ウンビリョン 〜麗しの峰 めぐり逢い〜
(1999年・韓国KBS)
小説「隠秘嶺」(1997年・第42回現代文学賞受賞作)

原作/イ・スンウォン
プロデューサー/オム・ギベク
チーフプロデューサー/ホン・ソンリョン
脚本/カン・ウンギョン
演出/ユン・ソクホ





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1997年。
ジョンウソネと逢う予定だったが、車の目的地を変え、旅行
に出る。ソネは待ち合わせ場所で待つもジョンウが来ない為に
何度も留守電に連絡を入れる。
ジョンウはソネの家の電話に
ウンビ峰に行くことを連絡する。

ソウルから現地に着くと、雪が降っていた。
現地の人に何処に行くのか尋ねられると、
ハング峰カリ山
途中にあるウンビ峰に行くという。地元の人も知らない地名。
現地の人はタイヤにチェーンを取り付けた方が良いと警告する。
いざウンビ峰に入ると、突然車の中の時計が止まってしまう。

1985年。
大学生のジョンウは親友の
ジュンソと共に勉強するために
彼の下宿先を尋ねていく。その途中のバスの中で、突然女性
ソネがやってくる。彼女は帽子を深く被り、何かから逃げてい
る様子だった。
バスが目的地に着くと、彼女は検問の検査員が乗客達に身分証
の提示を求めているのを知りトイレに駆け込む。
ジョンウは、検査員が居なくなった事を知ると、トイレにいき
もう安全であることを告げる。
ソネは安心したのか突然お腹が空いたとその場にへたり込んで
しまう。ジョンウは菓子パンと牛乳を買ってきて彼女に手渡す。
彼女は学生運動をしており、叔母の家に潜伏していたのだとい
う。彼女を一緒にジュンソの元に連れて行く事になる。

彼の田舎に着くと、ジュンソが自転車で迎えに来る。
ジョンウは連れの人がいることを告げると、なんとジュンソ
はソネとは顔見知りでしかも親密な関係であることを知る。

1992年。
ジョンウは雪道を走っているところで車を路肩にぶつけてしま
う。何故自分はここに来たのか・・・。
小説家として出発し始めたジョンウは、国家公務員試験に合格
したジュンソと、ソネの結婚式の準備の手伝いに呼び出された
のである。派手好きのジュンソとソネは全くそりが合わず、
しかも結婚式のドレス選びの時にも、ジュンソはソネを放って
おいて電話する姿。指輪選びもジュンソは大きな宝石を買おう
とするが、ソネは素朴な指輪を欲しがる。
ジュンソはソネが結婚したくなくて意図的に衝突してくるもの
だと考えていた。ソネは出会って8年であり、今更出直すこと
も出来ないとして、彼との結婚を望んでいるが、彼は破局を
口にする。
それに乗じて、ジョンウはソネ好みの指輪をプレゼントし、
自分と結婚する様告白しようとするが、指輪を渡した途端に
彼女は、ジュンソからのプレゼントであり、またやり直したい
という意味合いを込めて送ってくれた物だと勘違いする。
そしてソネはジュンソとの結婚を決める。

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イ・ヨンエさんがずば抜けて綺麗なので、どんな役をしても
華となってしまう。こういう女性はハッピーエンドよりも幸
の薄そうな役の方がドラマの中で映えてくる。

儒教の根付く韓国という土地柄で、このドラマでは今の価値
観とはまた別の時代性が存在しているし、何よりも町中に居る
検問の人たちの存在は、激動の時代の名残であろう姿が伺える。

輪廻転生の概念を取り入れ、今生で結ばれなければ巡り巡って
来世で結ばれたいとの価値観が存在するが、現在の価値観で
図ると相当な消化不良の感じがしてくるのは否めない。
もっと古い時代が背景にあれば、それなりに心情にも理解
出来そうだけどね。

一歩ウンビ峰に入ると時が止まり、当時の回想シーンが始まる
という演出は悪くない。
原因不明の時計の故障で、そのエリアを過ぎると再び時間は
動き始める。来世を待つばかりでなく、最後は時間が進んで
いる事を示して、ジョンウが歩み寄ってくるところなど、落ち
として悪くなかった。

今時の韓国ドラマを見ていると、ドラマチックさが足りないこ
とも有り、少々物足りなさが有るけれど、チャングムのイ・
ヨンエさんと、ユン・ソクホさんの組み合わせという事で
一度みてみるのも良いかも。

このドラマと同様にドラマ「の中でも、星の周期の話や、
2500万年後にもう1度巡り逢えるというセリフが出てくるのは
このドラマの原作の影響なのかも。

イ・ジョンウ:イ・チャンフン (小説家)
ソネ:イ・ヨンエ (元運動活動家)
チェ・ジュンソ:ホン・イルグォン (公務員。ジョンウの友人)
通りすがりの男:メン・サンフン
星を見る人:イ・ハンウィ

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