太陽の女

脚本/キム・イニョン
演出/ペ・ギョンス
制作総指揮/チョン・ソンヒョ

http://wwwz.fujitv.co.jp/hanryu/taiyo/index.html


第16話 姉妹の争い

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ドヨンのテレビ番組"ワンダーウーマンショウ"にゲスト出演
することになった"二人姉妹"公演中のサウォンとカン・ヒラン。
サウォンからこの脚本の姉役を演じてみないかとドヨンに提案
し演じることになる。
"愛されて育った人には明るくて余裕があるのに、貴方は愛に
捨てられ焦っている子みたいだ。本当の味方が居ないのね"と
演技者のフリをしてドヨンを責め立てるサウォンに、ドヨンは
激高する。それを見ていたドンウやジュンセは複雑な心境に
なる。
なんとかその場を切り抜けるが、汚いやり方だとドヨンは楽屋
でサウォンを非難し、目的は何なのか?と彼女に問い詰める。
そのウチ分かると告げ、私を置き去りにした人の気持ちはどんな
気分なのか?と問い詰め、罪を認めれば全てを失うと思っている
んでしょうと嫌みを告げると、ドヨンは思わず彼女を殴りつけ
る。
その姿を同僚のスタッフたちに見られてしまう。

ジュンセはサウォンを呼び出し、今日の件はお前が悪いと告げ
る。まるで今日のサウォンはオレの知っているお前ではない
みたいだと告げるが、私はやられた事は倍にして返す人間だと
告げる。ジュンセはドヨンが話すタイミングを失っているだけ
だと告げる。サウォンは立派に育ったのは神様のお陰であると
して今度はその恩に報いて生きるべきだとするが、許すなんて
有り得ない事だと告げる。

一方ドンウはジヨンを呼び出し話をする。これ以上互いに傷付く
前に受け入れれば良いことを語る。サウォルを呼んで話し合え
とするが、ドヨンはドンウの前で当時はぐれたのではなく意図的
に置き去りにした事を語る。そして当日の二人の行動を詳細に
語るのだった。あの時ジヨンが居なくなった事で死ぬほど恐か
った事は事実だが、一方で安心していた自分が居たのも確かだと
いう。ほんの一瞬の悪意で20年間苦しんできた事を吐露する。

スタッフたちはサウォルとドヨンを仲直りさせるために食事会
を開く。サウォルは謝罪するとドヨンも番組への愛着が強かった
故の行動だとして理解を求める。
ドヨンはサウォルと二人っきりになると、父には話さないのかと
問う。私はジヨンでは無かったのではないのかというが、ドヨン
は貴方は妹だと語る。あの日貴方を見失い案内所で探して貰った
が見つからなかったと告げる。しかしジヨンは警察に言うことも
出来たのに何故それをしなかったのか。一人で置き去りにした
時のシチュエーションにも意図的に置き去りにする事が分かる
としてドヨンを問い詰める。

そんな中、サウォルはシウンから新しいテレビ番組のパイロット
版で司会者を探している事を聞かされる。サウォルは自分も
その番組のオーディションを受けられないか?と尋ね、参加する
事を決意する。
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今までの韓国ドラマにないバランスの良さ

韓国ドラマというと、恋愛にかまける余り殆ど仕事らしい仕事
をせず、一日中男女が巡り会うシチュエーションばかりが描か
れるというシーンが多い。勿論日本のテレビ放映枠の関係で、
余計なシーンとしてカットされている可能性は高くもないが、
このドラマでは親子の絆、姉妹の絆、復讐ストーリーを描きな
がらもそれぞれきちんと私生活上の仕事をきっちりとこなして
いる。

ドヨンとサウォルに挟まれるドンウの苦悩。

お世辞にもドンウって美男子って感じがしないのだが、
ドラマの中での彼の見せ方がとても頼もしく優しく写るために
とても格好良く見える。韓国ドラマの男優って一部を除けば
どちらかというと男優達は顔かたちは整っていない方が多い
のだが、日本のドラマのように表明的なものに執着せず、内面
の良さを描くことで、とても上手く俳優の魅力を引き出している。

みんなの前ではしおらしくするサウォルの嫌らしさ。

ドヨンは復讐されるだけの事をしてきた訳で、ドヨンに同情
するのも難しいものがあり、かといって復讐しているサウォル
に対しても同情するものがない。
復讐からは何も生まれない事、互いに傷付く事の空しさだけが
響いてくるドラマだ。

ドラマとして都合良く存在する要素

ウンソプの存在はまさにご都合主義の象徴。
もう一切関わるなと言われて本人が納得したにもかかわらず、
約束など一切履行する気がない。

またサウォルが復讐するためだけに有名になり、それが達成
された暁には真実を公表しようとしている辺りのサクセススト
ーリーには何の信憑性もない。ドラマなのでこの辺は作り物
って感じがする展開ではある。

本当に頼りになる人物。

ジュンセも一見頼りになりそうだが、出世の違いなど根底に
有るものがドヨンとはまた別物である為に、どうしても交わる
ものが無い。逆に同じく施設育ちのドンウは誰よりも気持ちが
シンクロしていて彼女の絶対的な存在になっている。

やっぱり悪の権化である韓国の母親たち。

韓国のドラマに於ける韓国の母は、本当にたちが悪い。
ジョンヒという悪魔の存在が子供達を傷つけ合わせている事
は明らかだ。
ドラマとは大抵女性ターゲットに作られる事が多いので、これ
だけ女性を悪く描くシナリオというのも大胆なものだが、
子供を思う母親の本質を掘り下げていくと、こういう母親像が
生まれていくという物だろうか。

いよいよ父にサウォンがジヨンだと判明していく。

涙し合う姿は感動的ではあるが、今のサウォンは父親に対して
胸を張って逢える様な人物像なのか。


シン・ドヨン …… キム・ジス (アナウンサー)
キム・ジュンセ …… ハン・ジェソク (M&A専門家、ドヨンの彼)
ユン・サウォル …… イ・ハナ (デパート高級ブランド館・孤児)
チャ・ドンウ …… チョン・ギョウン (香港テコンドーの師範)
ホン・ウンソプ …… カン・ジソプ (ドヨンと同じ孤児院出身)
シン・スホ …… カン・インドク (ドヨンを養子に貰った父)
チェ・ジョンヒ …… チョン・エリ (ドヨンの母。美大の彫刻科教
授)
パク・ヨンジャ …… ハ・ジェスク (サウォルの女高時代の同級生)
コ・フン …… アン・ジョンフン (番組プロデューサ)
チャン・シウン …… キム・ヘウン (ドヨンの入社同期)
ユン・イサベル …… キム・ヒョジン (施設院長)

イ・ウンビ …… チャン・ヨンナム (TV局・構成作家)
コ・フン …… アン・ジョンフン (TV局・プロデューサー)
チャン・シウン …… キム・ヘウン (TV局)
サング …… チ・イルジュ (TV局)
イ・チーム長 …… ナ・ヨンソ (サウォルの上司)
チョ・ヒョンジュ …… イ・ユジョン (ニセ・ジヨン)
チャン会長 …… ユン・ジュサン (VIPの客)
ミミ …… キム・セイン (チャン会長の彼女)


キム・ジスさん関係のHP
http://www.kimjisoo.com/
http://www.namooactors.com/
http://blog.naver.com/cjk8497
ハン・ジェソクさん関係のHP
http://cafe.naver.com/hanjaeseok
イ・ハナさん関係のHP
http://www.wellmadestarm.com/starm/
http://cafe.daum.net/lhn82


評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

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