アナコンダ (1997年) ANACONDA

監督/ルイス・ロッサ
脚本/ハンス・バウアー、ジム・キャッシュ
ジャック・エップス・Jr

日曜洋画劇場で放送していたので見ました。
現在アメリカ本国では2作目まで放映されているのかな。

やけに日本のお茶の間に登場する映画にも思えるが、その辺の
事情はWOWOWがこの映画に出資している関係に有るのかも知れない。
TV放映を念頭に置いてのことなのか、きっちり89分で仕上げている
辺りの手際の良さにも脱帽する。

当然ながら見所はアニマトロニック効果とCGIの融合にある。
ストーリーもアナコンダとの対決以外に、ジョン・ヴォイト演じる
不審者との人間関係の葛藤や探り合いを見事に描いている。

アナコンダの恐怖さえも凌駕するほどの存在感を発揮したジョン・
ヴォイト。
この男に近づきたくはないけど、彼の持つサバイバル知識や土地勘
は必要って事で、離れられない事情が存在する中で、次第に船の
主導権を握られていく事への不安感は良く出ていたんじゃ無いかな。

アマゾンの奥地で有るにもかかわらず、ノースリーブで頑張る
ジェニファー・ロペス。
必要以上にエロ格好良くならなくて良かったです。

皮肉なのは、人類学者のエリック・ストルツか。
外でアナコンダと格闘しているのに、この人だけ最初に毒蜂に
やられそれ以降船室で休んでいて殆ど出てこない。
美味しいところで登場したと思ったら、役目を果たした途端
再び気絶して退場。

執拗にジェニファー・ロペスばかりを狙うのは、仲間の蛇が
一匹彼女の銃によって打ち抜かれた故の事なのだろうか。
映画「ジョーズ」を意識したとのフレコミが有るが、こんな展開
を見ればジョーズの三作目を思い出す。あれは確か子鮫を助ける
為に親鮫が人間を襲い施設までも襲うという滅茶苦茶な設定
だったが、生き物に共通する仲間意識を演出の中に取り込むと
不自然な行動に見えてしまいますね。

ジェニファー・ロペス (テリー・フローレス) カメラマン
アイス・キューブ (ダニー・リッチ)
ジョン・ヴォイト (ポール・サローン) 密猟者
エリック・ストルツ (スティーブン・ケイル) 人類学者
ジョナサン・ハイド (ウォーレン・ウェストリッジ)
オーウェン・ウィルソン (ゲアリー・ディクソン)
カリ・ウーラー (デニス・カールバーグ)
ヴィンセント・カステラノス (マテオ)
ダニー・トレホ () 密猟者

評価:★★★★★☆☆☆☆☆ (5.0)

inserted by FC2 system