今年見た映画、2作連続で相当退屈な映画を引いてしまった。
日本映画の現状を知らされるようでかなりショックだったりする。

磯村一路監督、一体どうしてしまったのか?

素直に監督には今すぐ荷物をまとめて貰って、韓国で映画修行
をしてきてもらいたい。

内容も構成もドラマとしてはまるで面白くなかった。

現代劇の中で恋愛模様が失笑に値するのは、ライバル関係
に有る人間関係の形成が希薄なものとして演出されているから
だと思う。

余計といっては失礼だが、このドラマに於いて親子関係の
描写以上に同世代間の繋がりを描かねばならなかった。

子供の頃のエピソードは、主人公と彼女が一緒にいた事を演出
するための既成事実作りだけの為に存在し、この世界観の中で
息づく人々のドラマがまるで活かされていない。

雨鱒に拘る思い、主人公が雨鱒と会話できるといった特殊な
能力も成人の頃になって何の演出効果も発揮できないという
のは流石にドラマとしては首をかしげたくなる。

唯一良かったのはお婆さんとの関係を有る程度描けているために、
初恋が叶わなかったお婆さんの気持ちが孫娘の恋愛に荷担したい思い
として表現され、面白く映ったことだろう。

ヒロインの女性は綾瀬はるか、その幼少時代を志田未来という
注目に値する子役の起用だけに、もう少し面白く演出して欲し
かった。

評価：★☆☆☆☆