太王四神記

脚本/シン・ジナ
演出/キム・ジョンハク

http://www3.nhk.or.jp/kaigai/taioshijinki/

第23話 面影を追って

後燕のコ・ウンかに救援の要請の書状が届く。
念のために5000人の兵を待機し、自ら現地に向かうという
タムドク。連れて行くのは僅か4人(ヒョンゴ、チュムチ、
チョロ)。タムドクは書状の中にスジニが居る事を臭わせる
ものを感じたのである。
後燕のコ・ウン邸で主人と面会。
その会話の中でコ・ウンは、高句麗の王ならば必ず傭兵団を
送ってくれる事を告げられた事を告げる。その言葉の主は
高句麗から来た女性で現在太子の子供の語学の先生である
という。確かめる間もなく敵がコ・ウン邸を囲み、太子を
殺そうと襲ってくる。襲ってくるのは皇帝の庶子・慕容煕。
皇帝は自分たちの子供の生き残ったものに国を継がせよう
としていたのである。タムドクは頭を使い太子を助け、
コ・ウンから"天弓"と書かれた祖父が高句麗の王妃から
預かっていたという巻物を手に入れる。

なんとなく気の抜けるような話しだった。
これまでの展開は張りつめるような緊迫感に溢れていたが、
ここに来て話しの流れが、歴史の整合性を合わせようとする
流れになり、火天会やホゲとの関係が一時的に外に置かれた点
など、やや興味深さを失った。

そして随分と時の流れを強引に進ませた話しでもあり、ホゲの
台頭を待つばかりの展開になっている。

タムドクとスジニの関係を興味深く眺める視聴者には面白い
展開だったのかな。

タムドクはなんとか争い・人殺しのない世の中を作ろうと
するが、高句麗を狙ってくるもの、そして力を借りたいと
すり寄ってくる国の多いこと。

特に百済のアシン王とは何度も戦うことになるが、その都度
圧倒的な力で高句麗が打ち破ることになる。

更に北魏が襲いかかろうとしていたり、新羅は倭に脅かされ
て高句麗の力を頼ってきたりと、休まるところを知らない
タムドク。

ちょっとタムドクという人物は理想論を実行する完璧な役を
演じようとして面白みのない人物に映る。
これは「チャングムの誓い」の中の主人公・チャングムにも
言えたことなんだけど、自分が正義であるとの主張が強い
余り、イマイチ好きになれないんだよね。

忘れかけていたホゲが北魏を操っているらしく、いよいよ
本格的に祖国の裏切り者として台頭してくる。
キハも未だに長老と手を組んでいたりするなど、女心は
全く分からない状況。サリャンまで生きているとはどういう
ことか!?支持している視聴者の女性達からの投書で殺さずに
済ませてしまったのか。
しかも髪の毛を染めたのを辞めたらしく一瞬見ただけでは
分からなかった。
スジニも随分と長髪になっていたね。
子供の名前はアジラ。もう言葉まで話している。

来週が最終回とは思えない程、残ったエピソードは多い気が
するが、最後はやっぱりタムドクが天弓を壊して、四神たち
を殺してしまうというオチなんだろうね。

そういえば、チュムチは結局タルビと結婚したのか?
子供がお腹の中に居たようにも見えたけど。
近衛兵のコ将軍が王命で早く二人を結ばせてくれと言うのが
分かるくらいじれったい展開だったね。

ヨン夫人 - キム・ソンギョン
ヨン・ガリョ - パク・サンウォン
ヤン王 - トッコ・ヨンジェ
タムドク - ユ・スンホ (子役) / ペ・ヨンジュン
ヨン・ホゲ - キム・ホヨン (子役) / ユン・テヨン
キハ - パク・ウンビン (子役) / ムン・ソリ
スジニ - シム・ウンギョン (子役) / イ・ジア

コ・ウンチュン - パク・チョンハク 近衛隊
フッケ - チャン・ハンソン チョルロ部族
火天会長老 - チェ・ミンス
サリャン - パク・ソンミン 火天会
ヒョンミョン - ウ・ヒョン コムル村
パソン - キム・ミギョン 鍛冶屋の女主人
チョロ - イ・フィリップ 青龍の神器の守り主
タルビ - シン・ウンジョン 兵たん隊長

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