太王四神記

脚本/シン・ジナ
演出/キム・ジョンハク

http://www3.nhk.or.jp/kaigai/taioshijinki/

第12話 戦いの準備

一時的ではあるが高句麗の王となるタムドクは、戦力の補強の
為にシウ部族のチュムチの元に行き、雇おうとする。しかし
チュムチは顔が気に入らないとして断る。自慢の斧の攻撃を
10回交わすことを条件に傭兵になることを約束し、見事攻撃
の全てを交わしきるタムドク。金は払えないが、シウ部族が
奪われた土地を奪回する事を約束する。
ホゲはタムドクに会いに行く。百済への出兵の許可をもらい
に来た形だが、タムドクは高句麗の民を巻き添えにする行為
だとしてなかなか首を縦に振れなかった。

いよいよ第3の神器を見つけるために動き出す話しだった。
チュモ王の時代、南下した部下の中に青龍の守り主がいた
というヒントを元に探し始めるわけだが、神器は高句麗と敵対
している百済にあるという事で、ドラマとしては厄介な方向へ
と進む。

故国原王は百済の軍勢によって滅ぼされたこともあり、神器
を抜きにしても攻め込まねばならない相手だとして、タムドク
にも止められない状況が作られていく中で、タムドクらしく
戦略を立ててそれを支援していく。

ドラマとして良くできているのは、タムドクは戦闘に関しては
無力である様に装い、敵ばかりでなくホゲの軍に対しても
欺している点。
市民の間でもそんなタムドクの行動を風刺していたりする
ところが面白い訳だが、この作戦が上手く行くためには、
ホゲの軍隊がなるべく到着を遅らせる必要があることと、
僅か3000千の軍隊で西軍を相手に打ち負かさねばならないと
いう厳しい条件が存在している。

神器を持つ者を装い火天会の長老さえも欺してしまうのだから
なんとも凄い事だけど、タムドクは戦争に関してはアマだと
する流れから、ホゲがタムドクの命令を聞かない可能性もあり
不安要素が存在しているところがドラマを面白くさせている。
見方によってはタムドクがホゲの邪魔をしているように見える
からね。

タムドクとホゲが同じ目的の為に軍隊を動かすという興味
深さとは逆に、この戦でヨン家の戦力が弱まれば、タムドク
にとっては今後の行政を執行しやすくなるのではないかと
思ってみたりして、なんとも複雑な感じだ。

途中でキハがタムドクの様子を見に来る場面があるけど、
これにはどういう意味があったのだろうか。タムドクが
スジニと仲良くする姿を見て、キハは心おきなく自分の使命に
遂行していこうとするものなのか?

ヨン夫人 - キム・ソンギョン
ヨン・ガリョ - パク・サンウォン
ヤン王 - トッコ・ヨンジェ
タムドク - ユ・スンホ (子役) / ペ・ヨンジュン
ヨン・ホゲ - キム・ホヨン (子役) / ユン・テヨン
キハ - パク・ウンビン (子役) / ムン・ソリ
スジニ - シム・ウンギョン (子役) / イ・ジア

カクタン - イ・ダヒ 近衛隊
コ・ウンチュン - パク・チョンハク 近衛隊
フッケ - チャン・ハンソン チョルロ部族
セドゥル - ミン・ジオ チョルロ部族
火天会長老 - チェ・ミンス
サリャン - パク・ソンミン 火天会
ヒョンミョン - ウ・ヒョン コムル村
パソン - キム・ミギョン 鍛冶屋の女主人

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