ブラック・ウィドー
(1986年) Black Widow 監督/ボブ・ラフェルソン 出演/デブラ・ウィンガー、テレサ・ラッセル、サミー・フレー デニス・ホッパー、ニコル・ウィリアムソン、テリー・オクイン ロイス・スミス、D・W・モフィット、レオ・ロッシ |
テレ東深夜26:25からの放送だったので眠い目を擦りながら観賞。
司法省捜査局で働く仕事一徹の女性と、富豪と結婚しては殺害を
繰り返す女性の争い。
魅力有る女性が次々と男性を殺害していくサスペンススリラーもので
あるが、映画の中でのデニス・ホッパーの扱いを見ても分かるとおり、
その殺害方法や過程には周到さは有っても繊細な姿はなく、あくまで
内容は女性間の内面の争いをメインにしている。
2人の女性は背格好や顔つきなどがどことなく似ているのだが、
似ていることで最も違いが浮き彫りにされる男性遍歴の違いや、セッ
クスアピールの違いが対称的に描かれ、映画の展開と共に主導権争い
を演出していく。
映画としては2人が出会ってからの展開は多少面白くなるものの、
"始めに"追いかける側に立つ司法省の女性の設定や周囲を取り巻く
環境に問題があり、彼女の職業、犯行を見付ける嗅覚、犯人女性に
固執する動機付けがかなり強引だった。
目の付け所は良い映画なのだが、設定自体を初めから見直すべき作品
だと思う(・o・;)