太王四神記

脚本/シン・ジナ
演出/キム・ジョンハク

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第16話 白虎の神器を巡って

戦地のホゲに会いに行くキハは、彼の前で神器を手に入れな
がら、全ての領土と部族を手に入れてくれる様語る。そして
誰よりも強くなり国内城に戻ってチュシンの王になれと。
一方クァンミに居るタムドクたちの元に報告が入る。
鍛冶屋で働く者の一人が、火天会の拷問にあい、パソンの
素性をバラしてしまったという。パソンの兄は白虎の神器を
持って北へと逃げたという。それを聞いてホゲたちは北にある
契丹に向かうと同時に、クァンミにいるパソンとタルビを
誘拐していく。

百済が矛先を変えてクァンミ城のタムドクらの方へと向かって
いるという。それを聞いて兵の居ないタムドクはどういう行動
に出るのか。

段々とドラマは心理戦を展開し始めた。
タムドクが企てた心理戦とは、味方の士気を損なわない為に、
余裕のある振りをした事。百済のチンサ王はアシンが継ぐべき
王座を奪ったことからにらみ合いが続く中で、クァンミ城に
いる高句麗の軍とは戦わないハズだとして、味方を鼓舞する。
そして百済に対しても我々には1万の兵力がいて、現在援軍が
2万名来ている事を噂として流布し、容易に攻め込めない状況
を作った。

一方驚くべきなのは、キハの行動と国内城で起こっている
謀反への策略である。ヨン・ガリョの口車と、キハが神官
という地位を利用して、なんでも都合良く天の意思として
重臣たちに伝えている。更にタムドクや先王に忠誠を誓う
重臣たちの失脚を謀り、着々と国内城を我が物にしようと
している。

正直どちらも都合良く物語を作っている気はするが、
ドラマとしては面白い方向に転がっている。

またキハの態度が180度変わってしまったこと。
タムドクから信用されないと分かっただけで、これ程までに
敵対視するものなのだろうか。お腹の子の為に住みよい世界
を築くという名目ならば、火天会の方が邪魔な存在に見える。
タムドクを活かしておいても何の害も無いように見える
ところが、理解できない点の一つだと思う。

一番不自然なのは何と言ってもホゲだろう。
この人、一体どうなってしまったのか?
突然母親が恋しくなったのか、キハに母親の役割を求めて
いるとのこと。キハの願いならば何でも聞くといいたげだが、
一連の行動にはなんだか説得力がない。

ヨン・ガリョの部族長に対する強引な主張も反感を買うだけ
だろうね。まさか自分たちの王を国内城に入れず、それどこ
ろか他国の者を国内に侵入させて、その人たちにやっつけて
もらおうっていうのだから。どこかで裏切る人たちが出てきて
も可笑しくない状況。果たしてタムドクは無事帰還できるのか。

ヨン夫人 - キム・ソンギョン
ヨン・ガリョ - パク・サンウォン
ヤン王 - トッコ・ヨンジェ
タムドク - ユ・スンホ (子役) / ペ・ヨンジュン
ヨン・ホゲ - キム・ホヨン (子役) / ユン・テヨン
キハ - パク・ウンビン (子役) / ムン・ソリ
スジニ - シム・ウンギョン (子役) / イ・ジア

コ・ウンチュン - パク・チョンハク 近衛隊
フッケ - チャン・ハンソン チョルロ部族
火天会長老 - チェ・ミンス
サリャン - パク・ソンミン 火天会
ヒョンミョン - ウ・ヒョン コムル村
パソン - キム・ミギョン 鍛冶屋の女主人
チョロ - イ・フィリップ 青龍の神器の守り主
タルビ - シン・ウンジョン 兵たん隊長

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