの
を強く認識して育っている事だ。

二人が出会ってからどのように互いの心に影響し合ったのか。
マリは運命というものを信じなくなったのに対して、チョルスは
逆にその運命が有ると信じるようになった。
その違いは幼い頃からの因縁な訳だけど、チョルスとマリが幼少期
に既に出会っていたことが明らかになり、上手く運命に導くことが
出来た。もう少しこの事実が発覚したときに感動する流れになる
と良かったのだけど、テレビ東京版では随分カットされたのかな。
手紙の内容自体も大して語られることなく、過去の映像のワンカ
ットをもってその内容を描いた感じの演出だった。

ウニョンにも新しい出会いが存在した。
なんとその相手は、イ・ドンゴンだった。
8話では「チャングムの誓い」のミン・ジョンホ役のチ・ジニが
登場していたし、初回では「天国の階段」のテファ兄役の
シン・ヒョンジュンなんかも顔見せしていたよね。

イェリンとジャンスの間でも結婚だなんだとハッピーエンドが
用意されたし、まさに韓国ドラマ最大のお得意さんである日本人
向けに作られたドラマといった感じでしたね。

ドラマとしてよく出来ていたのは、やはりチョルスの気難しい
様なキャラクター性だった。韓国のドラマはキャラクター性の
練り込み方が素晴らしく、そんな彼らの人間性に注視している
だけでもとても興味深いものが存在する。それだけにそれを演じ
ている俳優さんにドラマ以外でも多くの視線が集中するのだろう
ね。

残念なのは二人のウジンが都合良く存在していた点。
この二つのキャラクターは日本人が熱狂したドラマを踏襲した
様な感じのキャラクターだけど、その存在感が及ばぬ為に
チョルスとの間に割ってはいるほどのキャラクター性を感じなか
った。

韓国ドラマの魅力の一つである悪役のカリスマ性などもテソク
社長の中に上手く描かれていた。最終的には悪い人ではない
という所に落ち着くものだけどね。

イ・マリ …… チェ・ジウ (アジアで人気のトップ女優)
キム・チョルス …… ユ・ジテ (大学の講師、小説家志望)
チェ・ウニョン …… チャ・イェリョン (チョルスの初恋相手)
チョン・ウジン …… イ・ギウ (国内屈指の財閥の後継者)

ソ・ウジン …… チェ・フィリップ (マリの元恋人、カメラマン)
ソ・テソク …… ソン・ジル (芸能事務所社長)
チョン・ビョンジュン …… チョン・ウンテク (チョルスの友人、記
者)

イ・スンヨン …… ヤン・ヒギョン (ヘアメイク)
キム・ユリ …… シン・ミニ (チョルスの妹)
幼い頃のマリ …… チョン・ダビン
幼い頃のチョルス …… カン・イソク
イ・ボヨン …… キム・ジスク (チョルスの母)
??? …… ペ・ギボム (チョルスの父)
チョン・ウジン …… イ・ギウ (企業家)

ミン・ジャンス …… イ・ジュニョク (マリ、ボディガード)
ソ・イェリン …… シム・ウンジン (マリのマネージャー)
イ・スンヨン …… ヤン・ヒギョン (マリのメイク)
ソン・ハヨン …… キ・テヨン (財閥、ウジンの従兄)
キム・オクチャ …… キム・ジヨン (叔母さん)
チェ・リョニ …… イ・ジョンナム
イ・ジスン …… キム・イェリョン
アン教授 …… ユン・ジュサン (大学の教授、チョルス恩師)
ソ・イェリン …… シム・ウンジン (社長の妹)

評価:★★★★★☆☆☆☆☆ (5.0)

inserted by FC2 system